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RallyFunJapan | 泥と大雨の激闘でオリバーが大差リード:WRC 2026 Safari Rally Kenya Day1

今シーズン最初のグラベルイベントとなるサファリ・ラリー・ケニアは、ナイバシャのサービスパークを拠点に4日間にわたって開催されています。デイ1となる12日(木)は、午前中にサービスパーク近くで全長6.31kmのシェイクダウンが行われた後、午後から本番ステージがスタートしました。

最大のドラマはSS1「Camp Moran 1」でした。ステージ開始直前に激しい雨が降り始め、路面は一気に泥だらけとなり、水たまりが多数出現する極めてトリッキーなコンディションに変わりました。この大荒れのステージで、2番手スタートのオリバー・ソルベルグ(Toyota GR Yaris Rally1)が1番手スタートのエルフィン・エバンスに約30秒の大差をつけるベストタイムを叩き出し、早くもリードを奪いました。

続くSS2「Mzabib 1」(8.86km)は打って変わってドライ路面となり、セバスチャン・オジエがベストタイムを記録しましたが、総合順位ではトヨタ勢の強さが際立ちました。TGR-WRTの5台がオープニングレグのトップ5を完全独占するという圧巻のスタートとなりました。

他の選手達も泥と激しい雨に苦しめられた初日になりました

•  勝田貴元はSS1開始直前にコ・ドライバーとのインカム接続が途切れ、ペースノートなしでハンドシグナルに頼る走行を強いられました。

•  ヒュンダイの3台(i20 N Rally1)はSS2でラジエーターに泥が詰まり、全車オーバーヒートを発生。

•  エルフィン・エバンスはウォッシャー液が切れ、泥が付着したウィンドスクリーンで視界不良に苦しみました。

クラッシュなどの重大インシデントはなく、天候と路面の変化がラリーにドラマを産むことになりました

WRC2クラスでは、Toyota GR Yaris Rally2で参戦のガス・グリーンスミスがクラス1位(総合10位)で好スタート。2位にはディエゴ・ドミンゲスがつけています。

1位 オリバー・ソルベルグ(Toyota GR Yaris Rally1)

SS1で圧倒的なベストタイムを記録し、30秒の大差でリードを奪いました。ドライからフルマッド、水たまりへと急変するコンディションを「アドベンチャー」と笑顔で振り返り、「リズムを保って路面を読んだ」とコメント。長いラリーの序盤ながら非常に満足げです。

2位 エルフィン・エバンス(Toyota GR Yaris Rally1)

SS1で30秒遅れましたが、SS2で挽回。ウォッシャー液切れと泥の視界不良に苦しみながらも2位をキープ。「タフな展開は覚悟していたが、雨でさらに厳しくなった」と冷静に分析しています。

3位 セバスチャン・オジエ(Toyota GR Yaris Rally1)

SS1で1分9.3秒差の3番手。雨の特殊コンディションを「うまく乗り越えられた」と振り返りつつ、「タイムを失うスタートは辛いが、諦めずに最良の結果を狙う」と意欲を示しました。SS2ではベストタイムをマーク。

4位 勝田貴元(Toyota GR Yaris Rally1)

SS1でペースノートなしの超困難走行を強いられながら4番手(+1分15.7秒)。アーロン・ジョンストン選手のハンドシグナルに助けられ「全力で乗り切った」とコメント。「理想的ではなかったが、さらに悪い結果にならずに済んだ」と前向きです。

5位 サミ・パヤリ(Toyota GR Yaris Rally1)

SS1で2分10.2秒差の5番手。昨年よりさらに厳しいコンディションだったと振り返り、「後ろのクルマはもっと失っていた」と冷静に分析。SS2では0.4秒差の2番手タイムをマークし、「良いフィーリングを得られた」と手応えを感じています。

6位 ティエリー・ヌービル(Hyundai i20 N Rally1)

ヒュンダイ勢は苦戦。SS2でオーバーヒートが発生し「言葉にできないほど難しいコンディションだった」とコメント。ラジエーターの泥詰まりがチーム全車に影響し、大きくタイムを失いました。

7位 ジョン・アームストロング(M-Sport Ford)

Rally1デビュー戦ながら好走。SS1を「muddy, muddy stuff」と表現しつつ、印象的な走りで7位につけました。

8位 アドリアン・フルモー(Hyundai i20 N Rally1)

ヒュンダイのオーバーヒート被害を受けながら8位。

9位 エサペッカ・ラッピ(Hyundai i20 N Rally1)

同じくオーバーヒートで苦戦し9位。

10位 ガス・グリーンスミス(Toyota GR Yaris Rally2)

WRC2クラス首位。Toyota GR Yaris Rally2デビューで総合10位と好スタートを切りました。


競技2日目となる3月13日(金)のデイ2は、一日を通してステージを走行するフルデイの初日。デイ1のSS1の再走となるSS3「キャンプ・モラン2」に続き、ナイバシャ湖の周辺で「ロルディア」「ケンゲン・ジオサーマル」「ケドング」というサファリ・ラリー定番のステージを、ナイバシャでのミッドデイサービスを挟んで、午前と午後に各2回走ります。そのうちロルディアは本来ならば全長25.04kmと今大会最長のステージになるはずでしたが、18.95kmへと距離が短縮されました。一日の最後にはSS2の再走となるSS10「ムザビブ2」を走行。8本のステージの合計距離は125.01kmと4日間で最長、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は373.21kmとなります。

End of day one (Thursday):
1 Oliver Solberg/Elliott Edmondson (Toyota GR YARIS Rally1) 30m18.6s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +33.3s
3 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1) +1m05.1s
4 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +1m15.3s
5 Sami Pajari/Marko Salminen (Toyota GR YARIS Rally1) +2m06.4s
6 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) +2m21.9s
7 Jon Armstrong/Shane Byrne (Ford Puma Rally1) +2m32.2s
8 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Hyundai i20 N Rally1) +2m38.1s
9 Esapekka Lappi/Enni Mälkönen (Hyundai i20 N Rally1) +2m52.9s
10 Gus Greensmith/Jonas Andersson (Toyota GR Yaris Rally2) +3m42.5s

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