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WRC Rally de Portugal 2022 DAY2

ラリー・ポルトガルのデイ2は、一日の最後にポルト市街地で行なわれたSS16以外は、グラベル(未舗装路)のステージが舞台に。サービスパークの北東エリアを中心に7本のステージが行われ、その合計距離は164.98kmと4日間で最長でした。デイ3は午後にまとまった降雨があり、終盤のステージの一部がウェットコンディションになるなど、非常にトリッキーな路面での戦いになりました。 

グラベル初日のデイ1で、不利な出走順一番手だったにも関わらず総合2位まで順位を上げたロバンペラは、デイ2では後方からのスタートに。出走順の不利がなくなったことでスピードをさらに上げ、3本のベストタイムを記録しました。午後の最後のグラベルステージ、SS15「アマランテ2」は途中から激しい雨が降り始め、今季WRCでここまでのところ最長となるこの37.24kmのステージは、非常に滑りやすい路面コンディションになりました。ラリー1勢の中で出走順が後方だったロバンペラとエバンスは、雨の影響を受けることになり、特に最後方スタートだったエバンスはもっとも不利な条件での走行に。結果、このステージを2番手タイムで走行したロバンペラが、ついにエバンスを捕らえ総合1位に順位を上げました。ロバンペラは、1日の最後の市街地ステージでもエバンスのタイムを上まわり、5.7秒差をつけてデイ2を走破しました。一方、エバンスは午前中に2本のベストタイムを刻み、総合2位ロバンペラに対するリードを一時18.4秒に拡大しました。しかし、午後はロバンペラほどペースが上がらず、総合2位に順位を下げることになりました。それでもふたりのタイム差は小さく、優勝をかけたチームメイト同士の戦いは明日の最終日も続きます。 

前日、総合4位に順位を上げた勝田は、総合3位のダニ・ソルド(ヒョンデ)を猛追。エバンスとロバンペラに続く3番手タイムを4回記録するなど終日好調を維持し、SS12で総合3位に順位を上げると、デイ3最終のSS16まで順位を守り切りました。

前日そろってデイリタイヤとなった2人のセバスチャンズ。ローブはエンジンパワー低下、オジェはコースオフから一度復帰したものの、この日も2人揃って再びデイリタイヤになりました。

Jari-Matti Latvala

“控えめに言っても、今日は我々にとって本当に興味深い一日でしたし、このような順位につけているのは素晴らしいことです。カッレもエルフィンも、本当にいい走りをしてくれました。ふたりともGR YARIS Rally1を乗りこなし、素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。午前中はエルフィンが主導権を握っているように見えましたが、午後のアマランテの2回目のステージで雨が降り、状況が一変しました。そこで素晴らしい走りをしたカッレが、首位に立ったのです。もちろん、エルフィンは明日反撃に出るでしょうが、いつものように彼らのフェアな戦いを見たいと思います。また、今日は貴元もとてもいい走りをしたので、明日もこの表彰台ポジションを守り、良い結果を持ち帰ってくれることを願っています。 “

競技最終日となる5月22日(日)は、サービスパークの北東エリアで5本のステージを走行。そのうちSS19/21「ファフェ」は、ビッグジャンプと大勢の観客が集うことで知られる、ラリー・ポルトガルのアイコンともいえるステージです。最終ステージとなるファフェの2本目SS21は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージは全部で5本、合計48.87km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は、291.95kmが予定されています

1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) 3h13m46.7s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +5.7s
3 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +1m50.1s
4 Dani Sordo/Cándido Carrera (Hyundai i20 N Rally1) +1m55.8s
5 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) +2m25.9s
6 Craig Breen/Paul Nagle (Ford Puma Rally1) +4m00.4s
7 Pierre-Louis Loubet/Vincent Landais (Ford Puma Rally1) +4m14.7s
8 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +4m40.9s
9 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Puma Rally1) +7m04.3s
10 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Hyundai i20 N Rally2) +10m08.5s