WRC FORUM8 Rally Japan 2026の最終日、デイ3は愛知県を舞台に熱い戦いが繰り広げられました。首位を守るエルフィン・エバンス(Toyota GR Yaris Rally1)が、セバスチャン・オジエの猛追を振り切り、12.8秒差で3度目のラリージャパン優勝を飾りました。トヨタ・ガズー・レーシング・ワールド・ラリー・チーム(TGR-WRT)はホームイベントで1-2-3-4フィニッシュを達成し、圧倒的な強さを発揮。最終日のドライコンディションの下で、精密なペースコントロールとチーム力が見事な結果を生み出しました。
最終日の戦いとハイライト

デイ2終了時点でエバンスはオジエに17.8秒のパワフルなリードを築いていました。デイ3はヌカタ(額田)、レイク・ミカワコ(三河湖)のステージを2回ずつ走行し、クラガイケSSS(SS17/18)と豊田スタジアムでのミッドデイサービスを挟む6本のステージ(合計74.06km)で争われました。朝は雲が多かったものの降雨はなく、一日を通してドライ路面の絶好のコンディションとなりました。
オープニングステージではオリバー・ソルベルグがベストタイムをマークする中、エバンスは安定した走りでリードを守りました。クラガイケSSSではオジエが連続ベストタイムを記録して差を縮めましたが、エバンスは冷静に対応。最終パワーステージSS20ではエバンスが5番手で走破し、12.8秒差で優勝を決めました。

ソルベルグは最終日にSuper SundayとPower Stageでトップを独占し、ボーナスポイントを最大限獲得。トヨタ勢は大きなトラブルなく完走し、現行Rally1車両最後のターマックラリーを最高の形で締めくくりました。一方、HyundaiとM-Sportはセットアップや高温の影響で苦戦を強いられながらも完走を優先するレースとなりました。
1位: Elfyn Evans (Toyota GR Yaris Rally1)

デイ3も安定した走りでリードを守り切り、3度目のラリージャパン優勝を達成。Power Stage 5番手とSuper Sunday 4位でボーナスポイントも獲得しました。「素晴らしい週末でした。チームとMorizoさんに感謝します。この勝利を捧げたいと思います。まだチャンピオンシップは長いですが、この勝ちを楽しみます。」
2位: Sébastien Ogier (Toyota GR Yaris Rally1)
最終日もベストタイムを連発して追い上げましたが、序盤のタイムロスが響き2位。「優勝を目指してきましたが、2位も悪くありません。1ステージでの差が大きかったですが、チームのために良い結果を残せました。」
3位: Sami Pajari (Toyota GR Yaris Rally1)
後半戦で強さを発揮し表彰台を獲得。「表彰台に戻れて嬉しいです。このクルマでの最後のターマックは本当に楽しかったです。」
4位: Takamoto Katsuta (Toyota GR Yaris Rally1)
序盤の苦戦から最終日に力強い巻き返し。Power Stage 2番手、Super Sunday 2位でボーナスを獲得。「チームの1-2-3-4は素晴らしいですが、自分の結果には満足していません。来年は優勝を日本のファンに届けます。」
5位: Adrien Fourmaux (Hyundai i20 N Rally1)
Hyundai勢トップで5位完走。序盤のスピンから挽回し、チャンピオンシップポイントを獲得しました。「5位は望んでいた位置ではありませんでしたが、トヨタ勢と戦えなかったのはフラストレーションが溜まりました。ターマック最後のレースを終え、グラベルに集中します。」
6位: Thierry Neuville (Hyundai i20 N Rally1)
バランスに苦しみながら6位でフィニッシュ。「セットアップの改善が見つからず苦戦しましたが、日曜日は金曜日の設定に戻して改善しました。グラベルでポイントを取り返します。」
7位: Hayden Paddon (Hyundai i20 N Rally1)
ターマック初挑戦で7位完走。土曜日から改善を見せました。「金曜日は苦戦しましたが、土日でセットアップを変更して良くなりました。7位は今回可能な最大限の結果だったと思います。」
8位: Jon Armstrong (Ford Puma Rally1)
日本デビュー戦で8位完走。「高温でセットアップが難しかったですが、クリーンに完走してポイントを獲得できました。日本のファンのエネルギーが素晴らしかったです。」
9位: Nikolay Gryazin (Lancia Ypsilon HF)
WRC2優勝で総合9位。
10位: Josh McErlean (Ford Puma Rally1)
パンクなどのトラブルを乗り越え10位完走。「トリッキーなレースでしたが、Rally1ターマック最後の経験は特別でした。チームに感謝します。」
サポートカテゴリー
WRC2ではAlejandro Cachónが優勝争いを演じ2位。TGR WRCチャレンジプログラムの山本雄紀は最終日も速さを見せ、自身初の3位表彰台を獲得しました。
WRC次戦は、6月25日(木)から28日(日)にかけて、ギリシャで開催される第8戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」です。昨年までは中央ギリシャ地方のラミアを中心に開催されてきましたが、今年は首都アテネの中心部から西に約90km離れたシーサイドタウン、ルートラキがラリーの中心に。ただし、いくつかのステージはこれまでと同じエリアで行われ、山岳地帯の非常に荒れたグラベルロード(未舗装路)が戦いの舞台となります。6月は例年気温がかなり高くなるため、今年もクルマとタイヤとドライバーに非常に厳しいラリーとなることが予想されます。
Rally Japan 2026 Final Classification (Top 10)
| Pos | Driver | Co-Driver | Team / Car | Time / Gap |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Elfyn Evans | Scott Martin | Toyota GR Yaris Rally1 | 3:17:08.0 |
| 2 | Sébastien Ogier | Vincent Landais | Toyota GR Yaris Rally1 | +12.8 |
| 3 | Sami Pajari | Marko Salminen | Toyota GR Yaris Rally1 | +51.4 |
| 4 | Takamoto Katsuta | Aaron Johnston | Toyota GR Yaris Rally1 | +1:03.5 |
| 5 | Adrien Fourmaux | Alexandre Coria | Hyundai i20 N Rally1 | +2:34.8 |
| 6 | Thierry Neuville | Martijn Wydaeghe | Hyundai i20 N Rally1 | +3:13.6 |
| 7 | Hayden Paddon | John Kennard | Hyundai i20 N Rally1 | +4:44.8 |
| 8 | Jon Armstrong | Shane Byrne | Ford Puma Rally1 | +5:45.2 |
| 9 | Nikolay Gryazin | Konstantin Aleksandrov | Lancia Ypsilon HF | +9:21.3 |
| 10 | Josh McErlean | Eoin Treacy | Ford Puma Rally1 | +9:23.0 |
2026 Drivers’ Championship (After Round 7)
| Pos | Driver | Points |
|---|---|---|
| 1 | Elfyn Evans | 151 |
| 2 | Takamoto Katsuta | 131 |
| 3 | Oliver Solberg | 102 |
| 4 | Sami Pajari | 96 |
| 5 | Sébastien Ogier | 90 |
| 6 | Adrien Fourmaux | 89 |
| 7 | Thierry Neuville | 73 |
| 8 | Hayden Paddon | 62 |
| 9 | Jon Armstrong | 48 |
| 10 | Josh McErlean | 35 |
| 11 | Nikolay Gryazin | 32 |
2026 Manufacturers’ Championship (After Round 7)
| Pos | Team | Points |
|---|---|---|
| 1 | Toyota Gazoo Racing WRT | 370 |
| 2 | Hyundai Shell Mobis WRT | 243 |
| 3 | Toyota Gazoo Racing WRT2 | 106 |
| 4 | M-Sport Ford WRT | 85 |