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RallyFunJapan | WRC 2024 Acropolis Rally Greece Day 1 タナクがリード

第7戦ラリー・ポーランド、第8戦ラリー・ラトビア、第9戦ラリー・フィンランドと、3戦続いた超高速グラベル(未舗装路)イベントが終了し、WRCは第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャでラフグラベル・イベントにシフト。中央ギリシャのラミアを中心に開催されるこの伝統の一戦は、9月5日(木)午前中のシェイクダウンを経て、6日(金)の朝からデイ1として競技がスタートしました。デイ1はラミアのサービスパークを中心に、北西から南西にかけての山岳エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は135.02kmと、3日間で最長の一日でした。

金曜日の夕方、オット・タナックがターボトラブルを抱えたセバスチャン・オジェを抜いてEKOアクロポリス・ラリーギリシャのトップに立ち、今年のFIA世界ラリー選手権のタイトル争いに大きな影響を与えかねない波乱の一日を締めました。

ギリシャの悪名高い険しいグラベル路面は、その厳しい評判に違わず、選手権のトップ5ドライバーのうち4人がトラブルに見舞われ、大幅にタイムを落とすことになりました。 しかし、タナックはHyundai i20 N Rally1を操り、無傷で混乱を切り抜け、一晩でヒュンダイの1-2-3フィニッシュという圧倒的な強さを見せつける事に成功。

このラリーをポイント2位でスタートした8度の世界チャンピオン、セバスチャン・オジェは、アドリアン・フルモーがSS4でステアリングアームの破損によりリタイアしたため、タナックとの差を11.7秒に広げましたが、終盤ターボチャージャーのトラブルで約2分半の遅れを喫し、4位に後退。

オジェの不運はトヨタにとっても悲惨な一日となってしまいました。 チームメイトのエルフィン・エヴァンスも同じようなターボチャージャーのトラブルで9分近くもタイムを落とし、勝田貴元はSS3でペースノートの聞き間違えでリアサスペンションにダメージを負いリタイアしています。

トヨタと対照的に、ヒョンデはタナクが同僚のダニ・ソルドとティエリー・ヌービルにそれぞれ21.8秒、45.2秒のリードを築き1-2-3体制に。 この結果、ヒョンデはマニュファクチャラーズ選手権でのアドバンテージをさらに拡大。一方でタナクチームメイトの6月のラリー・イタリア・サルデーニャ以来の参戦となるソルドは、午後の大半をハイブリッド・ユニットの不具合に悩まされ、ランキング首位のヌービルも午前中にエンジンにトラブルが発生し、マシンのパワーが落ちていました。

Mスポーツ・フォードのグレゴワール・ミュンスターはSS6でホイール交換のためにストップしたため、WRC2クラストップのロバート・ヴィルベスとサミ・パジャリが総合5位と6位に浮上。2人はまた、午前中にWRC2カテゴリーを支配していたヨハン・ロッセル(ヨハン・ロッセル)がパンクでタイムを失う前に順位をあげています。

ミュンスターが7位、カジェタノヴィッチ、ニコライ・グリャジン、ロッセルがトップ10入り。


競技2日目となる9月7日(土)のデイ2は、サービスパークを起点に、ラミアの南から南東にかけての非常に広いエリアで6本のステージが行われます。そのうち同じステージを2回走行するのはSS9/11のみとなり、一日の終わりにはスーパーSSが予定されています。デイ2はサービスの設定がなく、タイヤフィッティングゾーンでの簡易的な整備作業のみで一日を走り切らなくてはなりません。6本のステージの合計距離は116.23km、リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は695.64kmとなり、朝ラミアのサービスパークのパルクフェルメを出てから、夜戻るまで約16時間という非常に長い一日となります。

1 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 1h40m16.9s
2 Dani Sordo/Cándido Carrera (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +21.8s
3 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +45.2s
4 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m26.4s
5 Robert Virves/Aleks Lesk (Škoda Fabia RS Rally2) +3m10.9s
6 Sami Pajari/Enni Mälkönen (Toyota GR Yaris Rally2) +3m12.4s
7 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1 HYBRID) +4m08.4s
8 Kajetan Kajetanowicz/Maciej Szczepaniak (Škoda Fabia RS Rally2) +4m09.0s
9 Fabrizio Zaldivar/Marcelo Der Ohannesian (Škoda Fabia RS Rally2) +4m19.7s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Citroën C3 Rally2) +4m22.5s