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WRC CROATIA RALLY 2023 DAY1 : Neuville heads chasing Evans

今回で3年連続、3回目のWRC開催となるクロアチア・ラリーは、今シーズン最初の純粋なターマック(舗装路)ラリーです。クロアチアの首都ザグレブに置かれるサービスパークを中心に、3日間で20本のステージを走行し、その合計距離は301.26kmとなります。

ラリー・クロアチアへの出場を予定していたアイルランド人ドライバーのクレイグ・ブリーン氏が、ラリーを前に逝去されたため、サービスパークは深い悲しみに包まれ、ラリー関係者はブリーン氏に敬意と哀悼の意を表しました。

前日のシェイクダウンに続き、ラリーは21(金)の朝から競技がスタートし、サービスパークの西側に展開する4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は130.18kmと、3日間で最長でした。午前中のステージはドライコンディションでしたが、午後は一時的に雨が降り、一部路面は濡れていたり、湿っている状態でした。

クロアチア・ラリーDAY1では、1ステージしか勝利していないにもかかわらず、ティエリー・ヌービルが金曜日の危険なオープニングレグをリードしました。

首都ザグレブの西に位置する丘陵地帯のアスファルト道路で、FIA世界ラリー選手権をリードするクルーたちの度量が試される中、ヒュンダイi20 Nのドライバーの安定性が最終的に際立つこととなりました。2位のエルフィン・エヴァンスに5.7秒の差をつけて過酷な1日を終えました。

ヌービルは朝のセッティングに不満を持っていましたが、開幕戦の勝者であるセバスチャン・オジェがステージ途中でトヨタGRヤリスのホイール交換を行ったため、SS2で1分半以上遅れてトップに躍り出ることとなりました。

その後、エバンスは雨雲が立ち込めるステージでアドバンテージを半減させましたが、ヌービルは最後までレースをリードしました。両ドライバーとも、ピレリタイヤのハードコンパウンドとソフトコンパウンドの混合タイヤを使用し、これがベストチョイスであることが証明されルー結果になりました。

ヌービルは「いい仕事ができたが、決して楽ではなかった」と語った。「一日の終わりには少し良くなったし、午後はクルマでもう少し楽しめたので本当に嬉しい。最終的には1位でフィニッシュできればいい。」

タイヤのギャンブルがうまくいかなかったドライバーのひとりが、オット・タナック。M-Sportのフォード・プーマにウェットタイヤを装着してストイドラガ-ハーティエ2に挑みましたが、コンディションはほとんどドライで、17.0秒遅れでエサペッカ・ラッピに遅れをとることになりました。しかしタナックは最終ステージでヒュンダイのラッピを追い抜き、総合3位に浮上。ライバルに3.4秒、エヴァンスに24.3秒の差となっています。

一方、オジェは50.3秒差の5位まで追い上げる事に成功しました。

勝田貴元は最終ステージでP・ルベを抜いて6位となり、K・ロバンペラは8位に終わった。昨年優勝したロバンペラは、チームメイトのオジェと同じ場所でホイール交換を行ったため、2分以上の差がついてしまっています。

WRC2のリーダー、ヨハン・ロッセルは9位で、同カテゴリー2位のニコライ・グリャジンに29.9秒の大差をつけています。

競技2日目となる4月22日(土)のデイ2は、デイ1よりも南西のエリアで、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち、SS12/16「プラタック」はアドリア海に面したリエカの町の近郊で行われます。また、SS11/15「ラヴナ・ゴラ-スクラド」は、今大会唯一の新しいステージです。8本のSSの合計距離は116.60kmとデイ1よりもやや短いですが、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は793.98kmに達します。


End of day one (Friday):
1 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 1h16m02.4s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +5.7s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Ford Puma Rally1 HYBRID) +30.0s
4 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +33.4s
5 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m23.7s
6 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m52.1s
7 Pierre-Louis Loubet/Nicolas Gilsoul (Ford Puma Rally1 HYBRID) +1m52.9s
8 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m40.3s
9 Yohan Rossel/Arnaud Dunand (Citroën C3 Rally2) +3m20.0s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Škoda Fabia RS Rally2) +3m49.9s