2024年シーズン最後のイベントとなるラリージャパンは、WRCカレンダー復帰3年目となる今年も愛知、岐阜の両県を舞台にターマックラリーとして開催されます。ラリーの中心となるサービスパークは3年連続で豊田スタジアムに置かれ、競技初日となる21日(木)は、サービスパークから約10km離れた場所に広がる豊田市の鞍ヶ池公園で、朝9時過ぎからシェイクダインが行なわれました。全長2.75kmのステージは、晴天にも関わらず前日に降った雨により非常に滑りやすく、とくに前半の山岳セクションでは多くのドライバーがグリップ不足を訴えるなどトリッキーな路面コンディションとなりました。
その後、華やかなセレモニアルスタートに続き競技がスタート。デイ1として豊田スタジアム内で全長2.15kmのスーパーSS「トヨタスタジアムSSS1」が行われました。
母国イベントで期待のかかる勝田貴元はドライバー選手権首位のティエリー・ヌービルと対戦。大勢の観客が見守る中、ヌービルよりも先にフライングフィニッシュを通過し、トップと0.8秒差の3番手タイムを記録しました。
SSS1終了時点でのラリーリーダーは、M-SPORTのフルモー、キャリア初のオーバーナイトリーダーとなりました。
Takamoto Katsuta
ラリージャパンのスタートは非常に特別です。チームにとっても自分にとっても重要なラリーなので、大きなプレッシャーを感じていますが、それを楽しんでもいます。ファンの皆さんの数が毎年どんどん増えていていくことを見てきたので、とても嬉しく思います。皆さんのために良いパフォーマンスを発揮し、楽しんでいただけるように頑張ります。今晩最初のステージはファンの皆さんにとって本当に素晴らしいものでしたし、私たちもとてもいい走りができました。昨日雨が降ったことで、既にシェイクダウンでもかなり厳しいコンディションになっていたので、明日から走る森の中の道は相当トリッキーになるでしょう。それでも、クルマは全てが好調に感じられるので、チャレンジする準備はできています。
競技2日目となる11月22日(金)のデイ2は、愛知県が戦いの舞台となります。まず豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージをSS2、SS3として走行。その後、今年新たに新城市に設けられた「シンシロ」をSS4として走ります。このうち全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなります。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的な整備作業を経て、午後は、午前中の3ステージを再走。その後、日没後に岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われます。そして、一日の最後には豊田スタジアムのサービスパークで45分間のフルサービスが実施されます。デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日に。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は387.88kmとなります。
1 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Puma Rally1 HYBRID) 1m44.4s
2 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +0.5s
3 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
4 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
5 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
6 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +2.2s
7 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2.8s
8 Andreas Mikkelsen/Torstein Eriksen (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +3.7s
9 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Citroën C3 Rally2) +4.5s
10 Sami Pajari/Enni Mälkönen (Toyota GR Yaris Rally2) +6.5s