ラリー・フィンランドのサービスパークが置かれるユヴァスキュラからほど近い場所にヘッドクゥオーターを置くTGR-WRTは、このラリーを得意としており過去6年間で5勝を獲得、今回は過去最大規模となるGR YARIS Rally1 HYBRID 5台体制でホームイベントに臨みます。
今シーズン、GR YARIS Rally1 HYBRIDは第8戦が終了した時点で5勝を挙げており、直近ではラリー・フィンランドと同じく超高速グラベルイベントである第7戦ラリー・ポーランド、第8戦ラリー・ラトビアでロバンペラが連勝。マニュファクチャラー選手権では、首位のチームとの差を1ポイントに縮めました。
ユヴァスキュラ出身の2年連続世界王者ロバンペラは、ポーランドとラトビアでの勝利に続くシーズン4勝目、そして彼自身のホームイベントでの初優勝を目指します。
一方、元世界王者のオジエは、彼がキャリア8回目のドライバーズタイトルを獲得した2021年以来となる、フィンランド出場となります。前戦ラトビアでは久々の超高速グラベルラリー出場だったにも関わらず総合2位でフィニッシュし、そのスピードが健在であることを証明しました。
今回、彼ら新旧世界王者のラリーカーは、今年の始めに発表された、彼らが監修し名を冠したGRヤリス特別仕様車にインスパイアされた、特別なリバリーが施されます。
さらに、今シーズンのWRC2にGR Yaris Rally2で出場し2勝をあげている若手のパヤリが、コ・ドライバーのマルコネンと共に、初めてトップカテゴリーにGR YARIS Rally1 HYBRIDでチャレンジします。パヤリのクルマに関しては、ホワイトを基調としたカラーリングが施されますが、それは若く才能のあるドライバーの支援についての、TGR-WRTのコミットメントを示すものです。
フィンランドのラリーファンにとって、もうひとつの大きな話題は、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラが2年連続で選手として地元イベントに出場することです。コ・ドライバーは昨年と同様ユホ・ハンニネンが努め、今回はGR Yaris Rally2による出場となります。
Jari-Matti Latvala /Team Principal
我々のホームイベントであるラリー・フィンランドに、5台のRally1カーで臨むのは非常にエキサイティングなことです。実現するためには大変な努力が必要なので、協力してくれているチームの全員に感謝します。 我々のドライバーたちは、全員が良い成績を残したいと強く思っています。カッレは地元での初勝利を狙っていますし、エルフィンは常にこのイベントがお気に入りです。貴元もこのラリーでは好調ですし、セブはしばらくラリー・フィンランドに出場していませんでしたが、もう一度優勝したいと思っているはずです。また、サミが初めてRally1カーで出場するのも非常に興味深いことですし、Rally2からのステップアップに彼がどのように適応するのかも楽しみです。ポーランドとラトビアを終えて、選手権でのポイント差を縮めることができたので自信はありますが、母国開催のイベントは常にプレッシャーがかかるものです。フィンランドの道をリスペクトしなければ、すぐにその代償を払うことになってしまうので、謙虚であることを忘れてはなりません。また、GR Yaris Rally2をドライブする機会を与えてくれた、モリゾウさんには心から感謝しています。フィンランドは私が常に走りたいと思っているイベントですし、それと同時に、ユホと共にRally2で実際に競技に出場することは、我々のカスタマーと経験を共有する良い機会でもあります。