オジェをヌービルとパヤリが猛追 WRC 2026 Rally de Portugal DAY3

2026年ラリー・ポルトガルはデイ3で最大の山場を迎えました。145.88kmという今大会最長の競技距離を走行するこの日は、サービスパークの東から東北にかけての山岳地帯で4本のステージを、マトジニョスでのミッドデイサービスを経て各2回走った後、ロウサダのラリークロスサーキットで名物のスーパーSSを1本走行。デイ3のステージの路面は全体的に砂が多くやや軟らかめでしたが、ステージの2回目の走行では深い轍が刻まれるなど難しいコンディションに。また、前日から不安定な天候となることが予想されていましたが、午前中のループの後半から雨が降り始め、午後もいくつかのステージは強い雨に見舞われるなど、非常にトリッキーなコンディションでの戦いになりました。

デイ2終了時点でティエリー・ヌービルにわずか3.7秒差をつけていたセバスチャン・オジエ(Toyota Gazoo Racing)は、朝のループで苦戦。SS14パレーデス1でオリバー・ソルベルグが圧巻のベストタイムを記録し、総合4位から一気に首位に浮上しました。しかしミッドデイサービス後の午後ループで形勢は逆転。オジエがSS15で首位を奪還すると、SS16でソルベルグが右フロントタイヤのリム落ちトラブルに見舞われ18秒近くを失いました。

特にSS17アマランテ2(26.24km)では大雨の中、オジエが2位に11.2秒の大差をつける圧倒的な走りを披露し、リードを一気に16秒に拡大。その後も安定した走りで最終SS19ロウサダスーパーSSを2番手タイムで走り切り、デイ3を21.9秒差のトップで終えました。

一方、ティエリー・ヌービルは朝に一時後退したものの、粘り強い走りで2位をキープ。サミ・パヤリは3位を守り、ヌービルとの差を3.9秒に縮めました。ソルベルグは午後のトラブルで4位に後退したものの、最終ステージでベストタイムをマークして意地を見せています。

トラブルも相次ぎました。M-Sport Fordのジョン・アームストロングがSS15でロール、ジョシュ・マクリーンもロウサダでクラッシュ(ともに無事)。ダニ・ソルドはトランスミッションに問題を抱えながら完走するなど、波乱に満ちた一日となりました。

1位 セバスチャン・オジエ(Toyota GR Yaris Rally1)

雨と泥の難しいコンディションを巧みに乗り切り、リードを21.9秒に拡大。特に午後のアマランテでの走りが決定的でした。「全体的には良い一日でした。午前中はリスクを取らなかったためにタイムを失いましたが、雨仕様のセットアップ変更が午後に効きました。アマランテはクレイジーでしたが良い走りができました。ただ明日はまだ安心できる差ではありません。」

2位 ティエリー・ヌービル(Hyundai i20 N Rally1)

朝のSS14で一時後退したものの、午後に挽回して2位を堅持。極限条件でも安定したパフォーマンスを発揮しました。「非常に厳しい一日でしたが、満足できる走りができました。まだ戦いは続いています。明日も2位を守るために最善を尽くします。」

3位 サミ・パヤリ(Toyota GR Yaris Rally1)

朝にベストタイムを記録するなど好調を維持。トラブルを避け安定した走りで3位を守り、2位との差を3.9秒に縮めました。「ステージ優勝で最高のスタートを切れました。午後は雨で難しくなりましたが、クリーンな走りで3位をキープできました。明日はティエリーをキャッチしたいと思います。」

4位 オリバー・ソルベルグ(Toyota GR Yaris Rally1)

朝のSS14で劇的に首位に立ったものの、午後にタイヤトラブルとスピンで後退。最終ステージでベストタイムを記録しました。「午前中は最高でしたが、午後はトラブルで苦しみました。それでも明日も長い一日です。最大限のポイントを獲得できるように頑張ります。」

5位 エルフィン・エバンス(Toyota GR Yaris Rally1)

アマランテ2で大きくタイムを失う悔しい一日となりました。「午後のアマランテが非常に残念でした。ブレーキングに自信が持てず、本来の走りができませんでした。明日に向けて改善します。」

6位 アドリアン・フォルモー(Hyundai i20 N Rally1)

2回のステージ勝利を挙げ、慎重な走りで6位をキープ。完走を最優先に戦いました。

7位 勝田 貴元(Toyota GR Yaris Rally1)

昨日よりフィーリングが良く、タイムを大幅に改善。6位フォルモーとの差を意識した走りを見せました。「今日は昨日より良かったです。クレバーに走り、明日に向けてさらに改善したいと思います。フォルモーを捉えたいですね。」

8位 ダニ・ソルド(Hyundai i20 N Rally1)

トランスミッショントラブルを抱えながら完走。自身 toughest な一日だったと振り返りました。

9位 マーティンズ・セスクス(Ford Puma Rally1)

アマランテで3番手タイムをマークするなど健闘し、9位に浮上しました。

10位 テーム・スニネン(Toyota GR Yaris Rally2)

WRC2で0.9秒差の激戦を制してクラス首位。総合10位にランクインしました。


ラリー最終日となる5月10日(日)のデイ4は、サービスパークの東北エリアで「ヴィエイラ・ド・ミーニョ」と、ビッグジャンプで知られる「ファフェ」の2本のステージを、サービスなしで各2回走行。最終ステージのSS23ファフェ2は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は65.56km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は368.36kmが予定されています。

PosDriver / Co-driverTeam / CarTime / Gap
1S. Ogier / V. LandaisToyota GR Yaris Rally103:09:13.3
2T. Neuville / M. WydaegheHyundai i20 N Rally1+21.9
3S. Pajari / M. SalminenToyota GR Yaris Rally1+25.8
4O. Solberg / E. EdmondsonToyota GR Yaris Rally1+49.6
5E. Evans / S. MartinToyota GR Yaris Rally1+58.2
6A. Fourmaux / A. CoriaHyundai i20 N Rally1+1:23.8
7T. Katsuta / A. JohnstonToyota GR Yaris Rally1+1:35.3
8D. Sordo / C. CarreraHyundai i20 N Rally1+3:44.7
9M. Sesks / R. FrancisFord Puma Rally1+6:47.7
10T. Suninen / J. HussiToyota GR Yaris Rally2+9:17.8