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Power Stage victory at Monza to round out Katsuta’s 2020 season

勝田は、サーキット内で木曜日の夜に行なわれたSS1でコースオフ。その際草の上で滑りコンクリートバリアにクルマが接触し、デイリタイアとなってしまいました。しかし、翌日再出走を果たした勝田は徐々にペースを上げて行き、デイ2最終のSS6では暗闇の中ベストタイムの選手と僅か0.2秒差の2番手タイムを記録。ベストタイムのライバルはその後、シケインを正規のルートで通過しなかったとして10秒のペナルティを課せられたので、実質的には勝田が最速でした。 

土曜日は、ベルガモ北部で山岳ステージに挑み、降雪や積雪区間もある非常に滑りやすい道を走行。スピンで軽微なダメージをクルマに負うも、多くの選手がリタイアした難関ステージを切り抜け、サーキット内で行なわれたデイ3最終のSS13では再び2番手タイムを記録しました。そして迎えたラリー最終日、勝田はまずSS14で4番手タイムを刻み、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定された最終のSS16では、滑りやすいウェットコンディションの路面でWRC参戦後初となるベストタイムを記録。2番手タイムの2019年世界王者に1.4秒差をつける会心の走りで、ボーナスの5ポイントを獲得しました。初日のデイリタイアによるタイム加算が響き、最終順位は総合20位に留まりましたが、勝田は今回のラリーで多くの新しい発見をし、トリッキーな路面でトップタイムを出すヒントを得ました。 

勝田貴元
この週末はいろいろなことがあり、決して簡単ではありませんでした。しかし、木曜日に小さなミスをしてしまった後は、いい仕事ができたと思います。良いリザルトを残すチャンスを失ったので、金曜日の朝に自信を取り戻すのは難しかったです。しかし、ステージを重ねるごとに多くを学び、序盤の経験を生かすことができた結果、どんどん自信がついていきました。土曜日は天気が大きく変わり、非常にトリッキーでした。路面は信じられないくらい滑りやすく、グリップレベルが分からない場所も多かったので、走り切れてとても嬉しかったです。日曜日も依然路面コンディションはとても悪かったので、パワーステージでベストタイムを出すことができて本当に良かったです。自分はまだまだ上達していますし、成長も続いているので、来年はさらにスピードを高め、結果を残したいと思います。