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WRC Rally Estonia 2021 DAY2

この日は、4本のグラベルステージをサービスを挟んで各2回走り、一日の最後にはスーパーSSを走行。9本のステージの合計距離は132.18kmと、今大会最長の一日でした。前日に続きタルトゥ周辺は気温が30度前後に上昇。ステージは全体的にドライコンディションでした。 

前日、ライバルと激しく戦い8.5秒差で首位を守った20歳のロバンペラは、全長23.53kmと今大会最長となるオープニングステージのSS10で、2番手タイムの選手より10秒以上も速い圧巻のベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を一気に22.8秒に拡大しました。その後も2番手タイムを2回刻むなど速いペースを維持し、午前中の4本のステージを終えた時点でリードは35.7秒に拡がりました。午後の再走ステージは、路面が軟らかいため、轍が深くなるなどコンディションが悪化。そのためクルマに大きな負担をかけない走りに切り替えました。それでもリードはさらに拡がり、最終的には50.7秒差をつけてデイ3を走破。WRC初優勝に向けて大きく前進しました。 

Kalle Rovanperä  “とてもいい一日となり、今晩このポジションにいることができて嬉しいです。朝最初のステージは、今回のラリーで最も難しいテクニカルなステージで、ペースノートを新たに作る必要がありましたが、差をつけられるチャンスと考え入念な準備をして臨みました。正直なところ、あまりいいフィーリングではなかったのですが、それでもクリーンに走りプッシュしたところ、非常にいいタイムを出すことができました。その後もライバルとの差を拡げることができ、路面がとても荒れていた午後の再走ステージでも、差をコントロールすることができました。大きな轍があるトリッキーな場所もありましたが、うまく対処することができたと思います。明日も長い一日になりそうですが、この順位を守るためにはミスをしないように集中力を保ち続け、なおかつ良いリズムで走る必要があります。 ”

Jari-Matti Latvala (Team Principal) “これ以上は望めないくらい今日のカッレは素晴らしく、点数をつけるとしたら10点満点中10点です。今回のラリーで最も難しいステージだった午前中の1本目で猛アタックし、大きなアドバンテージを得たのは本当に良かったです。彼は午後まで速さを保ち続け、徐々にペースを落とし始めるなど、本当に上手く一日をマネージメントしました。大きなリードを築いたことによって、これ以上リスクを冒す必要はなくなりました。セブはポディウムを狙いライバルにプレッシャーをかけ続けようとしましたが、今日の荒れた路面ではなかなか思うようにいかず、ドライバー選手権を考えた戦いにシフトしたのは当然といえます。エルフィンは一日を通してスピードを向上させ、非常に安定した戦いをしています。”

ブリーンとコ・ドライバーのポール・ネイグルは、2位を堅持してランチタイムサービスに到着、ラリーリーダーのカレ・ロバンペラとの差は拡大していました。一方、ヌービルとワイデヘは、4位のセバスチャン・オジェに対して、最終ステージのタルトゥ・スーパー・スペシャル・ステージ(1.64km)でオジェとの差を17.9秒に広げる事に成功。ヒュンダイは今後、日曜日の6つのステージに向けた戦略に集中し、ダブルポディウム獲得が最大の目標になります。

Craig Breen “今日は比較的、無傷で終えることができたので、その成果に満足しています。これまでの経験からして、厳しい戦いになることは避けられませんでしたが、マシンにもっと慣れようと努力しました。まだ少し異質な感じがすることもありますし、完全にバンザイさせることもできません。これまでのところ、良い週末になっているので、現実的に満足しなければならない。高速セクションでのスプリットは良好ですが、狭いところではさらに自信を深めなければなりません。このようなことには時間がかかりますし、毎週、毎週、車に乗っている人たちと一緒にラリーをしていると、最終的には大変なことになります”

競技最終日となる7月18日(日)のデイ3は、3本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行します。SS21の再走ステージとなる、最終のSS24「タルトゥ・バルド2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。6本のSSの合計距離は52.10km。リエゾンも含めた1日の総走行距離は291.42kmとなっています。 

1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota Yaris WRC) 2h17m46.8s
2 Craig Breen/Paul Nagle (Hyundai i20 Coupe WRC) +50.7s
3 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 Coupe WRC) +1m20.9s
4 Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (Toyota Yaris WRC) +1m38.8s
5 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota Yaris WRC) +2m02.2s
6 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Ford Fiesta WRC) +6m14.3s
7 Pierre-Louis Loubet/Florian Haut-Labourdette (Hyundai i20 Coupe WRC) +7m32.5s
8 Alexey Lukyanuk/Yaroslav Fedorov (Škoda Fabia Rally2 evo) +8m15.9s
9 Andreas Mikkelsen/Ola Fløene (Škoda Fabia Rally2 evo) +9m15.1s
10 Mads Østberg/Torstein Eriksen (Citroën C3 Rally2) +9m41.0s