WRC RALLY FINLAND 2022 DAY1
昨年のラリー・フィンランドは秋季の9月末から10月の初めにかけて行なわれましたが、今年はこれまで通り夏季の開催に戻り、木曜日の午前中に行われた全長4.48kmの夜間に降り始めた小雨によって湿りった路面で行われたシェイクダウンが最初の走行セッションとなりました。
午後7時過ぎからは、サービスパークが置かれるユバスキュラの市街地で、毎年恒例となるハルユのステージがスタート。明るい空の下、市街地のターマック(舗装路)と公園内のグラベル(未舗装路)が混ざった全長3.48kmのショートステージが1本行われました。
金曜日から本格的なラリーがスタート。午前中はサービスパークの北側エリアが、午後は西側エリアとユバスキュラの市街地が戦いの舞台に。キャンセルされたSS5を除く、8本のステージが行なわれました。日中、気温は30度前後まで上昇し、ステージはドライコンディションとなりましたが、夕方になると天気が下り坂となり、一時的に小雨が路面を濡らしました。
午前のループで2つのステージ優勝を獲得したタナクが首位でこの日を終了。
Ott Tänak
“今日は予想以上に良い一日だった。このような位置にいて、上位を維持し、戦えるとは思ってもいなかった。第1ステージの第1コーナーですでに限界に達していたので、他のドライバーが目覚めるのが少し遅かったようだ。少しずつ、少しずつ、追い上げてきている。明日は天候の変化にも注意しなければならないので、どうなることやら……。”
チームメイトのオリバーソルベルグは、SS2スタート直後の左コーナーでアウト側にスライドした際に岩をヒットし激しくロール。ロールケージの損傷も判明したため、ラリーからの撤退が決まりました。
End of day two (Friday):
1 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) 50m41.2s
2 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +3.8s
3 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +19.3s
4 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +21.0s
5 Craig Breen/Paul Nagle (Ford Puma Rally1 HYBRID) +32.5s
6 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +35.5s
7 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +50.2s
8 Pierre-Louis Loubet/Vincent Landais (Ford Puma Rally1 HYBRID) +1m00.9s
9 Gus Greensmith/Jonas Andersson (Ford Puma Rally1 HYBRID) +1m02.6s
10 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Hyundai i20 N Rally2) +2m59.9s
8月6日(土)のデイ2は、ユバスキュラの南側に位置するヤムサ周辺の森林地帯が舞台となり、「パイヤラ」「ラプスラ」「パタヨキ」「ヴェックラ」という4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。8本のステージの合計距離は150.30kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は626.70kmとなります。