WRC Safari Rally Kenya 2022 DAY3
サファリ・ラリー・ケニアの最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。天気は全体的に曇りで、一時的に小雨が降りましたが、路面は概ねドライコンディションが保たれました。
トヨタ勢が堅実な走りで、トヨタにとって10回目のサファリ・ラリー優勝を、また1993年のサファリ・ラリー以来となる1-2-3-4フィニッシュを達成しました。
デイ1でトップに立ち、デイ2終了時点で総合2位のエバンスに40.3秒差を築いたロバンペラは、最終的に52.8秒差をつけて優勝。今シーズン、6戦を戦い4勝と圧倒的な強さで、ドライバー選手権におけるリードを65ポイントに拡大。安定して速いタイムを刻み続け、冷静沈着なラリー運びでこの伝統のラリーを制しました。
エバンスは、ロバンぺラと首位争いを展開。DAY2終盤の突然の降雨で路面が泥状となり、フロントウインドウに泥が付着。視界不良により大きくタイムを失い、最終日は堅実な走りを続け総合2位を獲得。今シーズン2回目となるポディウムフィニッシュを果たしました。
昨年、このラリーで優勝争いを展開した勝田とオジエは、それぞれ総合3位、総合4位でフィニッシュ。勝田はいくつかの小さなトラブルを乗り越え総合3位を獲得。コ・ドライバーのジョンストンにとっては、記念すべきWRC初ポディウム獲得となりました。一方、オジエはデイ1で首位に立ちながらもタイヤのダメージで約2分を失い、総合6位に後退。そこから順位を挽回し、最終日はGR YARIS Rally1の1-2-3-4フィニッシュを最優先する走りに徹しました。
Kalle Rovanperä
“今回の結果は、ラリー前は想像もできなかったものです。トップ4が全てトヨタ車というのは驚くべきことですし、チームにとっても素晴らしい結果です。自分にとっては今までで最もハードなラリーでしたが、4台とも特に大きな問題なくフィニッシュできたことからも、GR YARIS Rally1は間違いなく最強かつ最速のクルマだと思います。このような特別なラリーで優勝することができて本当に嬉しいですし、素晴らしい仕事をしたチームのみんなに感謝します。彼らはクルマを良くしようと常に開発を続けてきましたが、その努力が実を結びました。このリザルトは、チームと一緒になって獲得したものなのです。 “
M-SPORT勢では、ローブはパワーステージでも2位に入る等速さを見せました。新車で挑む初の荒れたラリーでステアリングアームに問題があったがチームが改善してくれると思う。良いタイムも出せたが、順位は悔しいとコメント。
また今回も色々なトラブルに流されたHyundai勢。ヌービルは「できる限りのことはやった。トラブルや混乱があった中で5位を獲得できたことは、おそらく満足のいく結果と言えるでしょう。タフでチャレンジングな週末で、今朝も例外ではなかった。僕らの焦点は明らかにパワー・ステージで何かを得ることで、それは少なくとも達成できた。これ以上、言うことはない。状況は明らかだ。僕らだけでなく、メカニックたちも一生懸命に働いてくれているのに、僕らのように報われないのは本当に残念だ。」とコメントしています。
Final Overall Classification – Safari Rally Kenya
1 | K. Rovanperä | J. Halttunen | Toyota GR Yaris Rally1 | 3:40:24.9 |
2 | E. Evans | S. Martin | Toyota GR Yaris Rally1 | +52.8 |
3 | T. Katsuta | A. Johnston | Toyota GR Yaris Rally1 | +1:42.7 |
4 | S. Ogier | B. Veillas | Toyota GR Yaris Rally1 | +2:10.3 |
5 | T. Neuville | M. Wydaeghe | Hyundai i20 N Rally1 | +10:40.9 |
6 | C. Breen | P. Nagle | Ford Puma Rally1 | +23:27.9 |
7 | J. Serderidis | F. Miclotte | Ford Puma Rally1 | +30:16.5 |
8 | S. Loeb | I. Galmiche | Ford Puma Rally1 | +32:12.6 |
9 | K. Kajetanowicz | M. Szczepaniak | Škoda Fabia Evo | +35:37.6 |
10 | O. Solberg | E. Edmondson | Hyundai i20 N Rally1 | +37:36.6 |
2022 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 6
1 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team | 246 |
2 | Hyundai Shell Mobis World Rally Team | 184 |
3 | M-Sport Ford World Rally Team | 144 |
4 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team NG | 68 |
2022 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings
After round 6
1 | K. Rovanperä | 145 |
2 | T. Neuville | 80 |
3 | O. Tänak | 62 |
4 | T. Katsuta | 62 |
5 | C. Breen | 60 |
6 | E. Evans | 57 |
7 | S. Loeb | 35 |
8 | S. Ogier | 34 |
9 | D. Sordo | 34 |
10 | G. Greensmith | 28 |
11 | P. Loubet | 18 |
12 | E. Lappi | 17 |
13 | A. Mikkelsen | 12 |
14 | O. Solberg | 9 |