WRC ラリー・モンテカルロ 2024 プレビュー

1911年に初開催された世界最古のラリーは、WRC 世界ラリー選手権 2024シーズンの幕開けを飾る伝統的な大会でもあります。

2024年のラリー・モンテカルロは、これまで2年間開催されたモナコから、ギャップに戻るという大幅な変更が行われました。ギャップはフレンチ・アルプスに囲まれた風光明媚な町です。また、ギャップはオジエにとってホームタウンといえる町であり、多くのファンが地元のヒーローの活躍を心待ちにしています。

ラリー・モンテカルロはターマック・イベントに分類されますが、氷と雪に覆われたステージは変わりやすく、予測不可能なコンディションが予想されるため、タイヤコンパウンドの選択や、チーム戦略が優勝争いに大きく影響します。

2024年のテクニカル・レギュレーションに関しては大きな変化はありませんが、ポイントシステムには抜本的な変更が加えられました。その目的はラリー最終日となる日曜日をよりエキサイティングなものとするためであり、まず土曜日終了時点の総合順位に基づき、1位から10位までの選手およびマニュファクチャラーに18-15-13-10-8-6-4-3-2-1ポイントが付与されます。ただし、これらのポイントを獲得するためには、日曜日も最後までステージを走りきる必要があります。それとは別に、日曜日に総合1位から7位に入った選手およびマニュファクチャラーには7-6-5-4-3-2-1ポイントが付与されます。さらに、これまでと同じようにラリー終盤の「パワーステージ」では、トップ5タイムを記録した選手とチームに対し、最大5ポイントのボーナスが与えられます。

水曜日は現地時間16時31分からギャップ近郊の3.28kmでシェイクダウンが行われ、ラリーがスタートする木曜日から日曜日まで、17のステージで324.44kmのタイムアタックが行われます。

木曜日は現地時間16時52分からモナコのカジノ広場でセレモニアルスタートが行われ、アルプ＝ド＝オート＝プロヴァンス県とオート＝アルプ県で伝説的なナイトステージが2つ行われます。

金曜日はギャップをスタートし、アルプ＝ド＝オート＝プロヴァンスとオート＝アルプの2県を東へ向かいます。

土曜日のルートはラリー最長となる120.40kmで、ギャップの西からオート＝アルプ、ドローム、イゼールへ。昼のギャップでのサービスストップを挟んで3つのステージを2回走行します。

日曜日はギャップを出発したクルーは、伝説的なラ・ボレーヌ＝ヴェズビー／コル・ド・トゥリーニを含む3つのステージを経てモナコへと南下。フィニッシュセレモニーはモナコのカジノ広場で16時15分から行われます。

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