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RallyFunJapan | WRC 2024 Central European Rally DAY1

昨年初めて開催されたセントラル・ヨーロピアン・ラリーは、チェコ、ドイツ、オーストリアの欧州三ヶ国で行われるターマック(舗装路)ラリーです。ラリーのベースとなるサービスパークはドイツ南東部、バイエルン州のカルプフハムに置かれますが、初日の舞台はチェコ。17日(木)は最初の走行セッションとして、午前中に首都プラハの郊外でシェイクダウンが行われました。その後、プラハのランドマークであるプラハ城前での華麗なるセレモニアルスタートに続き、2本のスーパーSSが行なわれました。

オープニングステージのSS1は、プラハ郊外の競馬場「ヴェルカー・チュクレ」でのスーパーSS。続くSS2は南西方向に約135km移動し、ドイツとの国境にほど近い「クラトヴィー」で11.78kmのナイトステージを走行しました。

デイ1後半は、前日2本のステージが行なわれたチェコを起点に、チェコ国内で6本合計110.64kmのステージを走行。そのうちSS3とSS6は、SS2「クラトヴィー」のリピートステージでした。この日は一日の最後に設けられたドイツでのサービス以外にフルサービスの設定がなく、限られた機材と人員による朝昼2回のリモートサービスのみで一日を走行。ステージは早朝気温がかなり下がり、霧や朝露により路面の一部は湿った状態に。その後、断続的な降雨もあり、一日を通して濡れた路面と乾いた路面が混在する、非常にトリッキーなコンディションでの戦いになりました。

ティエリー・ヌービルは、トヨタGAZOOレーシングのライバル、セバスチャン・オジェをオーバーテイクし、FIA世界ラリー選手権のタイトル獲得を目指します。

ヒュンダイ・モータースポーツからi20 N Rally1 HYBRIDを駆るベルギー人ドライバー、自身初のFIA世界ラリー選手権のタイトル獲得を目指すティエリー・ヌービルは、チェコ共和国からドイツのバート・グリースバッハに近いサービスパークまで、トリッキーなアスファルトステージが続く中、オジェに6.4秒、3位のチームメイト、オット・タナックに7.8秒の僅差をつけてナイトストップを迎えました。

TOYOTA GR YARIS Rally1 HYBRIDのオジェは、木曜日に行われた2つのステージを終えて首位に立っていましたが、SS3のシュマフスケ・ホシュティツェでヌービルに遅れをとりました。

2人はレグを通して拮抗した走りを見せていましたが、オジェは「スピードが足りなかった」ことを認め、ヌービルの後塵を拝して1日を終える事になりました。

ヌービルとコ・ドライバーのマルティン・ウィダゲにとって、初のワールドタイトル獲得がまた一歩近づき、 日曜日に王座を獲得するためには、タナックを2ポイント上回り、オジェに10ポイント、エルフィン・エヴァンスに15ポイント差をつける必要があります。

Thierry Neuville

今日の最終ステージの終わりには、みんなに笑顔が見えたと思う! いい1日を過ごせて、今の順位でゴールできたことをうれしく思う。 チェコのステージはこの週末で最もトリッキーで難しいコンディションだった。 マシンのフィーリングは快適だったし、スピードも自信もあった。 このポジティブな要素を明日につなげたい。明日はまったく違うタイプのプロフィールに直面するから、マシンをこのコンディションに適応させる作業が必要になるかもしれない。


アンドレアス・ミケルセンはSS5の左コーナーでアンダーステア気味にはらみ、フェンスの支柱に激突して大きなダメージを負いリタイヤ。

トップ4台はわずか15.1秒差で、エルフィン・エヴァンスはタナクから7.3秒差の総合4位、同じトヨタの勝田貴元も23.5秒差で5位につけています。

ラリー1でのターマック初参戦となったサミ・パジャリは、ハイブリッドの不具合によりアスファルトでの走りに若干の不安を覚えたが、信頼するコ・ドライバーのエンニ・マルケネンとともに、いくつかのピンチを凌いでトップ6入りを果たしました。 エイドリアン・フォルモーはハイブリッド・パワーがなく、セットアップも合わず7位に留まっています。

フルモーのMスポーツ・フォード・プーマ・ラリー1・ハイブリッドのパートナー、グレゴワール・ミュンスターが8位、ラリー2のニコライ・グリャジンとオリバー・ソルベルグがトップ10に入っています。


10月19日(土)は、戦いの舞台がドイツおよびオーストリアに移動。ドイツ南東部、バイエルン州カルプフハムのサービスパークを中心に3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。ステージは前日までのチェコよりも流れるようなコーナーが多く、路面も全体的にクリーンです。また、新ステージのSS10/13「ビヨンド・ボーダーズ」は、ステージ名が示すようにドイツをスタートして、オーストリアでフィニッシュする国境を越えるステージです。6本のステージの合計距離は、123.46kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は509.94kmとなります。

End of day two (Friday):

1 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 1h04m40.0s
2 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +6.4s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +7.8s
4 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +15.1s
5 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +38.6s
6 Sami Pajari/Enni Mälkönen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m28.2s
7 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Puma Rally1 HYBRID) +1m33.4s
8 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2m27.4s
9 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Citroën C3 Rally2) +3m53.3s
10 Oliver Solberg/Elliott Edmondson (Škoda Fabia RS Rally2) +3m56.4s

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