WRC Rally Italia Sardegna 2021 DAY2
ラリー・イタリア サルディニアの競技2日目デイ2は、サービスパークの南側から西側にかけてのエリアで8本計129.62kmのステージが行なわれました。早朝は断続的に小雨が降るなど天気は不安定でしたが、ステージが始まる前には回復し、気温もかなり上昇しました。路面は所々非常に滑りやすく、また大きな石が転がる荒れたセクションもあり、多くのトップ選手がミスやトラブルで戦列を去るなど荒れた展開となりました。
タナクは、慎重にレースを進めた結果、初日のアドバンテージは40.5秒となりました。しかし、サルデーニャの岩だらけの道路で、岩にぶつかってリタイアしてしまい、勝利のチャンスを逃してしまいました。ヒュンダイi20クーペWRCのリア左側に受けたダメージは大きく、レースを続けることはできませんでした。
ダニ・ソルドとボルハ・ロサダは、午前中にセバスチャン・オジェに差をつけられて3位に後退しましたが、チームメイトのリタイアにより2位に返り咲きました。しかし、SS15でマシンを横転させてしまい、表彰台への道が閉ざされてしまいました。
タナクに代わり首位に立ったオジェ。”ここまでのところ、私達にとっては完璧な週末です。昨日はとても好調でしたし、今日もやるべきことはすべてやりました。今朝は安定したペースで走ることができましたし、他と少し違うタイヤ選択も功を奏したと思います。自分の力だけでトップに立つことはまず無理でしたが、それを達成し、午後はライバルとの差を広げることもできました。これで明日は、今日よりも確実性を高めた走りができます。明日はいくつか新しいステージがあるので、最後まで集中して仕事をやり遂げなければなりません。 “
デイ1で総合6位につけた勝田は、堅実な走りで困難なステージを走破し総合4位に浮上。総合3位のライバルとは3分近いタイム差がありますが、それでも前戦ラリー・ポルトガルに続く、自己ベストリザルトの総合4位獲得に大きく近づきました。
End of day two (Saturday):
1 Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (Toyota Yaris WRC) 2h50m33.1s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota Yaris WRC) +38.9s
3 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 Coupe WRC) +1m01.6s
4 Takamoto Katsuta/Dan Barritt (Toyota Yaris WRC) +4m01.2s
5 Jari Huttunen/Mikko Lukka (Hyundai i20 R5) +8m09.6s
6 Mads Østberg/Torstein Eriksen (Citroën C3 Rally2) +8m12.3s
7 Yohan Rossel/Alexandre Coria (Citroën C3 Rally2) +8m57.5s
8 Pepe López/Diego Vallejo (Škoda Fabia Rally2 evo) +9m35.3s
9 Jan Solans/Rodrigo Sanjuan de Eusebio (Citroën C3 Rally2) +9m45.0s
10 Marco Bulacia/Marcelo Der Ohannesian (Škoda Fabia Rally2 evo) +10m13.1s
競技最終日となる6月6日(日)のデイ3は、サービスパークの北側エリアで、2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行します。過去数年、最終日は美しい海に面した島の北西部で行われてきましたが、今年は舞台を島の北端に近いエリアに移しました。SS17/19「アルツァケーナーブラニアトッギウ」は2009年以来久々に使われるステージで、SS18/20「アリエントゥーサンタ・テレーザ」は新規のステージとなります。なお、最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は46.08km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は193.24kmとなります。