WRC RALLY ESTONIA 2023 DAY3
ラリー・エストニアのデイ3は、サービスパークの南側エリアが主舞台に。通常のフォーマットとは異なり、午前中から昼にかけて2本のステージを各2回走行後、タルトゥでのミッドデイサービスを経て、午後は別の2本のステージを各2回走り、その後サービスパークに隣接するスーパーSSを1本走行。9本のステージの合計距離は102.61kmでした。天気は晴れ時々曇りで、降雨はなくグラベル(未舗装路)ステージは全体的にドライコンディションでした。
ロバンペラは土曜日、バルト三国で開催されたラリー・エストニアで最高のパフォーマンスを見せ、3連覇に向けて大きく前進しました。
前日のデイ2で、ロバンペラは不利な出走順一番手ながら、2本のベストタイムを刻むなど速さを示し首位に。デイ3では出走順が8番手と後方になり、そのアドバンテージを活かして快走。まず、午前中の4本のステージを全て制し、デイ2終了時点で3秒だった総合2位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)との差を、20.3秒に拡大しました。その勢いは午後のステージでも衰えず、5本のステージ全てでベストタイムを記録。その結果デイ3の全9ステージを制することになり、ヌービルとの差を34.9秒に拡げてデイ3を締めくくり、序盤トップのティエリー・ヌービルの意気消沈を誘いました。
Kalle Rovanperä
素晴らしい一日でした。一日の全てのステージを制することなど、そうそうあることではありません。今朝は良いスタート順位を活かし、ハードにプッシュして、できるだけタイム差を広げるという明確なプランがありました。比較的簡単にスピードを上げることができましたし、クリーンな走りでタイムをかなり稼ぐことができました。午後は、ステージをとても楽しむことができましたし、全てが順調に進み、クルマのフィーリングも素晴らしかったです。とはいえ、明日はまだトリッキーな一日で、非常にテクニカルな新ステージもありますので、気を抜くことなくいい走りを続け、パワーステージでは最後のプッシュをしようと考えています。
ヌービルは、午前中のオープニング・ステージで躊躇しすぎたことを認めたが、それでも5回にわたって2番手タイムを記録しています。彼は最終日の4つのSSでロバンペラをオーバーテイクするのは難しいだろうと認めました。
エサペッカ・ラッピは、エルフィン・エヴァンスとのスリリングなバトルの末、チームメイトのヌービルから10.5秒遅れで表彰台を獲得できるポジションに付けています。GRヤリスを駆るエヴァンスは、中盤までにラッピとの差をコンマ7秒まで縮めていたが、午後になると7.3秒差まで詰め寄られています。
テーム・スニネンはi20 Nラリー1デビューからトラブルなく走り続け、ウェールズのエバンスから48.8秒差の総合5位をキープ。その後方では、Mスポーツ・フォードのピエール-ルイ・ルベが44.0秒差で、金曜日にハイブリッド規則違反で5秒加算のタイムペナルティを受けました。
7位の勝田貴元は、カネピ1のゴールで再スタート出来ないアクシデントに見舞われたものの、ルベに7.0秒差まで迫っています。一方、ペナルティを受けたオット・タナックは母国で総合8位に浮上。
アンドレアス・ミケルセンは今季2度目のWRC2優勝を目指しており、シュコダ・ファビアRSラリー2で総合9位をキープ。
競技最終日となる7月23日(日)のデイ3は、デイ2と同様サービスパークの南側エリアが戦いの舞台に。2本のステージをミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行します。そのうち、SS19の再走となる最終のSS21は、昨年に続き、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は61.08km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は278.73kmとなります。
1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h05m29.3s
2 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +34.9s
3 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +45.4s
4 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +52.7s
5 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Hyundai i20 N Rally1 HYBRID) +1m41.5s
6 Pierre-Louis Loubet/Nicolas Gilsoul (Ford Puma Rally1 HYBRID) +2m25.5s
7 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m32.5s
8 Ott Tänak/Martin Järveoja (Ford Puma Rally1 HYBRID) +5m55.2s
9 Andreas Mikkelsen/Torstein Eriksen (Škoda Fabia RS Rally2) +7m37.1s
10 Sami Pajari/Enni Mälkönen (Škoda Fabia RS Rally2) +7m52.9s