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WRC Rally de Portugal 2021 Day 1

2年ぶりのWRC開催、そして今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントとなるラリー・ポルトガルの競技初日は、サービスパーク南側のアルガニル地域を中心に、8本計122.88kmのステージが行なわれました。デイ1は日中のサービスの設定がなく、そのためアクシデントやトラブルに見舞われても自力による修理しかできず、また、サスペンションや駆動系の交換など大幅なセッティング変更もできないなど、選手にとっては非常に厳しい1日となりました。 

SS6までは、ソルド、ヌービル、タナクと、ヒュンダイ勢の1-2-3でした。

ドラマが生まれたのがSS7。ヌービルは、SS7のコーナーで判断を誤り、土手に衝突してヒュンダイi20クーペWRCを横倒しにしてしまいました。その後、マシンを直立させてステージエンドまでたどり着いたものの、ロードセクションではサスペンションのダメージが大きく、修復不可能な状態になってしまい、リタイヤとなりました。

また、新しいコドライバーと組んでいるソルドも、SS7でエンジンストールや、タイヤの摩耗で後退。

エバンスは、SS7でスロー走行していたヌービルのダストで視界を奪われ、タイムロスしましたが、オジェと同タイムが与えられた事で、4位から2位にジャンプアップ。

また勝田貴元選手も4位に付けていて、ポディウム獲得のチャンスが出てきました。

Elfyn Evans “長く、厳しい1日でした。新しいグラベルタイヤに慣れ、正しい選択をするのは簡単ではありませんでした。今朝は路面がかなり湿っていましたが、ソフトタイヤの本数には限りがありました。そのためハードタイヤとミックスして装着することも多く、それもあって完全に自信を持って運転することができませんでした。しかし、他のクルマが見舞われたようなトラブルを回避できたこともあり、非常に良い順位で1日を終えることができました。午前中はやや安定性に欠け苦労しましたが、午後になると少しずつ良くなっていったので、クルマに微調整を施し明日は優勝争いに挑みます。きっと難しい1日になると思いますが、とても楽しみです。 “

Thierry Neuville ”残念ながら、SS7でのペースノートが楽観的すぎたため、リタイヤせざるを得ませんでした。速すぎて、コーナーを見たときに修正しようとしたが、木の切り株のようなものがあって、それに引っ張られて横になってしまった。今朝は、2位だったにもかかわらず、とても良いスタートを切ったので、残念です。目標は明らかに優勝を目指して戦うことでした。SS7までは、すべてが計画通りに進んでいました。ロードセクションでは何とかしようと努力したが、残念ながらサスペンションが損傷してしまい、この日はゲームオーバーとなってしまった」。

End of day one (Friday): 
1 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 Coupe WRC) 1h22m35.0s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota Yaris WRC) +6.0s
3 Dani Sordo/Borja Rozada (Hyundai i20 Coupe WRC) +9.0s
4 Takamoto Katsuta/Dan Barritt (Toyota Yaris WRC) +15.4s
5 Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (Toyota Yaris WRC) +24.0s
6 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota Yaris WRC) +28.9s
7 Gus Greensmith/Chris Patterson (Ford Fiesta WRC) +1m02.3s
8 Adrien Fourmaux/Renaud Jamoul (Ford Fiesta WRC) +1m33.5s
9 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Volkswagen Polo GTI R5) +3m34.9s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Volkswagen Polo GTI R5) +3m37.1s

競技2日目となる5月22日(土)のデイ2は、サービスパークの北東に広がるカブレイラ山脈で、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。その後、サービスパークの南側に位置するポルトのドウロ川岸で、全長3.3kmの市街地スーパーSSを走行します。7本のステージの合計距離は165.16kmと、今大会最長1日となり、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は630.96kmに達します。