WRC Rally de España 2021 DAY3

WRC Rally de España 2021 DAY3

ラリー・スペインの最終日デイ3は、サービスパークの西側エリアで、2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行。4本のステージの合計距離は50.90kmと、3日間で最短の1日でした。ステージの周辺は朝から雲が多くどんよりとした天気でしたが、3本目のステージまではドライコンディションが保たれました。しかし、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージでは、スタート後ほどなくして雨が降り始め、路面は一部がウェットコンディションとなりました。 

ティエリー・ヌービルとマルティン・ワイダエッヘは、オールターマックラリーでほぼ完璧な週末を過ごし、今シーズン2度目の優勝を確定させ、チームメイトのダニ・ソルドとカンディド・カレラは3位となり、チームとして初の表彰台、ソルドにとっては今シーズン2度目の表彰台となりました。

ヌービルとソルドは、最終日の朝、サンタ・マリーナ（SS14/SS16、9.10km）とリウデカネス（SS15/SS17、16.35km）の2つのステージで4勝を挙げ、圧倒的な強さを見せつけました。 2人は、セバスチャン・オジェとの3位争いを展開していたが、日曜日のオープニングステージではオジェを抜き去り、重要な局面で優位に立ちました。

ヌービルとワイダエッヘは、午前のループでヒュンダイの1-2を獲得し、彼らを強力にバックアップした。パワーステージの前にエンジンのスターターモーターに問題が発生したことや、雨が降ってきたことなど、ベルギーチームにとってはトラブルのないフィナーレではありませんでした。幸い、彼らはスタートを切ることができ、パワーステージで最大のポイントを獲得したスペインのチームメイトに次ぐ、リウデカネスのリピートで2番手のタイムを記録して、この週末の勝利を飾ることになりました。

Thierry Neuville

“正直なところ、このラリーを終えることができてホッとしています。タフな週末で、課題がなかったわけではありませんでした。すべてのステージで懸命に戦い、多くのファステストタイムを獲得して、徐々にアドバンテージを拡大していきました。この結果は、私たちがどれほど苦労したかを示すものではありません。最終ステージまでは、すべてが完璧に機能していて、いい走りができました。残念ながら、パワーステージの前にエンジン・スターター・モーターのトラブルが発生し、大きなストレスを感じました。それが、ポジティブなラリーの中で唯一残念な点でした。共に2勝目を挙げたマルティーンの頑張りと、表彰台に上ったダニとカンディドに感謝している”

デイ2終了時点で首位と16.4秒差の総合2位につけていたエバンスは、最終日の4本のステージを手堅く走行。日が昇る前にスタートした、オープニングのSS14では3番手タイムを記録し、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージのSS17でも3番手タイムを刻み、総合2位でフィニッシュ。優勝はなりませんでしたが、オジエとのポイント差を24ポイントから17ポイントに縮め、次の最終戦ラリー・モンツァに逆転タイトル獲得の可能性を残しました。 

総合4位と1.2秒差の総合3位につけていたオジエは、渾身の走りでタイム差を拡大しようと試みましたが、逆転を許し総合4位でフィニッシュ。それでもドライバー選手権首位の座は守り、依然有利な立場で次のシリーズ最終戦に臨むことになりました。 

オジェは土曜日に追い越し禁止区間での追い越しが発覚し、€2000の罰金が課せられました。

Final Overall Classification –Rally de España

2021 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 11

2021 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings 
After round 11