WRC Rally Italia Sardegna 2023 DAY3

WRC Rally Italia Sardegna 2023 DAY3

ラリー・イタリア サルディニアの最終日は、サルディニア島北東部のオルビアに置かれるサービスエリアを起点に、島の北東部で2本のステージを各2回走行。その合計距離は46.02kmと、4日間で最短の一日でした。夜間に降った雨の影響でステージは一部区間がぬかるみ、非常に滑りやすいコンディションでの戦いになりました。 

ラリー・イタリア・サルデーニャで待望の優勝を果たしたティエリー・ヌービルは、日曜日の午後、FIA世界ラリー選手権のランキングで5位から2位に浮上。

ベルギー出身のヌーヴィルは、i20 Nのパートナーであるエサペッカ・ラッピに33.0秒の差をつけ、コドライバーのマルティン・ウィダゲとともにキャリア18回目の優勝を果たし、ヒュンダイの夢の1-2フィニッシュとなりました。Hyundai チーム代表のシリル・アビテブールにとっては初勝利となりました。

この結果、ヌービルと彼のチームにとって2023年の初勝利となり、韓国メーカーがチャンピオンシップのトップメーカーであるトヨタ・ガズー・レーシングに23ポイント差まで迫ることに成功。

地中海の島々で行われたこのラリーでは、9回ものトップ争いが繰り広げられたが、土曜日の雨天の最終テストで、GRヤリスのライバル、セバスチャン・オジェがコースアウトしたため、ヌービルが主導権を握ることになりました。

そして同ステージで3年連続のトップ3入りを果たしたラッピを抜き去り、日曜日の4ステージのフィナーレまで快適なアドバンテージを保ちました。

ロバンペラ選手は総合3位で表彰台に上がり、ラリーイタリア・サルデーニャに5回挑戦した中で最高の成績を収めました。

同じフィンランド出身のラッピに1分22秒3差でゴールしたが、4位のトヨタチーム、エルフィン・エヴァンスには3分25秒2の大差をつけてのゴールとなった。エバンスはGRヤリスでリズムをつかむのに苦労し、土曜日にはウォータースプラッシュでラジエーターが破損して3分ほど遅れをとりました。

ダニ・ソルドは、トップ5に3台のヒュンダイが入るところだったが、この日2つめのステージで排気系の故障によりリタイア。金曜日の朝にi20 Nを転倒させたソルドは、このリタイアで波乱の週末に幕を下ろした。

この結果、アンドレアス・ミケルセンが総合5位となり、WRC2でも優勝を果たしました。シュコダ・ファビアのドライバーは、ウルフ・パワーステージの前にアドリアン・フルモーを半分以上引き離していたが、フランス人ドライバーはフィナーレの1.4kmでストップ。

Thierry Neuville

“このような困難で素晴らしい週末を経て、表彰台の最上段に立てたことを本当に嬉しく思います。優勝を狙えるという確信を持ってここに来たが、初日は非常に厳しい状況で、少しタイムをロスしてしまった。しかし、昨日の終盤には大きく順位を上げ、首位に立つことができた。天候は週末を通してアップダウンが激しく、ドライで暖かいものから激しい雨まで、あらゆるコンディションに直面した。タイヤマネージメントが必要で、クルマには厳しい状況だったが、信頼性が高く、それが実を結んだ。今年、チームにとって初めての勝利、そして新しいチーム代表にとっても初めての1-2フィニッシュを飾ることができ、とても嬉しく思っている。クロアチアでの勝利が欲しかったが、今、それを手に入れることができた。”

WRC次戦は、6月22日から25日にかけて、アフリカのケニアで行われる第7戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。2021年にWRCのシリーズに復帰した、長い伝統と知名度を誇るこのグラベル（未舗装路）ラリーのステージは、非常にハイスピードな区間、大量の軟らかい砂に覆われた区間、そして岩や石が多く転がる荒れた区間など変化に富み、ひとたび雨が降ると路面はぬかるみ非常に滑りやすくなります。

Final Overall Classification –Rally Italia Sardegna

2023 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 6

2023 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings 
After round 6