WRC Rally Italia Sardegna 2023 DAY1 – 1
ラリー・イタリア・サルディニア2023は、短いながらも激しいオープニングタイムトライアル「オルビア-カブアッバス」で開幕しました。
地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島を舞台に開催20周年となる今回、サービスパークは島北東部のオルビアに置かれ、初日の1日(木)は午前中に2.87kmのシェイクダウンが行なわれ、夕方6時過ぎからは、オルビアの郊外の市街地の道と、ハイスピードなグラベルセクションの両方を走行する3.20kmのミックスサーフェスステージ(舗装路と未舗装路が含まれるステージ)が行われました。
FIA世界ラリー選手権第6戦の主人公たちは、アスファルトとダートの中間に位置する3.2kmのルートで数千人の観客に迎えられ、コース上でもスタンドでもスペクタクルとなりました。
ベストタイムは、フィンランド人のエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組のヒュンダイi20 N Rally1で、2分24秒9。
コンマ2秒差でエストニアのオット・タナックがフォード・プーマRally1のマーティン・ヤルヴェオヤと、コンマ5秒差でベルギーのティエリー・ヌービルとマルチン・ウィダエゲがi20で続いています。
トヨタGRヤリスRally1では、日本の勝田貴元とアイルランドのアーロン・ジョンストンが0.9秒差でトップ、チームメイトのフィンランドのカレ・ロバンペラ、世界チャンピオン、ヨネ・ハルツネンが1.2秒差、フランスのセバスチャン・オジェと、サルディーニャで4勝しているヴァンサン・ランデがコンマ1差で続いています。
さらに、スペイン人のダニ・ソルドとカンディド・カレラのヒュンダイ、イギリス人のエルフィン・エヴァンスとスコット・マーティンのトヨタ、フランス人のピエール・ルイ・ルーベとニコラ・ギルスールのフォードがトップから2.1秒以内に入り、トップグループを形成しています。
WRC2の挑戦もスタート。イギリス人のエリオット・エドモンドソンがナビゲートするシュコダ・ファビアRSのオリバー・ソルベルグがトップに躍り出ています。この若きスウェーデン人は、決定的なスタートと攻撃的なドライビングで、ポーランドのミコ・マルシックをコンマ2秒差、ノルウェーのアンドレアス・ミケルセンをハーフ秒差で抑え、オール・シュコダ・トリオを形成しました。
6月2日(金)のデイ1-2は、オルビアのサービスパークを中心に3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4と、その再走ステージであるSS7「モンテ・レルノ」は、全長49.90kmと非常に長く、今シーズンここまで最長となるロングステージです。また、6本のステージの合計距離は138.04kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は347.38kmとなります。
1 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 2m24.9s
2 Ott Tänak/Martin Järveoja (Ford Puma Rally1 HYBRID) +0.2s
3 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +0.5s
4 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
5 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.2s
6 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.3s
7 Dani Sordo/Cándido Carrera (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1.8s
8 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.0s
9 Pierre-Louis Loubet/Nicolas Gilsoul (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2.1s
10 Oliver Solberg/Elliott Edmondson (Škoda Fabia RS Rally2) +4.6s