WRC RALLYE MONTE-CARLO 2023 DAY 2

競技2日目となる金曜日は、モナコの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で、3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は105.34kmでした。天気は早朝からとても良く、日中は美しい青空が広がりました。そのため全体的にはドライコンディションでの戦いとなりましたが、一部には濡れていたり、残雪があったり、凍結しているセクションもありました。

デイ1の2本のナイトステージを制し首位に立ったオジエは、デイ2でも好調を維持。オープニングのSS3から3ステージ連続でベストタイムを記録し、その時点で総合2位につけていたティエリー・ヌービルに対し32.7秒のリードを築きました。ピュジェ-テニエでの「タイヤフィッティングゾーン」を経て行なわれた午後の再走ステージでは、十分なリードがありながらもSS6で2番手タイムを、SS7でベストタイムを、SS8で3番手タイムを記録し、総合2位に順位を上げたロバンペラに36秒差をつけて首位を守りました。

ロバンペラは、デイ2が始まるとペースアップ。午後のSS6でヌービルを抜いて総合2位に順位を上げました。

デイ1でオジエと6秒差の総合2位につけたエバンスは、午前中の2本のステージでオジエに次ぐ2番手タイムを記録するなど、好調を維持していましたが、3本目のSS5で右リヤタイヤにダメージを負い40秒以上をロスして総合5位に後退。

デイ1オープニングのSS1で4番手タイムを記録するも、続くSS2でハンドブレーキのトラブルにより大きく遅れ総合9位に後退した勝田は、デイ2で4番手タイムを4回記録。総合7位まで順位を挽回しています。

一方で、この日のループは合計105.34km。タイヤフィッティングゾーンはピュジェ＝テニエ村にあるのみ。メディアゾーンで昼食をとったHyundai 勢は様々なタイヤ戦略がとられたトリッキーな朝を振り返った。

ヌービルはソフトとスーパーソフトの2種類のピレリタイヤを選択し、総合2位で昼休みを迎え、ソルドとラッピはペースが上がらないまま、意地の走りを見せました。午後のステージも同様の展開となり、クルーはこの日も無傷で終えましたが、次の2日間には改善の余地が残されています。

4位のタナクは「普段のモンテでは見られないようなターマックでのラリー。僕らからすると、クルマは乗り心地がいいんだけど、レースっぽさが足りないというか……」とコメントしています。

競技3日目となる1月21日（土）のデイ3は、サービスパークの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で3本のステージを各2回走行。いずれのステージもデイ2より西側が舞台となります。デイ3もまた、デイ2と同じようにモナコのサービスパークでのミッドデイサービスが設定されず、ピュジェ-テニエの「タイヤフィッティングゾーン」でのタイヤ交換と簡単な整備作業のみで3本のステージを再走します。6本のSSの合計距離は111.78kmと3日間で最長。リエゾン（移動区間）も含めた1日の総走行距離は687.23kmとなり、早朝サービスパークを出発した選手が夜戻って来るのは、約15時間後となります。

1 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) 1h26m39.4s
2 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +36.0s
3 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +37.9s
4 Ott Tänak/Martin Järveoja (Ford Puma Rally1 HYBRID) +54.2s
5 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m02.3s
6 Dani Sordo/Cándido Carrera (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1m30.2s
7 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m33.1s
8 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1m57.7s
9 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Škoda Fabia RS Rally2) +4m12.8s
10 Yohan Rossel/Arnaud Dunand (Citroën C3 Rally2) +4m42.5s