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WRC RALLY ESTONIA 2023 DAY1,2

昨晩、エストニア第2の都市タルトゥでのスーパーSSで開幕したラリー・エストニアは、21日(金)の朝から森林地帯での本格的な戦いがスタート。一日を通して走行する「フルデイ」の初日として、サービスパークの北側と南側で7本合計133.38kmのステージが行なわれました。タルトゥ周辺は早朝美しい青空が広がりましたが、その後は曇り時々晴れの天気に。午後は一時的に降雨もあり、グラベル(未舗装路)路面の一部は湿った状態になりました。

前日、同タイムでトップに並んだエバンスとエサペッカ・ラッピと、僅か0.1秒差の総合3位につけたロバンペラは、ドライバー選手権リーダーとしてデイ2を出走順トップで走行。そのため、午前中のステージは路面の滑りやすい砂利を掃き飛ばしながらの不利な条件での走行となりました。それでもロバンペラは、3ステージ連続で3番手タイムを刻むなど健闘し、午前中のステージが終了した時点で首位のティエリー・ヌービルと6.8秒差の総合2位につけました。タルトゥでのミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ステージでは、SS5、SS6と2ステージ連続でベストタイムを記録。ヌービルを抜いて首位に立ちました。ロバンペラは、その後の2本のステージでも首位の座を堅持し、総合2位のヌービルに3秒差をつけてデイ2を走り切りました。

Kalle Rovanperä

“出走順一番手で走行した午前中のステージは、路面が予想以上に滑りやすく、大きなチャレンジでした。レッキで走った時と比べると、路面はかなり乾いていたように感じました。ミスをしないようにしながらも全力で攻めましたし、あれ以上できることはあまりなかったので、いい仕事ができたと思います。午後のステージはコンディションが少し良くなり、少なくとも後続の選手たちと同じようなグリップレベルにはなりました。所々、轍を少しならしながら走る必要がありましたが、少なくともプッシュすることはできましたし、一日を終えてそれほど悪くない状況だと思います。ティエリーとの差はまだ僅差なので、ふたりとも出走順が良くなる明日どうなるのか、様子を見たいと思います。少なくとも、今日よりはペースが上がることを期待しています。”


エサペッカ・ラッピのヒュンダイは、SS2で “ジャンプしすぎた “ためにハイブリッドユニットが作動しなくなり、パワー面で不利な状況に陥った。その後、ラッピは最終ステージでエルフィン・エヴァンスを抜いて総合3位に浮上した。終盤にはGRヤリスを駆るウェールズ人に2.7秒差をつけました。

テーム・スニネンは、ラリー1仕様のヒュンダイのステアリングを握った初日を無事に終え、満面の笑みを浮かべていた。マシンの速さに言葉を失うこともあったが、29歳のスニネンはまずまずのペースを刻み、エバンスに16.9秒差の5位でゴールした。

ピエール・ルイ・ルベはフォード・プーマを駆り、ラニツァ2でトップ3に入るタイムを記録して6位に入った。

彼のチームメイトで地元でも人気のオット・タナックは、アウトペースでラリーをリードするはずだった。しかし、木曜日のシェイクダウンでマシンに問題が発生し、Mスポーツ・フォード・チームがエンジン交換を行ったため、スタート前に5分間のタイムペナルティが課せられた。

Takamoto Katsuta 

勝田貴元はトヨタに自信を持てず、ルベから16.7秒遅れの総合7位となった。

非常に長く、タフな一日でした。午前中は少し苦労し、クルマのフィーリングもあまり良くありませんでした。そして午後の再走ステージでは、路面コンディションがさらに荒れていました。チームはクルマを改善しようと頑張っていい仕事をしてくれましたが、それでも自分としてはまだ難しいと感じていました。ハイスピードなセクションは特に問題なかったのですが、非常にテクニカルなセクションや、轍が深く掘れてリスクが高くなってくると、必要以上に躊躇してしまいました。明日は4本のステージをそれぞれ2回走るので、少しずつ自信をつけていき、クルマのポテンシャルをもっと発揮できるように頑張りたいと思います。


その後方にはWRC2で首位のアンドレアス・ミケルセンが続き、彼は同じラリー2のドライバーであるガス・グリーンスミスとサミ・パジャリをオーバーナイトでリードしていた。

競技3日目となる7月22日(土)のデイ3は、サービスパークの南側エリアが舞台に。午前中から昼にかけて2本のステージを各2回走行した後、ミッドデイサービスを挟んで、さらに別の2本のステージを各2回走行。一日の終りには、サービスパークのすぐ近くでSS1と同じスーパーSS「タルトゥ・バルド」をSS17として走行します。9本のステージの合計距離は102.61km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は565.61kmとなります。

1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) 1h12m22.2s
2 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +3.0s
3 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +12.2s
4 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +14.1s
5 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +33.8s
6 Pierre-Louis Loubet/Nicolas Gilsoul (Ford Puma Rally1 HYBRID) +48.8s
7 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m03.6s
8 Andreas Mikkelsen/Torstein Eriksen (Škoda Fabia RS Rally2) +4m07.4s
9 Gus Greensmith/Jonas Andersson (Škoda Fabia RS Rally2) +4m14.1s
10 Sami Pajari/Enni Mälkönen (Škoda Fabia RS Rally2) +4m25.0s