
ラリー・モンテカルロの最終日デイ4は、モナコの北側に展開するフランスの山岳地帯で、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は71.90kmでした。2本のステージはいずれも、ルートを少しずつ変えながらも毎年のように使われてきたクラシックステージ。そのうちSS15/17は有名なチュリニ峠を通過する、モンテカルロのアイコンともいえるステージです。モナコの周辺で前夜から降り続いた雨は、山岳ステージの多くの部分で雪になり、積雪路面、シャーベット状の路面、アイスバーン、ウェット路面と、最終日も目まぐるしく路面が変化する難しいコンディションでの戦いになりました。
優勝はオリバー・ソルベルグ、24歳のソルベルグ選手が、現代のモンテカルロ史上最年少記録を更新する歴史的勝利を挙げました。父ペター・ソルベルグ氏も成し遂げられなかったモンテカルロ制覇という夢を叶え、GR YARIS Rally1でのフル参戦初戦を優勝で飾りました。

最終日のドラマ、SS15のシャーベット路面でスピンを喫し、2位エバンス選手との差が42秒まで縮まる場面もありましたが、最終パワーステージを2番手タイムでまとめ上げ、首位を守り抜きました。
「人生で最もクレイジーな出来事です。チームの1-2-3フィニッシュは、これ以上ない最高のシーズンスタートになりました」
2位はエルフィン・エバンス。ソルベルグ選手を猛追し、最終パワーステージではベストタイムを記録。優勝には51.8秒届きませんでしたが、日曜単独(スーパーサンデー)ではRally1勢トップのポイントを獲得しました。「キャリアで最も厳しいモンテカルロだった」と振り返りつつ、堅実な走りでチームの1-2-3フィニッシュを支えました。

そして3位はセバスチャン・オジェ。大会10勝目は逃したものの、17回目の参戦で15回目となる表彰台を獲得。王者の貫禄を見せ、トヨタにとって初となるモンテカルロでの表彰台独占(1-2-3)を完成させました。新星ソルベルグ選手の勝利を「彼に相応しい」と笑顔で称えました。
4位にはアドリアン・フルモーが入り、激変するコンディションの中でi20 N Rally1を操り、トヨタ勢の独占を阻む4位。今大会2度のステージウィンを挙げ、トップチームに食い込むポテンシャルを証明。
5位はフルモーのチームメイトであるティエリー・ヌービル、最終日のSS15で岩に接触し、右フロントのパンクとブレーキへのダメージを負い、上位争いから脱落。苦い5位フィニッシュとなりました。
そして6位にはWRC 2クラス優勝のレオ・ロセル。ランチャで参戦のヨハン・ラッセルの弟。M-Sport勢や山本雄紀選手の脱落という波乱の展開を生き残り、WRC2クラス優勝と総合6位という殊勲を挙げました。
勝田 貴元は7位、金曜日のトラブルから驚異的な追い上げを見せ、最終日は順位を2つ上げて7位。トヨタの全4台が完走し、ポイントを獲得する原動力となりました。
8位のロベルト・ダプラはWRC2クラス2位。過酷なサバイバル戦を耐え抜き、トップ10入り
続く9位のアルトゥール・ペラムーグはWRC2クラス3位。堅実な走りで総合9位を獲得しました
そして10位にエリック・カミリ、経験豊富なベテランらしく、難コンディションを攻略して10位でポイントを獲得しました。
最終日、M-Sport勢は期待とポテンシャルを結果に結びつけることができず、3台すべてがデイリタイアを喫するという非常に過酷な結末を迎えました。
• ジョン・アームストロング
今回のラリーで最も注目を集めた一人です。Rally1デビュー戦という大舞台ながら、並み居る強豪を相手に総合6位を快走。アイルランド出身の彼らしいスピードを見せていましたが、最終日のSS16、スタートからわずか700m地点の右コーナーでグリップを失い、コースオフ。惜しくも歴史的な完走は逃しましたが、チームやファンに「驚異的な速さ」を印象付けました。
• ジョシュ・マクアーリン
2026年からM-Sportに復帰したマクアーリン選手にとっても、試練の週末となりました。木曜日と金曜日にもコースオフを経験していましたが、不屈の精神で最終日まで繋いでいました。しかし、チームメイトのアームストロング選手と同じSS16で再びクラッシュし、戦線を離脱。スピードの片鱗は見せたものの、モンテカルロの「変化し続ける路面」に最後まで翻弄される形となりました。
• グレゴワール・ミュンスター
日曜日の朝、ステージでの戦いを開始する前に、運命に見放されました。SS14へ向かう道中でプーマ Rally1にメカニカルトラルが発生。走行を継続することができず、デイリタイアとなりました。走り以外の部分でチャンスを失うという、悔しさの残る結末でした。
WRC次戦は、2月12日(木)から15日(日)にかけて、スウェーデン北部の都市ウーメオーを中心に開催される、第2戦「ラリー・スウェーデン」です。森林地帯の未舗装路が舞台となるこのラリーは、2026年もカレンダー唯一のフルスノーイベントとなります。ステージは全て積雪路となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」を装着して走行。平均速度は非常に高く、WRCの全イベントの中で例年3本の指に入る超高速ラリーとなります。
Final Classification – Rallye Monte-Carlo
| Pos | Driver | Co-Driver | Car | Time / Gap |
|---|---|---|---|---|
| 1 | O. Solberg | E. Edmondson | Toyota GR Yaris Rally1 | 4:24:59.0 |
| 2 | E. Evans | S. Martin | Toyota GR Yaris Rally1 | +51.8 |
| 3 | S. Ogier | V. Landais | Toyota GR Yaris Rally1 | +2:02.2 |
| 4 | A. Fourmaux | A. Coria | Hyundai i20 N Rally1 | +5:59.3 |
| 5 | T. Neuville | M. Wydaeghe | Hyundai i20 N Rally1 | +10:29.8 |
| 6 | L. Rossel | G. Mercoiret | Citroën C3 | +12:58.4 |
| 7 | T. Katsuta | A. Johnston | Toyota GR Yaris Rally1 | +13:05.4 |
| 8 | R. Daprà | L. Gugliemetti | Škoda Fabia RS | +15:07.9 |
| 9 | A. Pelamourgues | B. Pouget | Hyundai i20 N Rally2 | +18:09.4 |
| 10 | E. Camilli | T. de la Haye | Škoda Fabia RS | +18:36.4 |
Super Sunday Classification – Rallye Monte-Carlo
| Pos | Driver | Time / Gap |
|---|---|---|
| 1 | Y. Rossel | 1:07:55.0 |
| 2 | E. Evans | +22.4 |
| 3 | A. Fourmaux | +26.3 |
| 4 | M. Fontana | +29.7 |
| 5 | O. Solberg | +29.9 |
2026 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings After round 1
| Pos | Team | Points |
|---|---|---|
| 1 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team | 59 |
| 2 | Hyundai Shell Mobis World Rally Team | 35 |
| 3 | M-Sport Ford World Rally Team | 0 |
| = | Toyota Gazoo Racing World Rally Team 2 | 0 |
2026 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings After round 1
| Pos | Driver | Points |
|---|---|---|
| 1 | O. Solberg | 30 |
| 2 | E. Evans | 26 |
| 3 | S. Ogier | 18 |
| 4 | A. Fourmaux | 17 |
| 5 | T. Neuville | 10 |
| 6 | L. Rossel | 8 |
| 7 | T. Katsuta | 6 |
| 8 | Y. Rossel | 6 |
| 9 | R. Daprà | 4 |
| 10 | A. Pelamourgues | 2 |





