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木曜日の夜に古都グアナファト市街地での2本のスーパーSSで始まったラリー・メキシコは、金曜日の朝から山岳地帯で本格的な戦いがスタート。距離が短い2本のスーパーSSを含む、8本合計122.14kmのステージが行なわれました。金曜日は朝から天気が良く、気温は摂氏30度前後まで上昇し、グラベルステージの路面はドライ。そのため出走順が早いドライバーたちにとっては不利な路面コンディションになりました。また、山岳ステージは全体的に標高が高く、特にSS4/7「オルテガ」は標高2700メートルを越える地点も走行するなど、今シーズンのWRCで最も高い地点を走るステージでした。
ランキングトップのオット・タナックは、セレモニアルスタートに続いて行われたSSSでトップタイムを記録していましたが、本格的にラリーがスタートしたこの日の最初のステージでターボチャージャー故障に見舞われパワーダウン。午前中のループで大きくタイムを失い、トップから14分以上離されてしまいました。またMスポーツ・フォード・チームは、ピエール＝ルイ・ルベとジュルダン・セルデリディスがオープニングステージでプーマをリタイアさせ、悲惨な一日となってしまった。
エサペッカ・ラッピは、グアナファト・ラリーメヒコの炎天下でも冷静さを保ち、金曜日の劇的なオープニングレグで6度の優勝経験を持つセバスチャン・オジェを退けました。
ラス・ミナス、ラス・ドゥナスの2ステージで連勝したラッピは、必要なギャップを確保し、オジェがディストリト・レオンのスーパースペシャルでタイムを戻したものの、この日の終了時には2人の差は5.3秒になっていました。
「ちょっとびっくりしたけど、まあ、こんなものかな」とラッピは胸をなでおろした。「私のキャリアのなかでも、おそらく最高の日だった。
「トップで戦えたらいいなとは思っていたけれど、トップでセブと戦うなんて、考えもしなかった。この日がどうなるかは考えていなかったが、自分たちのペースが良いという自信だけはあった。”
昨シーズン、トヨタ・ガズー・レーシングでラッピと交互にドライブしていたオジェは、ラッピの後を追いかけていましたが、後半はラッピの活躍が光りました。
エルフィン・エヴァンスは、チームメイト、オジェから24.8秒遅れで、最後の表彰台に上った。気温は30度近く、標高は2750mを超え、クルーにとってもマシンにとっても厳しい一日となったが、ウェールズ人の苦戦は、いくつかのステージでトラクション不足に陥ったことでした。
ティエリー・ヌービルは、午前中にハイブリッドユニットの故障、午後にはリア右のダンパーの焼き付きとドライブシャフトブーツの損傷に見舞われましたが、表彰台まであと9.7秒というところまで追い詰めた。
2番手からスタートしたディフェンディングチャンピオンのKalle Rovanperäは、緩いコンディションに大きく影響された。その結果、ほとんどすべてのステージでタイムを失い、ヌービルに19.9秒の差をつけられて1日を終える事になりました。
一方、ダニ・ソルドは左リアタイヤの損傷でSS7を通過する際に約1分遅れ、総合4位から6位。
また、誕生日を迎えた勝田貴元はSS5の高速セクションでヤリスのコントロールを失い、道路脇の急な崖を転がり落ちデイリタイヤとなりました。
3月18日（土）は、レオン近郊に広がるシエラ・デ・ロボス山脈が戦いの主舞台となり、3本のステージを午前と午後で各2回走行。各3本のステージの後には、前日にSS9として行なわれたスーパーSS「ラス・デュナス」を、SSS14とSSS18して走ります。さらに、一日の最後にはレオンの市街地で1.3kmのスーパーSSが行われます。9本のSSの合計距離は126.86km、リエゾン（移動区間）も含めた一日の総走行距離は288.54kmとなります。
1 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 1h25m12.0s
2 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +5.3s
3 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +30.1s
4 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +39.8s
5 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +59.7s
6 Dani Sordo/Cándido Carrera (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1m27.2s
7 Gus Greensmith/Jonas Andersson (Škoda Fabia RS Rally2) +3m50.1s
8 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Ford Fiesta Rally2) +3m58.6s
9 Emil Lindholm/Reeta Hämäläinen (Škoda Fabia Rally2 evo) +4m16.5s
10 Kajetan Kajetanowicz/Maciej Szczepaniak (Škoda Fabia Rally2 evo) +4m53.1s
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