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WRC Rally Estonia 2022 DAY1

ラリーの中心となるサービスパークは、今年もエストニア第2の都市「タルトゥ」のラーディ飛行場跡に設けられ、サービスパークを中心に4日間で24本、合計313.84kmのステージを走行します。競技初日となる木曜日のデイ1は、まず午前中に全長6.23kmのグラベルステージでシェイクダウンが行われ、路面は雨で湿り、降雨が予想されているラリー本番に向けていいテストの機会となりました。シェイクダウントップはラッピ。

その後、タルトゥでのセレモニアルスタートに続き、サービスパークのすぐ近くで午後8時半過ぎから競技がスタート。ドライコンディションのグラベルステージで、スーパーSSが1本行われました。強い西日に包まれた全長1.66kmのショートステージは昨年大会と進行方向が逆向きに設定されました。

翌15日の金曜日からフルデイの戦いがスタート。タルトゥのサービスパークの北側と南側で4本のステージを各2回走行し、8本のステージの合計距離は139.18kmでした。午前中のステージは一部に湿っている区間もありましたが、全体的にコンディションはドライ。しかし、午後は多くのエリアで強い雨が降り、グラベル(未舗装路)ステージは非常に滑りやすい状態となりました。 

木曜のスーパーSSで2位エバンスと0.2秒差ながらトップに立ったブリーンでしたが、SS2で4位に後退。さらにSS4でコースオフしステアリングが壊れてリタイヤとなりました。

金曜午前中の4本のステージでは、いずれもエバンスがベストタイムを記録。オープニングのSS2でロバンペラを抜いて首位に立った後もリードを確実に拡げていき、午前中が終了した時点で18.7秒差を築きました。エバンスは午後の1本目、ウェットコンディションのSS6でもベストタイムを刻みましたが、SS7では開始直後から雨がどんどんと強くなり、出走順トップのロバンペラがベストタイムを記録。午前中のステージで、一番手スタートのロバンペラは路面のルーズグラベルを掃き飛ばしながら走行し、不利な路面コンディションで少なからずタイムを失いました。しかし、午後は雨が降る中早い出走順が有利に働き、SS9にかけて3ステージ連続でベストタイムを記録。デイ2ファイナルステージのSS9でエバンスを抜かし、11.7秒差をつけ首位で一日を終えました。 

そして3位には母国イベントとなるタナクがつけています。

Ott Tänak

“午前中はコンディションが安定していたが、午後はその逆で、要求の厳しい、安定しない路面に直面した。あちこちに水があり、乾いているところもあって、とにかく大変だった。最終ステージの問題は、見た目ほど劇的なものではなく、フロントガラスのヒーターからパイプが外れて視界が利かなくなったこと。とにかく天候が厳しかったので、外で何が起こっているのか見えない方が良かったのだろう。このような状況下で何かを学び、次につなげることができればと思う。クルマからできるだけ多くの情報を得ることが重要なのだ。僕たちはまだコンペティションに参加しているし、完全にコミットしていることに変わりはない。いつもならエストニアで競争力を発揮したいところだが、残念ながら今年はこれまでそうなっていない。でも今日見たように、何が起こるかわからないから、まだ終わってはいないんだ。”


また、2019年のWales Rally GB以来、WRCに戻ってきたHyden Paddonでしたが、体調不良から受けたCOVID-19 テストで陽性と判定され、ラリーからの撤退を決定しています。不運続きです。


7月16日(土)のデイ2は、サービスパークの南側エリアで、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。1日の最後には、サービスパークのすぐ近くで、SS1と同じステージとなる1.66kmのスーパーSSを走ります。9本のステージの合計距離は95.02km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は455.41kmとなります。 

1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) 1h16m19.7s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +11.7s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +44.3s
4 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m05.9s
5 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1m12.9s
6 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2m08.1s
7 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m10.9s
8 Gus Greensmith/Jonas Andersson (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2m29.4s
9 Pierre-Louis Loubet/Vincent Landais (Ford Puma Rally1 HYBRID) +3m59.0s
10 Andreas Mikkelsen/Torstein Eriksen (Škoda Fabia Rally2 evo) +4m57.4s