Takamoto Katsuta has claimed the second podium finish of his FIA World Rally Championship career at Safari Rally Kenya2022
勝田貴元選手は、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦「サファリ・ラリー・ケニア」に、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共に出場。ハイブリッドラリーカー、GR YARIS Rally1で伝統のグラベル(未舗装路)ラリーを力強く戦い、総合3位でフィニッシュ。昨年のこのラリーで総合2位を得て以来となる、キャリア2回目の表彰台を獲得しました。
一日に6本のステージが行われるフルデイ初日の24日金曜日、勝田は2番手タイムを3回、3番手タイムを1回刻むなど速さを発揮。昨年の勝者であるチームメイトのセバスチャン・オジエと8.6秒差の総合2位で最終ステージを迎えました。その最終ステージでは、トラブルでスロー走行していた前走車のダストで視界を奪われ、大幅にタイムを失いました。しかし、その後救済タイムが与えられ、勝田は首位に立った僚友カッレ・ロバンペラと14.6秒差の総合2位で金曜日を走破しました。
翌日の25日土曜日、勝田は1本目のステージでチームメイトのエルフィン・エバンスに抜かれ、総合3位に後退。さらに、大きな石が多く転がる荒れた路面のSS10でタイヤにダメージを受けてタイムを失いました。午後の再走ステージでは、終盤の2ステージで強い雨が降り路面は泥状に。大きな水溜まりも多くでき、タイヤがグリップせずクルマのコントロールが困難な状況となりました。勝田は、午前中にタイヤにダメージを受けたSS10の再走となるSS13で再度タイヤを痛めてしまいましたが、それでも難局を切り抜け総合3位を堅守しました。
最終日、26日の日曜日は、総合2位のエバンス総合4位のオジエともタイム差が大きく開いていたため、勝田は確実性の高い走りに徹し、総合3位でフィニッシュ。昨年の総合2位には及びませんでしたが、伝統のサファリ・ラリーでキャリア2回目となる表彰台フィニッシュを果たしました。その結果、勝田はドライバー選手権で3位にポジションアップ。また、コ・ドライバーのジョンストンはWRC初ポディウムを獲得しました
本当に大変なラリーウィークでした。避けなければならない大きな石が多くあり、そのために問題が起きたりもしましたが、クルマがとても強かったので、このようないい結果を出すことができました。素晴らしい仕事でクルマを開発してくれたチームに、本当に感謝しています。土曜日の午後のステージは、悪天候のせいで信じられないくらい難しいコンディションになり、泥に覆われた路面でどこがグリップするのか分からないような状況でしたが、何とか切り抜けることができました。トヨタのために、このような結果を残すことができて自分としても嬉しいですし、アーロンが初めて表彰台を獲得したことも本当に良かったです。彼からは大きなサポートを受けているので、感謝しています。