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RallyFunJapan | WRC 2025 Rally Sweden DAY1 : エバンス首位、勝田貴元僅差の2位

1月下旬にラリー・モンテカルロで開幕した2025年WRCは、早くも第2戦目を迎え、その戦いの舞台は北欧スウェーデン。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーイベント」。ラリーは今年もスウェーデン北部最大の都市ウーメオーに置かれたサービスパークを中心に開催され、13日(木)は朝9時過ぎからサービスパークのすぐ近くを流れるウーメオー川の河川敷で全長3.44kmのシェイクダンが行われました。気温はマイナス10度を下回り、路面は雪と氷に覆われスノーラリーとしては最高のロードコンディションに。

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その後、サービスパークから約3km離れたレッドバーン・アリーナの森の中をスタートし、屋外アリーナでフィニッシュする全長5.16kmのナイトステージ「ウーメオー・スプリント1」が行われました。

1夜明けて14日(金)から森林地帯で一日を通してステージを走行する「フルデイ」がスタート。ステージは全部で7本、合計124.32kmと、ラリー最長の一日となりました。サービスパークが置かれるウーメオーは早朝気温がマイナス10度程度まで下がり、天気は曇り。降雪はなくステージの路面はアイスにしっかり覆われるなど、理想的ともいえるステージコンディションで競技は始まりました。

雪と氷に覆われた7つのステージで何度もトップが入れ替わり、運命が変動する1日となりました。 トヨタGRヤリスRally1のドライバーであるエバンスが序盤のペースをリードし、サービス開始の正午にはトップに立ったが、コンディションの変化とともにリーダーボードも変化しました。

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エバンスは、デイ2オープニングのSS2でもベストタイムを記録。続く2本のステージでは2番手タイムを記録し、総合2位のアドリアン・フォルモーに1.9秒差をつけ首位の座を守りました。

ミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、1本目のSS5で勝田が今大会初のベストタイムを記録。勝田はSS2で2番手タイムを、SS3およびSS4で3番手タイムを刻み総合4位につけるなど、午前中から好調でしたが、午後最初のステージを制したことでエバンスを抜き、5.8秒差をつけて首位に立ちました。

エバンスは午後の再走ステージを出走順トップで走った結果、後続のドライバーたちのために走行ラインを刻むという役を担い、1本目ではペースを上げ切れませんでした。しかし、続くSS6では2番手タイムで首位に返り咲き、勝田は1.9秒差の総合2位に。

暗闇の中で行なわれたSS7では勝田、エバンスともにやや遅れ、オィット・タナックが首位に浮上。勝田は0.5秒差の総合2位に、エバンスは1.4秒差の総合3位に後退しました。

しかし、一日の最後のショートステージ、SS8「ウーメオー・スプリント2」でエバンスはベストタイムを記録し首位に復帰。勝田は3番手タイムとなり、エバンスと0.5秒差の総合2位で長い一日を締めくくりました。

ディフェンディング・チャンピオンのヌービルは、スタートでアンダーステアに悩まされ、フラストレーションのたまる走りを強いられたが、後半にはリズムを取り戻し、 ステージ優勝でタイムを取り戻すことに成功、エバンスに9.1秒差の総合5位でゴールしています。

2度の世界チャンピオンに輝いたロバンペラは、この日らしくない地味な走りで、 SS5でのオーバーシュートや、どのステージでもトップ3に入れず、終了時点でヌービルに16.4秒の差をつけられています。

Mスポーツ・フォードのプーマ・ラリー1への復帰戦となったセスクスは、2回のステージトップ3タイムを記録し7位。 チームメイトのMcErleanはラリー1参戦2回目だが、自信を深め続け8位でフィニッシュ。

サミ・パヤリは好調な走りを見せたが、序盤にスノーバンクに接触してタイヤがリムから外れてしまい、9位。 プーマのグレゴワール・ミュンスターが10位。


2月15日(土)は、サービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS9/12およびSS10/13は2004年大会と同じステージとなりますが、SS11/14は新しいステージとなります。また、一日の最後にはウーメオー・スプリントのロングバージョンとなる、全長10.08kmの「ウーメオー1」がSS15として行われます。7本のステージの合計距離は101.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は349.40kmとなります。

End of day one (Friday): 

1 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) 1h08m36.5s
2 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +0.6s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +2.5s
4 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Hyundai i20 N Rally1) +7.9s
5 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) +9.1s
6 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) +25.5s
7 Mārtiņš Sesks/Renārs Francis (Ford Puma Rally1) +43.6s
8 Josh McErlean/Eoin Treacy (Ford Puma Rally1) +1m02.6s
9 Sami Pajari/Marko Salminen (Toyota GR YARIS Rally1) +1m10.6s
10 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1) +1m22.5s