WRCラリー・イタリア・サルディニアのデイ2では、首位を走行していたヌービルのリタイアや各車のタイヤトラブルを経て、オリバー・ソルベルグが総合首位に浮上しました。セバスチャン・オジエが総合2位、サミ・パヤリが総合3位につけています。
デイ2終了時点のバーチャル選手権ランキングでは、エルフィン・エバンスが首位を堅持しています。最大10ポイントが加算可能な最終日のスーパーサンデーとパワーステージで年間タイトル争いが決着します。
Rally Italia SardegnaのDay2は、前日に続き島の北東部が主舞台となりました。新ステージ「ソロルケ」を含む3本のステージを、アルゲーロでのミッドデイサービスを経て午前と午後で各2回走行。6本のステージの合計距離は123.66kmと4日間で最長でした。Day1に続きDay2も青空の下での戦いとなり、日中の気温は28度前後まで上昇。ドライ路面でのタフな一日となりました。
Day1で首位のティエリー・ヌービル(Hyundai)と12.3秒差、総合2位のアドリアン・フルモー(Hyundai)と11.9秒差の総合3位につけたオリバー・ソルベルグは、オープニングのSS8でヌービルに次ぐ2番手タイムを記録。タイヤの空気圧低下によるフルモーの後退もあり、ヌービルと14.4秒差の総合2位にポジションアップしました。続くSS9ではベストタイムを記録し、首位ヌービルとの差を一気に3.3秒まで縮小。午前のループ最後の新ステージSS10でもベストタイムを叩き出し、3番手タイムだったヌービルを逆転。2.7秒差で首位に立ちました。

午後の再走ループ1本目のSS11で、首位ヌービルがクルマにダメージを負いストップ。これによりベストタイムのセバスチャン・オジエが総合2位、サミ・パヤリが総合4位、エルフイン・エバンスが総合5位、勝田貴元が総合7位に順位を上げました。さらにSS12では総合3位につけていたフルモーがダメージを負ったタイヤの交換作業で大きく遅れ、パヤリが総合3位、エバンスが総合4位にポジションアップ。初タイトルを争う3人のドライバーがトップ4に集中する展開となりました。
Day2最終のSS13ではソルベルグが2番手タイム、オジエが3番手タイムを記録。ソルベルグは総合2位のオジエとの差を33.6秒に拡大し首位でDay2を走破しました。パヤリはオジエと1分6.3秒差ながら総合3位を守り、フルモーはSS13でベストタイムを奪って総合4位を奪還。エバンスはフルモーに先行を許し総合5位で一日を終えました。不利な出走順で走り続けた勝田はひとつ順位を上げ、総合6位につけました。

Day2終了時点の総合順位を基にしたバーチャル上のドライバー選手権ランキングでは、エバンスが引き続き首位を堅持。2番手のソルベルグを6ポイント、3番手のパヤリを12ポイントリードしています。最終日のDay3は「スーパーサンデー」で最大5ポイント、最終の「パワーステージ」でも最大5ポイントを獲得できるため、合計最大10ポイントのボーナスポイントが加算可能です。
サポート選手権のWRC2では、前日2位のローぺ・コルホネン(フィンランド)が首位に立ち、ガス・グリーンスミス(イギリス)が2位、テーム・スニネン(フィンランド)が3位、カイエタン・カイエタノヴィッチ(ポーランド)が4位と、GR Yaris Rally2のドライバーがトップ4を独占しています。
1位 オリバー・ソルベルグ(GR YARIS Rally1 99号車)

午前中に全開アタックで首位を奪取し、午後は周囲で起きるハプニングを冷静に見極めながらタイヤを温存するクレバーな走りを見せた。ライバルのトラブルでリードを広げつつも、タイトル争いで有利になるライバルたちにも恩恵が及んだことを自覚しつつ、自分のベストを尽くす姿勢を貫いた。
「今日は最も厳しい一日だったのと同時に、最高の一日でもありました。クルマのフィーリングは本当に良く、午前中はトップに立つためにかなり全開で走りましたが、うまくいきました。午後は、各ステージで自分たちの周りで様々なハプニングが起こっていた中、少しクレバーに走り、タイヤを温存しようと試みました。ライバルたちのトラブルによってリードを広げることができた一方で、それはチャンピオンシップを争うライバルたちにも有利に働いてしまいました。しかし、他のドライバーたちの動向はコントロールできないので、自分たちはただベストを尽くし続けるしかありません。明日の目標はクリアで、今シーズンの大部分の日曜日と同じように、10ポイントのフルボーナス獲得を目指します。」
2位 セバスチャン・オジエ(GR YARIS Rally1 1号車)
昨日よりポジティブな一日。午後のループで2本のステージ優勝を飾り、ヌービルのリタイアもあって総合2位まで浮上した。荒れた路面をものともせず、最終日に向けて可能性を残した。
「私たちにとっては、昨日よりもポジティブな一日になりました。順位をいくつか上げることができましたし、午後は走りを楽しむこともできました。とくに、ループの最初のステージは今週末もっとも素晴らしく、路面もそれほど荒れていなかったので、2回ステージ優勝をすることができて良かったです。明日は長い一日ですし、いくつか荒れたセクションも走らなくてはならないので、このラリーではまだ何が起こるか分かりません。オリバーはここまで素晴らしい走りを見せていますし、誰も不運に見舞われてほしくないとは思っていますが、自分も含めて誰にでも不運は起こり得るものです。ですので、最後まで挑戦し続けるしかありません。」
3位 サミ・パヤリ(GR YARIS Rally1 5号車)
出走順の不利が依然として響く中、午後の波乱を味方につけて2つ順位を上げ総合3位を確保。タイトル争いは厳しくなったが、最後までプッシュする姿勢を崩さなかった。
「今日は昨日よりも良い戦いができるのではないかと期待していましたが、残念ながら依然として出走順が大きな影響を及ぼし、自分たちよりも後方からスタートした選手たちよりも速く走ることは事実上不可能でした。それでもギブアップせず、できる限りのことをやり続けました。午後には何か波乱が起きるのではないかと予想していましたが、そのおかげで順位を2つ上げることができました。自分たちがコントロールできるような状況ではありませんが、明日は誰一人ペースを落とすとは思えません。まだまだ何が起こるか分からないので、最後までプッシュし続けるしかありません。」
4位 アドリアン・フルモー(Hyundai i20 N Rally1)
午前のSS8でタイヤの空気圧低下、午後のSS12でもパンクを喫し、2度のタイヤトラブルで順位を大きく落とした。それでも最終SS13でベストタイムを叩き出し、総合4位を奪還。表彰台圏内への可能性を最終日に残した。
「今日はかなりフラストレーションが溜まる一日でした。プッシュしたときはフロントで戦えるペースがあったのに、タイヤを大事にしようとしたらパンクしてしまいました。クルマは素晴らしく、チームも最高なのに、コントロールできない事情で多くの努力が無駄になってしまったようで残念です。それでも最終ステージで巻き返せたことは重要で、明日も何が起こるかわかりません。Rally1時代の最後にチームのために表彰台を獲れたら嬉しいですね。」
5位 エルフイン・エバンス(GR YARIS Rally1 33号車)

路面が刻々と良くなる状況で後方スタートの速いドライバーたちとの差を詰めるのが難しく、慎重な走りを選択。フルモーのパンクを利用して一時順位を上げたものの、最終ステージで逆転され総合5位で終了。選手権首位は守った。
「今日はトリッキーな状況でした。ドライブフィールは悪くなく、クリーンな走りもできていましたが、路面状況が刻々と変化し、クルマが走れば走るほどグリップがどんどん良くなっていきました。そのため、自分たちよりも後方からスタートする速いドライバーたちとの差を詰めるのは、困難でした。ステージの2回目の走行では路面がかなり荒れていて、最初の2本のステージでは少し慎重になりすぎたかもしれません。しかし、アドリアンがパンクして数秒遅れをとったため、最後のステージでは彼を後ろに抑え込もうと全力を尽くしました。あとひとつ順位を上げられれば明日に向けて有利になったのですが、間に多くのクルマがいたため、チャンスはほとんどありませんでした。オリバーは非常に良い走りを見せ、好位置につけていますが、明日もまた長い一日なので、全力を尽くすのみです。」
6位 勝田 貴元(GR YARIS Rally1 18号車)
不利な出走順(2番手スタート、午後はオープニング)を強いられながらもトラブルなくクリーンに走り切り、ひとつ順位を上げて総合6位に浮上。最終日に向けて出走順の改善を見込んでいる。
「まずまずの一日でしたし、トラブルもなく昨日よりは良い一日になりました。もともと2番手スタートだった上、午後は出走順トップでステージに臨むことになったので簡単ではありませんでしたが、とにかくクリーンに走るように心がけました。いくつか順位を上げることができ、明日は自分たちよりも前に数台が走ることになるので、出走順も今日よりは良くなるはずです。最終日はファンの皆さんにとってエキサイティングな一日になると思いますが、自分たちも、このクルマで走る最後の日を楽しみたいと思います。」
7位 ジョン・アームストロング
Day1の出遅れから着実に順位を上げ、総合7位をキープ。トラブルを避けた安定した走りで上位に食い込んだ。
8位 ジョシュ・マクアーリーン(Ford Puma Rally1)
SS12でオフコースし、ダメージと水温上昇に苦しみながらもフィニッシュ。総合8位でDay2を終えましたが、ロードセクションでリタイヤとなり、その後のサービスでエンジン載せ替えを行なっています。
競技最終日、そして2026年シーズン最後の一日となる10月4日(日)は、サービスパークの北から北東にかけてのエリアで「オシロ-テルグ」と「サッサリ-アルジェンティエラ」という2本の定番ステージを、タイヤフィッティングゾーンでの軽整備作業のみで各2回走行。そのうち、SS15の再走となる2026年最後のステージ、SS17「サッサリ-アルジェンティエラ2」は、トップ5のタイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は61.62km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は298.79kmが予定されています。
| Pos | Driver | Team / Car | Time / Diff |
|---|---|---|---|
| 1 | Oliver Solberg | Toyota GR Yaris Rally1 | — |
| 2 | Sébastien Ogier | Toyota GR Yaris Rally1 | +33.6s |
| 3 | Sami Pajari | Toyota GR Yaris Rally1 | +1:39.9 |
| 4 | Adrien Fourmaux | Hyundai i20 N Rally1 | — |
| 5 | Elfyn Evans | Toyota GR Yaris Rally1 | +6.4s to 4th |
| 6 | Takamoto Katsuta | Toyota GR Yaris Rally1 | — |
| 7 | Jon Armstrong | — | — |
| 8 | Josh McErlean | Ford Puma Rally1 | — |
※差は添付資料に基づく。9位・10位は添付に詳細記載なし。
| Pos | Driver | Points | Gap to Leader |
|---|---|---|---|
| 1 | Elfyn Evans | 240 | — |
| 2 | Oliver Solberg | 234 | -6 |
| 3 | Sami Pajari | 228 | -12 |
※Day2終了時点の総合順位を基にした試算ポイント。日曜のSuper Sunday(最大5pt)+Power Stage(最大5pt)で最大10ポイントが加算可能。現時点でエバンスが6ポイントリード。