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RallyFunJapan | WRC 2025 Rallye Monte-Carlo DAY1 : 3本のナイトステージ

2025年シーズンのオープニングラウンドとなるラリー・モンテカルロは、22日(水)の夕方に、サービスパークが置かれるフランス南部ギャップの近郊でシェイクダウンが行われました。全長3.28kmのステージは全体的にウェットコンディションとなり、ドライバーたちはいくつかのセットアップや、今回がWRCトップカテゴリー車両へのタイヤ供給初戦となる、ハンコック・タイヤをテスト。ラリー本番に向けてクルマの最終確認を行いました。

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競技は一夜明けた23日(木)から始まり、モナコのカジノ広場で行なわれたセレモニアルスタートを経て、夕方6時からフレンチ・アルプス山中で2025年最初のステージがスタート。暗闇の中、ドライバーたちはギャップを目指しながら3本合計54.16kmの山岳ステージを走行しました。

オープニングのSS1では、ラリー・モンテカルロ通算10勝目を狙うオジエがベストタイム。続くSS2でもオジエはベストタイムを刻み、総合2位に順位を上げたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対し5.3秒の差を築きました。ところが、路面のグリップが非常に不安定だったSS3のジャンクションで、オジエは路面に出ていた泥に乗ってコースを外れ15秒程度をロスし3位に後退してしまいました。

オジェに代わって首位に立ったのはディフェンディング・チャンピオンのヌーヴィルとマルティン・ヴィダゲ。ベルギー勢はSS1でライバルたちを苦しめることになるダートを避けた事でアドバンテージを得ましたが、 気温の低下とともにコンディションが悪化、路面は泥に覆われ、SS2とSS3はより厳しいコンディションとなりました。 そのなかでヌービルは好位置をキープし、両ステージとも2位でフィニッシュ。 これらの努力とオジェの不運が相まって、彼とワイダゲは先頭に躍り出ています。

またエバンスは、SS3でベストタイムを記録した結果、首位ヌービルと僅か2秒差の2位につけています。

Thierry Neuville

いいスタートだったのは間違いないが、チャレンジングなものだった。 第1ステージのドライ・コンディションでタイヤを発見したことで、どこまでプッシュできるのか、どこが限界なのかがわからなかった。 簡単なことではなかったが、レースが進むにつれてリズムが良くなり、フィーリングも良くなって、セットアップもいくつか変更することができた。 第2ステージは視界が悪かった。 ここの雰囲気は素晴らしいが、そのぶんドライビングはとても難しい。 最終ステージの序盤はとてもぬかるんでいて、氷もでき始めていた。そして終盤は砂利が多く、ラインがまったくない。 まるでグラベルラリーで掃除をしているような感じだった。 明日はもっと長い1日になる。

Elfyn Evans

今晩は典型的なラリー・モンテカルロのスタートでした。簡単ではありませんでしたが、それは皆同じです。ルートノートクルーが走り抜けてから数時間経っていた最後のステージでは、路面が凍っていたところもありました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれましたが、自分たちが走った時にもいくつか発見があり、決して簡単ではありませんでした。もちろんチャレンジングでしたが、何とか乗り越えることができたのでハッピーです。今夜はどんどん寒くなってきていますし、明日の朝どのようなコンディションになっているのか、注視しなくてはなりません。

Sébastien Ogier

今夜は完璧に近いスタートを切れたはずでした。最初の2本のステージは素晴らしかったのですが、残念ながら最後のステージでミスを犯しタイムを失ってしまいました。路面にグラベルがたくさん出ていて驚きましたが、運良く切り抜けることができました。我々の戦いはまだ続いていますし、トップからそれほど大きく離れているわけではないので、もちろん明日もトライし続けます。今晩はかなり冷え込むでしょうし、路面には霜や凍結している部分もあると思うので、明日の朝はきっと簡単なコンディションにはならないでしょう。


競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、ギャップのサービスパークの東側と北側のエリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4/SS6「サン=モーリス-オーブサーニュ」は、2021年以降初めて使用されるステージです。6本のSSの合計距離は107.34km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は422.84kmとなります。

End of day one (Thursday):

1 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) 32m58.8s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +2.0s
3 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1) +12.8s
4 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +27.0s
5 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Hyundai i20 N Rally1) +30.0s
6 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) +43.9s
7 Grégoire Munster/Louis Louka (Ford Puma Rally1) +48.8s
8 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +53.3s
9 Sami Pajari/Marko Salminen (Toyota GR YARIS Rally1) +1m24.4s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Škoda Fabia RS Rally2) +2m16.7s