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5月31日(金)から6月2日(日)にかけて、地中海に浮かぶ美しきイタリアのサルディニア島で開催される、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」

サルディニア島のステージのグラベル路面は多くの部分が砂状の目の細かいグラベルに覆われているため、ドライならば出走順が早いドライバーたちは不利な滑りやすいコンディションでの走行を強いられます。また、同じステージを2回目に走行する「再走ステージ」では、砂状のグラベルが履け、表面がザラザラとしている岩盤が露出してタイヤに大きな負担がかかるため、タイヤマネージメントが非常に重要となります。加えて、気温が30度前後に達する年も多く、タイヤに厳しいラリーとして知られています。ステージは全体的に高速でありながら道幅が狭いセクションが多く、木や大きな岩が路肩に迫るコーナーも多いため、小さなミスも許されません。

2004年の初開催から20年を迎える今年のラリー・イタリア サルディニアは、サービスパークが前大会のオルビアから、島北西部の古都アルゲーロに移動。大会期間を圧縮することを目的とする新しいフォーマットにより、シェイクダウンは通常の木曜日午前中よりも一日遅い、5月31日の金曜日午前中に行われます。その後、競技は午後2時33分からスタート。サービスパークの北東エリアで2本のステージを各2回走行します。その合計距離は77.82kmと比較的短い一日ですが、ミッドデイサービスやタイヤフィッティングゾーンが設定されないため、タイヤマネージメントとクルマを傷めない走りが求められます。

競技2日目の6月1日土曜日は、大会のステージ距離の半分以上となる149.00kmを走行する最長の一日。デイ1よりもさらに東側のエリアで、まず午前中に2本のステージを各2回走行。午後は、ビッグジャンプで有名な「モンテ・レルノ」を含む2本のステージを各2回走ります。デイ2はラリー最長の一日であるにも関わらずミッドデイサービスが設定されず、タイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換および簡便な整備作業のみで一日を走り切らなければなりません。

最終日となる2日の日曜日は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行。金曜日と同様、ミッドデイサービスおよびタイヤフィッティングゾーンの設定はありません。そのうち、SS14の再走ステージとなるSS16は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。

48時間という非常に短い時間内で全16本のステージを走行し、その合計距離は266.12kmと、今季ここまでのところ最短。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は、1035.46kmが予定されています。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、勝田貴元。Hyundai Shell Mobis World Rally Teamは、ポルトガルから変更なく、 ティエリー・ヌービル、オット・タナック、ダニ・ソルド。M-Sport Ford World Rally Teamは、エイドリアン・フルモー、グレゴワール・ミュンスターが参戦


Antonio Turitto : General Manager Rally Italia Sardegna

ニールセンが認定するRISの平均価値は1300万ユーロに達している。 今年は、わずか48時間で、266キロのタイムを競うエキサイティングな戦いが繰り広げられる。この挑戦には、18人のジュニアと43人のプライオリティーを含む87人ものクルーが参加した。 また、サルデーニャのWIData社から提供されたセンサーにより、観客の数を知ることができ、セキュリティをより適切に管理することができる。 このサービスパークはアルゲーロで開催される予定で、協力してくれる自治体や官民の団体に感謝している。 また、私たちにとって非常に重要なパートナーであり、6月2日の最終日に共に戦ってくれるイタリア軍にも感謝したい。


ラリー・イタリア・サルデーニャの歴史

これまで20回開催されたラリー・イタリア・サルデーニャは、2004年から2013年までオルビアのガッルーラで開催された。 そして2014年から2020年までは、島の北西部アルゲーロに舞台を移し、カタルーニャの町が三色の虹のイベントに新たな息吹を与えるという大きな功績を残した。 世界で最も美しいといわれる観光港にサービスパークが設けられ、アルジェンティエラ・パワーステージでは優勝者が港の海に飛び込む。 しかし、大文字の “r “がつくラリーは、1970年代末の1978年、伝説的なコスタ・スメラルダ国際ラリーとその歴史的な場所であるポルト・チェルボの桟橋とともに、ガッルーラのサルデーニャで誕生した。 オルビアは、セッティモ・ニッツィ市長の先見の明のおかげで、2004年に開催された第1回ワールドステージに参加することができた。 2年前の2021年、そして昨年も提案されたこの場所は、モンテ・アクトやガッルーラ上下のスペシャルステージにより近い。 サルデーニャの地域政策は、アルゲーロとオルビアを交互に開催するという原則を定めているが、”メイド・イン・サルデーニャ “の世界選手権は、それがどこで開催されようとも、世界でも類まれなダートコースの選択性と美しさから、常に見逃すことのできないスペクタクルを提供する。