4年連続、4回目のWRC開催となるクロアチア・ラリーは、今年も首都ザグレブがホストタウンに。新たにサービスパークが設定された、郊外の「ウエストゲート・ショッピング・シティ」を中心に、3日間で20本のステージを走行し、その合計距離は283.28kmとなります。ラリーはまず18日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、その後、夕方6時半からザグレブ国立大学図書館前でセレモニアルスタートが行われ、ラリーは華やかに幕を開けました。
全長3.65kmのターマック(舗装路)ステージで行われたシェイクダウンでは、開幕戦モンテカルロ以来のWRC出場となるオジエがベストタイムを記録しました。
競技初日、19日(金)のデイ1は朝から爽やかな青空が広がり、絶好のラリー日和に。選手たちは朝サービスパークを出発した後、ザグレブの南西に位置する、アドリア海に面する都市「リエカー」を目指しながら4本のステージを走行しました。リエカーでのリグループ後は、タイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換および簡便な整備作業を経て、午後はザグレブを目指しながら午前中と逆の順序で4本のステージを再走。8本のステージの合計距離は119.74kmと、3日間で最長の一日でした。
週の前半に降った雨や雪により、一部の路面は濡れていましたが、午前中は全般的にドライコンディションでの戦いに。午後になると山間部は天気が崩れ始め、雨や雪が降るステージも。グリップが刻々と変化する、難しい路面コンディションでの戦いになりました。
このラリー最長のクラシッチ〜ソシツェ(SS1/8、23.63km)で幕を開け、さらに7つのステージで96.11kmの競技距離を走破。この日のスタートからティエリー・ヌービルがペースを握り、この日行われた8つのステージのうち7つで首位をキープ。 午後の第2ステージでパンクに見舞われ、エバンスに10秒差をつけられ、その差はわずか0.1秒に。 その後一時はリードを奪われたものの、SS8のクラシッチ-ソシツェ2(SS1/8、23.63km)で猛烈な追い上げを見せ、ヌービルとエバンスは同タイムでこの日を終えました。
開幕戦モンテカルロ以来のWRC出場となったオジエは、出走順が6番手と後方だったため、前走車が路肩から掻き出した泥や砂利で汚れた路面を走行することに。それでも経験に裏打ちされた走りで、首位と21.5秒差の総合3位で午前中を終えました。午後に入り、出走順による不利がやや緩和されたこともあり、オジエはペースアップ。SS6でエバンスに次ぐ2番手タイムを、SS7とSS8ではベストタイムを刻み、トップとの差を6.6秒まで縮めてデイ1を走破しました。
競技2日目となる4月20日(土)のデイ2は、サービスパークを中心に、ザグレブの西側および南側エリアで4本のステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は108.76km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は457.47kmとなります。
End of day one (Friday):
1 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 1h05m15.3s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.0s
3 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +6.6s
4 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +41.1s
5 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Puma Rally1 HYBRID) +52.7s
6 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m37.8s
7 Andreas Mikkelsen/Torstein Eriksen (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +2m37.8s
8 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1 HYBRID) +3m07.3s
9 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Citroën C3 Rally2) +3m48.3s
10 Yohan Rossel/Arnaud Dunand (Citroën C3 Rally2) +4m19.4s