WRC Safari Rally Kenya 2021 DAY1
ケニアの首都ナイロビ郊外のスーパーSSで幕を開けたサファリ・ラリーは、金曜日から広大な大地で本格的なステージがスタート。サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行し、その合計距離は129.78kmでした。日中の気温は23度前後とそれほど高くはなかったものの、ステージの路面は乾燥しており、「フェシュフェシュ」と呼ばれる粉状の細かい砂が堆積した路面が多くありました。また、大きな石が散乱していたり、深い窪みや轍(わだち)が掘れたセクションも随所にあり、足回りを壊したりスタックするクルマが続出。非常に厳しいコンディションでの戦いになりました。
この日首位で折り返したのはヌービル。SS2/SS3/SS6の3つのステージでステージウインを獲得、トップ争いをするロバンペラに対して10秒の差をつけてこの日最後のステージに臨みました。終盤に発生したタイヤトラブルで、オジェが出した最速タイムから40秒近く遅れましたが、ロバンペラが止まった事で、アドバンテージを18.8秒に拡大し、勝田貴元を抑えてランキングトップに立ちました。
出走順1番手でスタートしたオジェは、SS3の途中でクルマに技術的な問題が発生。SS4ではスロー走行を余儀なくされ大幅にタイムロス。午後は挽回したものの総合4位。
ロバンペラは、SS7の深い轍でスタック。再スタートを断念し、デイリタイアとなりました。また、エバンスはSS3のフィニッシュ近くでコーナーイン側の茂みに隠れていた大きな石に当たり、デイリタイアとなりました。 苦しむトヨタ勢の中で、勝田貴元は首位と18.8秒差の総合2位でデイ2を終了しました。
オット・タナックは、左フロントタイヤにダメージを受け、約1分のタイムロスを余儀なくされたが、総合3位でゴール。ソルドは、SS3で岩に衝突し、サスペンションアームを破損してリタイア。
M-SPORT勢は、ガスは2回のパンク、アドリアンはスプリットタイヤと、2台ともタイヤトラブルに見舞われ、5位と6位に。
ヒュンダイのWRカーで参戦のオリバーソルベルグも岩をヒットし足回りを破損。修理を試みるもシャーシのダメージもあり、残念ながらリタイヤとなりました。
DAY2は、サービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行します。そのうち、SS10とその再走ステージであるSS13「スリーピング・ウォリアー」は、デイ2最長となる全長31.04kmのロングステージです。6本のステージの合計距離は132.08kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は387.88kmとなります
1 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 Coupe WRC) 1h23m19.1s
2 Takamoto Katsuta/Dan Barritt (Toyota Yaris WRC) +18.8s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 Coupe WRC) +55.8s
4 Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (Toyota Yaris WRC) +1m49.4s
5 Gus Greensmith/Chris Patterson (Ford Fiesta WRC) +1m56.1s
6 Adrien Fourmaux/Renaud Jamoul (Ford Fiesta WRC) +2m19.1s
7 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota Yaris WRC) +9m30.2s