Katsuta’s run comes to an end in WRC New Zealand 2022
勝田貴元は、初めて挑んだニュージーランドの道でコースオフを喫し、今シーズン初のリタイアでラリーを終えました。
ラリーウィークの週末は雨が続き、路面は全体的にウェットに。ステージの一部は泥状になりグリップレベルが大きく変化するなど、非常に不安定なコンディションでの戦いとなりました。特に金曜日は、今大会の全ステージ距離の半分以上を走行する長い一日となり、勝田は苦戦。午前中の2本目のステージでスピンを喫するなどしてタイムロスをしましたが、それでも総合8位でデイ2を終えました。
土曜日は天気がさらに悪くなり、雨が強く降る中での過酷な戦いに。多くのドライバーが苦戦し、ミスをする状況で勝田は徐々にクルマに自信を持って攻められるようになり、SS9で5番手タイムを、SS11では4番手タイムを記録し総合5位にポジションアップ。しかし、続くSS12でコースオフを喫し、リタイアとなりました。その際、ロールケージにダメージを負ってしまったため、競技を続けることができなくなり、日曜日を走ることなくラリーを終えました。
ラリー・ニュージーランドに出るのは今回が初めてで、大きなチャレンジでしたが、とても楽しむことができました。難しいコンディションだったのですが、ステージ自体は良く、楽しんで走ることができました。金曜日はグリップレベルが雨に大きく影響され、グリップが安定しているときはクルマが乗りやすく感じられ、自信を持って走ることができましたが、安定しないときは充分に力を発揮できませんでした。土曜日は雨がさらに多く降って路面に泥が増え、ステージはよりテクニカルになりました。ペースはまだ少し足りていませんでしたが、午後は良くなっていきました。午後の最初のステージはフィーリングが良かったので、2本目のステージではプッシュしていきましたが、ハイスピードな右コーナーに高めのスピードで進入してしまい、続くタイトな左コーナーで減速しきれずに転倒してしまいました。ラリーを早く終えることになったのは残念ですが、それでも今後の改善方法に関して、多くを学ぶことができました。
勝田は前戦アクロポリス・ラリー・ギリシャまで、開幕戦から全戦でポイント圏内フィニッシュをしている唯一のドライバーでしたが、今回のリタイアによって、その記録は10で途絶えることになりました。