
2026年のFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦、ラリー・スウェーデンは、2月12日から15日までスウェーデンのウーメオーを拠点に開催されます。2022年大会より、積雪量が多い「ウーメオー」にホストタウンを移動。今年もウーメオーにサービスパークが設けられます。ウーメオーは北部最大の都市です。スウェーデンの首都ストックホルムよりも北極圏に近いこの新しい開催地は、ウィンターコンディションを確実なものにし、よりハイスピードなステージの設定を可能にしています。
このイベントは、シーズン唯一のフルスノーイベントとして知られ、氷と雪に覆われた高速ステージが特徴です。全18ステージ、競技距離300.66km、総走行距離1069.44kmが予定されており、スタッドタイヤを装着したマシンが雪壁を活用しながらハイスピードで競い合います。開幕戦のラリー・モンテカルロから各チームは勢いを維持し、ポイント獲得を目指します。
ラリーは12日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、夜7時過ぎからウーメオーの市街地近くで全長10.23kmのSS1「ウーメオー1」がスタートします。
一日を通しての本格的な戦いは翌日13日(金)の朝から始まり、デイ2としてウーメオーの北側エリアで3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。で3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。一日の最後には、「ウーメオー・スプリント2」が行われ、一日のステージ合計距離は104.42kmとなります。
最終日となる15日(日)のデイ4は、ウーメオーの北東で「ベステルビーク」のステージを、ウーメオーでの15分間のサービスを挟んでSS16/17として2回走行。最終ステージのSS18「ウーメオー2」は木曜日のSS1の再走となり、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージはトータル18本で合計300.66km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1069.44kmが予定されています。
Hyundai Shell Mobis World Rally Team
Hyundaiチームは、i20 N Rally1を3台投入します。モンテカルロではAdrien Fourmaux/Alexandre Coria組が4位、Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe組が5位を獲得し、マニュファクチャラーズランキング2位でこのイベントに臨みます。過去のスウェーデンでは、2018年と2024年に勝利を収めており、9回の表彰台経験があります。チームはフィンランド北部で3日間のテストを実施し、安定した条件でのパフォーマンス向上を目指しています。また、Rally2クラスには4台のi20 N Rally2が出場します。
- #11 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe(ベルギー)
- Neuvilleは2024年の世界王者で、WRC通算22勝。スウェーデンでは13回の出場経験があり、2018年に優勝しています。Wydaegheは2021年からパートナーで、9勝を共にしています。モンテカルロでは5位と堅実なスタートを切りました。
- #16 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria(フランス)
- Fourmauxは2025年にHyundaiに移籍し、モンテカルロで4位。WRCステージ勝利経験があり、2024年に5回の表彰台を獲得しました。Coriaは2022年からパートナーで、フランス国内戦からキャリアを積んでいます。
- #4 Esapekka Lappi/Enni Mälkönen(フィンランド)
- Lappiは2024年にスウェーデンで勝利し、今回Hyundaiに復帰。2025年はフィンランド選手権を制覇しました。Mälkönenは2024年にWRC2タイトルを獲得した有望株で、今回がHyundaiデビューです。Lappiは「WRC復帰が予想外で興奮している。スウェーデンは高速でグリップ変化が激しいが、2024年の勝利のように難しい条件を克服したい。後方スタートは新雪次第で有利になる」とコメント。Mälkönenにとっては大きな機会で、Lappiは「彼女が笑顔で過ごせる週になるはず」と喜びを語っています。
チームのAndrew Wheatleyスポーツディレクターは、「モンテカルロの教訓を生かし、テストで自信を得た。3クルーが表彰台を目指す」と意気込みを述べています。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)
Toyotaチームは、GR YARIS Rally1を5台投入します。モンテカルロではOliver Solbergが優勝、Elfyn Evansが2位、Sébastien Ogierが3位を獲得し、好スタートを切りました。スウェーデンはSolbergのホームイベントで、チームは2年連続優勝と開幕2連勝を狙います。Rally2クラスにはGR Yaris Rally2が13台出場し、若手育成プログラムの山本雄紀も参戦します。
- #33 Elfyn Evans/Scott Martin(イギリス)
- Evansは2020年と2025年にスウェーデン優勝。モンテカルロ2位で、現在選手権2位。「コンディション次第だが、勝利を目指す。アークティック・ラリーでのテストで良い準備ができた」とコメント。
- #99 Oliver Solberg/Elliott Edmondson(スウェーデン)
- Solbergはモンテカルロ優勝で選手権首位。ホームで期待が高まります。「チャンピオンシップをリードしてホームラリーに臨むのは夢のよう。出走順トップは厳しいが、ベストを尽くす」と興奮を語っています。
- #18 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston(日本)
- Katsutaは2025年にスウェーデン2位。フィンランドでの経験が豊富です。「ハイスピードの雪道を楽しみにしている。ここ数年競争力が高いので、昨年以上のパフォーマンスを目指す」と意欲的。
- #37 Lorenzo Bertelli/Simone Scattolin(イタリア)
- Bertelliはスウェーデンを好み、2023年から3回目の出場。
- #5 Sami Pajari/Marko Salminen(フィンランド、TGR-WRT2)
- Pajariはスノーラリーを得意とし、モンテカルロ後のリセットを狙います。「フィンランド人として自然な環境。楽しんで走りたい」とコメント。
チーム代表のJari-Matti Latvalaは、「唯一の純粋なウィンターラリー。Solbergのホームでファンを沸かせたい。EvansとKatsutaの経験が強み」と述べています。また、山本雄紀(GR Yaris Rally2)は「フィンランドに似たステージでお気に入り。プッシュして良いペースを保つ」と語っています。
M-Sport Ford World Rally Team
M-Sport Fordチームは、Puma Rally1を3台投入します。モンテカルロでは最終日にトラブルでリタイアしましたが、スウェーデンで巻き返しを図ります。過去の経験を生かし、ポイント獲得を目指します。Rally2クラスにはFiesta Rally2が2台出場します。
- #55 Josh McErlean/Eoin Treacy(アイルランド)
- 2025年にスウェーデンで好走。「昨年レベルのパフォーマンスを繰り返し、勢いをつけたい」とコメント。
- #95 Jon Armstrong/Shane Byrne(イギリス)
- モンテカルロデビューで速さを見せ、2022年にスウェーデンでジュニア優勝。「究極の遊び場。テストで準備し、安定した走りを」と意気込み。
- #22 Mārtiņš Sesks/Renārs Francis(ラトビア)
- 2025年にスウェーデン6位。「昨年経験を活かし、良い結果を狙う」と語っています。
チームプリンシパルのRichard Millenerは、「モンテカルロの不運を振り払い、クルーのポテンシャルを発揮。Sesksの復帰も楽しみ」と述べています。
Recent winners
| 年 | 勝者(ドライバー / コ・ドライバー) | 車両 |
|---|---|---|
| 2025 | Elfyn Evans/Scott Martin | Toyota GR Yaris Rally1 |
| 2024 | Esapekka Lappi/Janne Ferm | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid |
| 2023 | Ott Tänak/Martin Järveoja | Ford Puma Rally1 Hybrid |
| 2022 | Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen | Toyota GR Yaris Rally1 |
| 2021 | Elfyn Evans/Scott Martin | Toyota Yaris WRC |
| * Rally Sweden 2021 was cancelled due to Covid-19 | ||





