
ラリー・スウェーデン2026の最終日(日曜日)は、極寒のコンディション(朝はマイナス22度前後)の中、Västervik(25.45km)を2回とUmeå2のPower Stageで構成され、合計61.13kmの激戦となりました。
最終日は、ウーメオーのサービスパークの北東エリアで全長25.45kmのステージ「ベステルビーク」を、サービスを挟んで2回走り、その後最終ステージのSS18「ウーメオー2」を走行。3本のステージの合計距離は61.13kmでした。ラリーは最終日も青空の下で進み、オープニングのSS16は朝7時半過ぎのスタート時点でマイナス22度前後と、最終日も極寒のウィンターコンディションでの戦いになりました。
大きなドラマとしては、Toyota Gazoo Racing World Rally Team (TGR-WRT) が1-2-3-4フィニッシュを達成し、2戦連続の表彰台独占を記録しました。これは2010年のCitroën以来、開幕2戦連続表彰台独占は1984年のAudi以来の歴史的快挙です。首位のElfyn Evans が安定した走りで逃げ切り、今季初優勝を飾り、ドライバーズ選手権首位に浮上しました。一方、Hyundai Shell Mobis World Rally Team は厳しい週末を強いられましたが、Power StageでThierry Neuville が勝利を挙げ、5ポイントを追加。M-Sport Ford World Rally Team もJon ArmstrongがThierry Neuvilleを2ステージで上回るなど健闘し、8位・9位でフィニッシュしました。
大きな順位変動は少なく、総合トップ4は変わらず確定。Hyundai勢ではAdrien Fourmauxが日曜に順位を上げて5位、Esapekka Lappiが6位に後退、Thierry Neuvilleは7位となりました。トラブルとしては、全体的に雪不足による氷と砂利の混合路面が難しく、グリップ不足やアンダーステアに苦しむクルーが多かったですが、目立ったクラッシュやリタイアはありませんでした。
1位:Elfyn Evans / Scott Martin (Toyota GR Yaris Rally1)
最終日も安定した走りで首位を守り、今季初優勝。Power Stage 2位(僅差)、Super Sunday 1位でボーナスポイントを獲得。通算3勝目でスウェーデン最多勝記録に並びました。コメント:「チームに感謝。素晴らしいウィンターコンディションで楽しめた。まだ始まったばかりなので努力を続ける。」
2位:Takamoto Katsuta / Aaron Johnston (Toyota GR Yaris Rally1)
Penultimateステージでベストタイムを記録し追い上げましたが、14.3秒差で2位。Power Stage 3位、Super Sunday 2位。キャリア8回目の表彰台。コメント:「チームに感謝。エルフィンに勝ちたいが、次はもっとプッシュする。ケニアを楽しみにしている。」
3位:Sami Pajari / Marko Salminen (Toyota GR Yaris Rally1)
慎重なスタートからペースを上げ、2戦連続表彰台。Super Sunday 4位。コメント:「モンテカルロの悔しさを払拭できた。自信が戻り、楽しめた。これからもプッシュする。」
4位:Oliver Solberg / Elliott Edmondson (Toyota GR Yaris Rally1)
金曜のミスで不利でしたが、巻き返し4位。Power Stage 4位、Super Sunday 3位。ドライバーズ2位維持。コメント:「母国で表彰台を狙ったが4位が精一杯。多くの学びを得た。チームに感謝。」
5位:Adrien Fourmaux / Alexandre Coria (Hyundai i20 N Rally1)
土曜の調整が効き、日曜に順位を上げ5位+Super Sundayポイント獲得。コメント:「結果は望んだ位置ではないが、ポイントを持ち帰り、昨年より良い位置。次のイベントでペースを上げる。」
6位:Esapekka Lappi / Enni Mälkönen (Hyundai i20 N Rally1)
週末の大半でHyundai最上位でしたが、最終ステージ前に6位へ。SS12でステージ勝ちまで1.1秒差の好走。コメント:「チームメイト比で良いペースだったが、Toyotaに近づけず残念。ThierryとAdrienを参考にうまくいった。」
7位:Thierry Neuville / Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1)
週末苦戦もPower Stage勝利で5ポイント獲得。コメント:「進展がない。グリップ不足とアンダーステアが多く、チームで努力が必要。ケニアで前進を望む。」
8位:Jon Armstrong / Shane Byrne (Ford Puma Rally1)
日曜の長ステージでNeuvilleを2回上回るなど健闘、8位フィニッシュ。コメント:「初めての雪道Rally1で良いペース。チームに誇りを持てる週末。」
9位:Josh McErlean / Eoin Treacy (Ford Puma Rally1)
堅実な走りで9位。コメント:「Monteの後でフィニッシュできてポジティブ。ケニアでさらに上を目指す。」
10位:Roope Korhonen / Anssi Viinikka (Toyota GR Yaris Rally2)
WRC2優勝(総合10位)。フィンランド人1-2フィニッシュのトップ。
WRC次戦は、3月12日から15日にかけて、アフリカのケニアで行われる第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。長い伝統と知名度を誇るこのラリーの路面は、今シーズン初となるグラベル(未舗装路)。ステージは非常にハイスピードなサバンナの道、「フェシュフェシュ」と呼ばれる軟らかい砂に覆われた道、岩や石が転がる荒れた道などバリエーションに富み、雨が降ると路面は一気にぬかるみ非常に滑りやすくなります。TGR-WRTは、このラリーがWRCのカレンダーに復帰した2021年から昨年まで、5大会連続で優勝を獲得しています。
Final Classification – Rally Sweden
| Pos | Driver / Co-Driver | Team / Car | Time / Gap |
|---|---|---|---|
| 1 | E. Evans / S. Martin | Toyota Gazoo Racing | 2:35:53.1 |
| 2 | T. Katsuta / A. Johnston | Toyota Gazoo Racing | +14.3 |
| 3 | S. Pajari / M. Salminen | Toyota Gazoo Racing | +46.0 |
| 4 | O. Solberg / E. Edmondson | Toyota Gazoo Racing | +1:11.6 |
| 5 | A. Fourmaux / A. Coria | Hyundai Shell Mobis | +1:50.3 |
| 6 | E. Lappi / E. Mälkönen | Hyundai Shell Mobis | +1:53.2 |
| 7 | T. Neuville / M. Wydaeghe | Hyundai Shell Mobis | +3:45.9 |
| 8 | J. Armstrong / S. Byrne | M-Sport Ford | +4:05.5 |
| 9 | J. McErlean / E. Treacy | M-Sport Ford | +6:05.4 |
| 10 | R. Korhonen / A. Viinikka | Toyota (WRC2) | +10:36.2 |
2026 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 2
| Pos | Manufacturer | Points |
|---|---|---|
| 1 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team | 117 |
| 2 | Hyundai Shell Mobis World Rally Team | 66 |
| 3 | M-Sport Ford World Rally Team | 18 |
| 4 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team 2 | 14 |
2026 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings
After round 2
| Pos | Driver | Points |
|---|---|---|
| 1 | E. Evans | 60 |
| 2 | O. Solberg | 47 |
| 3 | T. Katsuta | 30 |
| 4 | A. Fourmaux | 28 |
| 5 | T. Neuville | 21 |
| 6 | S. Ogier | 18 |
| 7 | S. Pajari | 17 |
| 8 | E. Lappi | 9 |
| 9 | L. Rossel | 8 |
| 10 | Y. Rossel | 6 |





