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WRC Croatia Rally 2022 Day 2

デイ2は、サービスパークの南西エリアと、アドリア海に近い西側エリアが戦いの舞台に。デイ1は大半が雨の降るなかで行われましたが、デイ2では午前中のSS11以外にまとまった降雨はありませんでした。しかし、それでも午前中は湿っていたり、濡れていたりする場所も多く、ドライバーによりタイヤ選択は大きく異なりました。

デイ1で全8ステージのうち6ステージでベストタイムを記録し、首位に立ったロバンペラは、デイ2では後方10番手からのスタートとなりました。そのため、前走車によって掻き出された多くの砂利や泥が舗装路面に広がり、ロバンペラは前日とは逆に不利な路面コンディションでの走行を余儀なくされました。そして迎えたSS11は濃い霧が立ちこめ、降雨により路面は完全なウェットコンディションに。ロバンペラが選んだ4本のウェットタイヤが、その効果を発揮するはずでした。ところが、ロバンペラは左前輪にダメージを負い、その状態で長い距離を走り大幅にタイムロス。1分12秒以上あった2位タナックとの差は、一気に18.2秒まで縮まってしまいました。しかし、ロバンペラは冷静さを保ち、その後は午後にかけてもタイム差を上手くコントロール。SS11の再走ステージであるSS15はコンディションのさらなる悪化によりキャンセルとなりましたが、1日の最後のSS16でロバンペラはベストタイムを記録し、2位タナックとの差を19.9秒に拡げ首位の座を守りました。

金曜日に見事なパフォーマンスを披露し、サービスに戻ったティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダゲは、SS4での速度違反により1分間のタイムペナルティ、さらにハイブリッド車のトラブルでチェックインに遅れ、またもやタイムペナルティを課された。しかし、SS12で優勝、2位を2回獲得し、3位のブリーンとの差を4.9秒に縮めることに成功しています。

首位ロバンペラと1分23.3秒差の総合2位には、オィット・タナックが浮上。ロバンペラとタナックはいずれもソフトタイヤを2本、雨用のウェットタイヤを4本と、同じタイヤ選択でデイ2午前の4本のステージに臨みました。

Kalle Rovanperä

“午前中は苦戦し、望んでいたような展開にはなりませんでした。原因は分かりませんが、ステージが始まってすぐタイヤに問題が起きたため、かなりタイムを失ってしまいました。その結果、少し難しい状況になってしまいましたが、ミスをすることなく安定した走りを続け、タイムを少し取り戻したので、うまく対処することができたと思います。そして、最後のステージは路面コンディションがとても良く、どれくらいグリップがあり、どこで攻めることができるのかが明確に分かりました。そこで、可能な限り速く走ろうと試みたところ、リードを拡げることができたので良かったです。明日も長く大変な一日になりそうですが、ベストを尽くして戦いたいと思います。 ”

Ott Tänak

“昨日よりずっと遠いプラタックも含め、非常に難しいステージがいくつもあった。午前中は雨が降るかもしれないという懸念があったので、ウエットタイヤで周回を重ねたが、それが功を奏した。午後はベストを尽くしたが、限界まで攻めきる自信も気持ちもなかった。最終的にロバンペラが強い走りを見せてくれたので、明日は何ができるかを考えなければならない。ある意味、彼がプッシュするのは良いことで、それは僕らがプレッシャーをかけていることを意味する。今日はもっとクリーンで、一晩で何かが見つかるといいんだけれど…。2位という結果には満足していないが、リスクをおかすと報われないかもしれないので、トリッキーなことは避けなければならない。”

Thierry Neuville

“最終日の今日、3位に迫ったので、次は表彰台を目指す。今日もできることはやった。午後はSS13でエンジン関連の小さなトラブルで少し時間をロスしたが、それ以外はループはうまくいった。エンジンパワーが限られていて、主に最後の数キロでスロットルが40%以上開かなかったので、そこで何秒かロスしてしまった。僕は普段からあまりリスクを冒さないタイプで、物事をコントロールするのが好きなんだけれど、必要であればもう少しハードに攻めることができると感じている。今日は午後からトライして、タイムを取り戻すことができたので、明日はそれを狙っていこう。”

最終日となる4月24日(日)のデイ3は、サービスパークの北側で2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行します。そのうちSS17/19は今回初めて使われる新ステージとなり、SS18の再走ステージとなるSS20「ザゴルスカ セラ – クムロベック 2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は54.48km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は374.42kmとなります。

1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) 2h14m54.5s
2 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +19.9s
3 Craig Breen/Paul Nagle (Ford Puma Rally1) +1m13.4s