パンクとコースアウトで波乱の WRC 2026 Rally de Portugal DAY2

前日、古都コインブラでのセレモニアルスタートに続き3本のステージが行なわれたラリー・ポルトガルは、8日(金)の朝からデイ2として一日を通しての戦いがスタート。早朝フィゲイラ・ダ・フォスのパルクフェルメを出発し、コインブラの東側エリアで7本合計96.22kmのステージを走行した後、マトジニョスのサービスを目指す長い一日となりました。デイ2のステージの多くは、これまで毎年のように使われてきたものですが、今年は進行方向が逆向きに設定されたステージもありました。また、デイ2は日中マトジニョスでのフルサービスが設定されず、アルガニルでの20分間のリモートサービスのみで全ステージを走り切ることが求められました。路面は、朝の1本目のステージでは湿っている区間も多くありましたが、それ以外は概ねドライ。そのため、出走順が早いドライバーたちにとっては不利なコンディションでの戦いになりました。

デイ2は大波乱の連続でした。朝のループではサミ・パヤリがSS4とSS5でベストタイムを連発し、総合6位から一気に2位へ浮上。一方、デイ1首位のオリバー・ソルベルグはSS4で大きく後退するもSS5で挽回しました。セバスチャン・オジエは朝苦戦しながらも徐々にペースを上げ、SS6でポジションを回復していました。

午後のループに入りドラマの連続。SS7でオジエがベストタイムをマークし総合2位に浮上。アドリアン・フルモー(ヒョンデ)はここまでリードを守っていましたが、SS8 Góisでブレーキトラブルからコースオフし、前後右タイヤのパンクを喫して大失速。首位から一気に6位へ転落しました。このステージでオジエがベストタイムを記録し、ラリーリーダーに躍り出ました。 

SS9(Lousã 2)でもオジエが3連続ベストタイムを刻み、リードを拡大。最終SS10でも安定した走りで、ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)とわずか3.7秒差の首位でデイ2を締めくくりました。パヤリはSS7でタイヤがリムから外れるトラブル、SS9でのスピン、SS10でのウインドウ破損などのアクシデントがありながらも総合3位をキープ。ソルベルグもSS8で岩盤にヒットしてコースアウトするも4位に踏みとどまりました。

トヨタ勢の強さが光った一日となりましたが、雨の予報が残る土曜・日曜に向けて、路面コンディションの変化がさらなるドラマを生む可能性を残しています。

1位: セバスチャン・オジエ(Toyota GR Yaris Rally1 #1)

朝はクルマのバランスに苦しみましたが、リモートサービスでサスペンションを調整したことでフィーリングが劇的に向上。午後3本連続ベストタイムを含む猛攻で首位奪取に成功しました。「リモートサービスでの変更が功を奏しました。リードはわずかですが、今日の午後は満足しています」とコメント。7度目のポルトガル勝利へ向け、好位置を確保しました。

2位: ティエリー・ヌービル(Hyundai i20 N Rally1 #11)

朝はバランスに苦戦しながらも安定を保ち、午後に加速。SS6とSS10でステージ勝利を挙げ、3.7秒差の2位に浮上。「パフォーマンスは出せています。明日も良い方向に進みたい」と前向きです。

3位: サミ・パヤリ(Toyota GR Yaris Rally1 #5)

午前中の走行に手応えを感じ、総合2位まで上昇。いくつかのトラブルでタイムを失いましたが、トップから15.2秒差で表彰台圏内をキープ。「午前中はとても良かったです。残り2日でトップに迫ります」と意欲的。

4位: オリバー・ソルベルグ(Toyota GR Yaris Rally1 #99)

朝にリードを失い、SS8でコースアウトの危機もありましたが、最終ステージで2番手タイムを記録。「トリッキーな一日でしたが、走り続けます」とコメント。1.2秒差でパヤリを追います。

5位: エルフィン・エバンス(Toyota GR Yaris Rally1 #33)

チャンピオンシップリーダーとして不利な1番手スタートをこなし、ミスなく走行。出走順の影響を受けつつ、雨予報に期待を寄せています。「クリーンな一日でした。明日の天候次第でチャンスが広がるはずです」。

6位: アドリアン・フォルモー(Hyundai i20 N Rally1 #16)

朝・午前中はリードを築いていましたが、SS8でのダブルパンクで34秒以上を失い大幅後退。「良いペースだっただけに悔しいですが、ラリーはまだ長いです」と前を向きました。

7位: 勝田 貴元(Toyota GR Yaris Rally1 #18)

朝はフィーリングに苦労しましたが、リモートサービス後に改善。明日のトリッキーなコンディションに期待をかけています。

8位: ダニ・ソルド(Hyundai i20 N Rally1 #6)

タイヤ選択のミスなどで苦戦し8位。午後もリズムをつかめず厳しい一日となりました。

9位: Josh McErlean(M-Sport Ford Puma Rally1)

リモートサービスでのスタート遅れで50秒ペナルティを受けましたが9位完走。

10位: Nikolay Gryazin(Lancia / WRC2リーダー)

WRC2クラスをリードする走りを見せ、総合10位でRally1勢に割って入りました。


競技3日目となる5月9日(土)のデイ3は、マトジニョスのサービスパークの東から東北にかけてのエリアが主な舞台に。「フェルゲイラス」「カベセイラス・デ・バスト」「アマランテ」「パレーデス」という4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。そのうち全長26.24km のSS13/17アマランテは、今年も大会最長のステージとなります。その後「ロウサダ」のラリークロスサーキットで行われる、名物のスーパーSSでデイ3の戦いは終了します。9本のステージの合計距離は145.88kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は681.17kmが予定されています。

Vodafone Rally de Portugal 2026
DAY 2 終了時 総合順位(トップ10)

PosDriverCo-DriverTeam / CarTime
1Sébastien OgierVincent LandaisToyota Gazoo Racing WRT
Toyota GR Yaris Rally1
1:28:25.2
2Thierry NeuvilleMartijn WydaegheHyundai Shell Mobis WRT
Hyundai i20 N Rally1
+3.7s
3Sami PajariEnni MälkönenToyota Gazoo Racing WRT
Toyota GR Yaris Rally1
+15.2s
4Oliver SolbergElliott EdmondsonToyota Gazoo Racing WRT
Toyota GR Yaris Rally1
+16.4s
5Elfyn EvansScott MartinToyota Gazoo Racing WRT
Toyota GR Yaris Rally1
+32.5s
6Adrien FourmauxAlexandre CoriaHyundai Shell Mobis WRT
Hyundai i20 N Rally1
+34.3s
7Takamoto KatsutaAaron JohnstonToyota Gazoo Racing WRT
Toyota GR Yaris Rally1
+50.1s
8Dani SordoCándido CarreraHyundai Shell Mobis WRT
Hyundai i20 N Rally1
+1:23.3
9Josh McErleanJames FultonM-Sport Ford WRT
Ford Puma Rally1
+2:20.7
10Nikolay GryazinKonstantin AleksandrovLancia Ypsilon HF+4:34.8

※ 1位は総合タイム、2位以下は1位(Ogier)との差
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