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RallyFunJapan | WRC Rally de Portugal 2021 DAY 2

WRC Rally de Portugal 2021 DAY 2

RallyFunJapan | WRC Rally de Portugal 2021 DAY 2

ラリー・ポルトガル競技2日目のデイ2は、サービスパークの北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、7本計165.16kmのステージが行なわれました。

デイ1で総合2位につけたエバンスは、午前中の3本のステージ全てを2番手タイムで走行。午後の再走ステージでは最初のSS12でベストタイムを記録し、さらに今大会最長となる全長37.92kmのSS14でもベストタイムをマーク。そのステージでは総合1位のタナクがサスペンションを壊しストップしたため、エバンスはトップに立ちました。エバンスは2位に10.7秒差の首位でデイ2を終了。

デイ1で1番手スタートを担い、滑りやすい「ルーズグラベル」を履き飛ばしながらの不利な走行を強いられたオジエは、1日を通して勝田と総合4位の座を激しく競いました。オープニングのSS9ではまずオジエが総合4位に順位を上げ、SS10では勝田が挽回し総合4位に。SS12では再びオジエが総合4位となり、その後首位の選手がストップしたことによって総合3位に浮上。しかし、勝田選手とは1.5秒と僅差です。 

一方でヒュンダイ勢には不運が連続して発生。タナクは、SS14ゴールの3.5km手前で、右後輪のサスペンションにダメージを受けてリタイアした。この時点でタナクは、ライバルたちに22.4秒の差をつけ、4回のステージ優勝を果たしていました。

またヌービルは、土曜日にリスタートしたものの、週末の苦境は続いていました。チームのメカニックたちは、夜を徹してヒュンダイi20クーペWRCの11号車を準備しましたが、残念ながら、ダメージの全容が明らかになったのは朝のループ中で、綿密な分析と修理を行うために、ランチタイムサービスでマシンをリタイアさせることにしました。

ダニ・ソルドとボルハ・ロサダは、WRC初参加ながら総合2位に浮上し、トップのエルフィン・エヴァンスとの差を10.7秒に縮めました。スペイン人選手は安定したペースで走行し、暫定的な表彰台の位置を維持していましたが、この日はステージ優勝を果たし、その差を縮めることができました。

最後にM-SPORT勢ですが、M-Sport Managing DirectorのMalcolm Wilson OBEは、”厳しいラリーの一日でしたが、ガスとアドリアン、そしてチームの皆さんが非常に良いパフォーマンスを見せてくれたので、とても嬉しく思っています。若くて経験が少ないにもかかわらず、ガスとアドリアンは、技術的な問題や1日の大半をオープンロードで走らなければならないという厳しい状況の中で、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。”


End of day one (Saturday): 
1 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota Yaris WRC) 3h07m09.1s
2 Dani Sordo/Borja Rozada (Hyundai i20 Coupe WRC) +10.7s
3 Sébastien Ogier/Julien Ingrassia (Toyota Yaris WRC) +1m04.2s
4 Takamoto Katsuta/Dan Barritt (Toyota Yaris WRC) +1m05.7s
5 Adrien Fourmaux/Renaud Jamoul (Ford Fiesta WRC) +4m21.8s
6 Gus Greensmith/Chris Patterson (Ford Fiesta WRC) +4m28.2s
7 Esapekka Lappi/Janne Ferm (Volkswagen Polo GTI R5) +8m21.2s
8 Teemu Suninen/Mikko Markkula (Ford Fiesta Rally2) +9m01.6s
9 Mads Østberg/Torstein Eriksen (Citroën C3 Rally2) +10m46.6s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Volkswagen Polo GTI R5) +11m01.1s

ラリー最終日となる5月23日(日)のデイ3は、サービスパークの北東エリアで、5本のステージを日中のサービスを挟むことなく走行。SS18およびその再走ステージであるSS20「ファフェ」は、ビッグジャンプで知られるラリー・ポルトガルを代表する名物ステージです。また、最終ステージでもあるSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。5本のステージの合計距離は49.47km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は295.09kmとなります。