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Katsuta in Sardinia 2020

今回が4回目のサルディニア参戦となる勝田にとって、過去3回はいずれもR5カーによるWRC 2カテゴリーへの出場であり、ヤリスWRCでの出場は今回が初めてで、新たなる挑戦になりました。

9月のラリー・エストニアでは、WRCのトップドライバーに匹敵するスピードを発揮した勝田でしたが、サルディニアのトリッキーなステージでは、競技初日デイ1の序盤は苦戦しました。その後徐々にスピードは上がっていきましたが、SS4の低速コーナーでコースオフ。デイリタイアとなりました。クルマを修復して再出走したデイ2では1番手スタートを担い、道の表面を覆うルーズグラベルを「掃除」しながらの難しい走行を経験しました。午後のステージではブレーキトラブルが発生。自力で修理をしながら最後まで走り抜きました。そして迎えた最終日のデイ3は、2本目のSS14でクラッシュ。クルマにダメージを受け、残念ながら完走を果たすことができませんでした。

勝田貴元
金曜日のSS4は狭くトリッキーな区間があり、左コーナーで少しラインを外して滑りやすいグラベルに乗ってしまい、続くきつい右コーナーでクルマを止めることができず、ワイドに膨らみ側溝に落ちてしまいました。土曜日は出走順1番でステージを走るのがとても難しく、このようなラリーでは初めての経験でした。路面は非常に滑りやすく、フォローするラインもなく大変でしたが、今後に向けて良い勉強の機会になりました。日曜日はSS14の非常に道幅の狭いセクションで、少しワイドになり外側のバンクに当たってしまいました。そして、続く左コーナーのイン側に岩か何かがあり、それにぶつかりクルマが転がってしまいました。今回は本当に辛いラリーでしたが、この経験が自分をさらに強くしてくれるはずです。クルマはとても速く、他のドライバーのレベルも非常に高いので、ペースノートや集中力など、改善しなければならないことはたくさんあり、全力で改善に努めたいと思います 。

勝田の次戦は、当初ベルギーで開催されるWRC第7戦「イープル・ラリー」を予定していましたが、新たにイタリアの「ラリー・モンツァ」が最終戦としてシリーズに加わったため、参戦計画の変更を検討しています。