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RallyFunJapan | WRC 2024 RALLY DE PORTUGAL DAY4

ラリー・ポルトガルの最終日は、ポルト近郊マトジニョスのサービスパークを起点に、2本のステージを途中にサービスを挟むことなく各2回走行。4本のステージの合計距離は62.18kmでした。日曜日を迎えたポルトガル北部の空は雲が多く、ステージの一部は濃い霧に覆われるなど、視界があまり良くない中で戦いがスタートしました。

前日のデイ3で、総合2位のオィット・タナック(ヒョンデ)に11.9秒差をつけて首位に立ったオジエは、霧に覆われたデイ4オープニングのSS19でベストタイムを記録しタイム差を18.1秒に拡げ、最終ステージのSS22を4番手タイムで走り抜いたオジエは7.9秒差でリードを守り切り、前戦クロアチア・ラリーに続く今シーズン2勝目を獲得。開幕戦ラリー・モンテカルロでの総合2位を含め、今季出場した3戦全てで表彰台に登壇することになりました。

今回の優勝によって、オジエのラリー・ポルトガルでの通算優勝回数は「6」となりました。オジエは既に2017年の優勝で伝説的なドライバーであるマルク・アレンの持つ5勝の最多勝利記録に並んでいましたが、今回の優勝により単独トップとなりました。

TGR-WRTとしては、WRCのカレンダーに含まれなかった2020年を除き、ポルトガルではこれで2019年から5大会連続となる優勝となり、オジエを含めて4人のウイナーを輩出することになりました。また、WRCとして開催されたラリー・ポルトガルでのトヨタの通算優勝回数は「8」となり、ランチアとシトロエンが持つポルトガル最多勝利記録に並びました。

Sébastien Ogier

このラリーでまた優勝することができて素晴らしい気分です。記録を更新できたことも嬉しいですし、この瞬間を楽しみ、大切にしなければなりません。既に数年前にマルク・アレンの5勝という優勝記録には並んでいましたが、そのことに満足していなかったわけではありません。なぜなら彼は自分にとってレジェンドですし、とても尊敬していましたから。それでも、いつ記録を更新するのかと何度も聞かれ続けてきましたが、ついに実現しました。今回もみんなにとって激しい戦いになり、クルマの中でリラックスできる瞬間はありませんでした。100%のフィーリングが得られない時は最大限のリスクを冒すことなく、それでも常に優勝争いに加わることができていました。自分たちのマネージメントは、パーフェクトに近かったと自負しています。

Ott Tänak

スローパンクチャーに見舞われたのはとても残念だった。 パンクがなければ優勝を狙えたと思う。 金曜日は一番苦しかったけど、徐々にマシンに慣れてきて、いいリズムをつかむことができた。 土曜日はステージがまったく違っていて、一晩でマシンを最大限に生かすために金曜日と何が違うのかを理解することができた。 マシンを自信を持ってコントロールできるところまであと少し。でもマシンを自分のドライビングスタイルに合わせるのはまだ少し難しい。 サルデーニャはいつも楽しんでいるラリーだし、自分のパフォーマンスをさらに一歩高めたいと思っている。

Thierry Neuville

金曜日に続き、またしても素晴らしいスーパーサンデーとなった。 非常にチャレンジングで難しい週末だったが、必要な結果を残すことができ、さらにパワーステージで5ポイントを獲得することができた。 チャンピオンシップのリードを24ポイントも広げることができたのだから、サルデーニャの前にはまた厳しい週末が待っている。 土曜日はベストではなかったが、金曜日と日曜日はとても良かったし、パワーステージでもペースが良かった。 またサルデーニャに戻ってきて、重要なポイントを獲得するために戦います


WRC次戦は、5月31日から6月2日にかけて開催される、第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」です。地中海に浮かぶ、イタリアのサルディニア島を舞台とするこのラリーの路面はグラベル。比較的速度の高いステージ構成でありながらも、全体的に道幅は狭く、道のすぐ近くに木や岩がせり出しているため、高いコントロール能力が求められます。路面はその多くが目の細い砂状のグラベルに覆われていますが、ラリーカーが何台か走りグラベルが掃けると硬い岩盤や石が現れます。また、場所によっては深い轍も刻まれるなど、路面の状態が大きく変化するのがこのラリーの特長です。さらに、この時期は気温がかなり高くなることも多いため、選手だけでなく、クルマやタイヤにも厳しいラリーといえます。