
ラリー・モンテカルロのデイ3は、サービスパークの西側に広がる山岳地帯で、3本のステージを各2回走行。6本のステージの合計距離は120.66kmと、4日間で最長の一日でした。デイ2は雲が多いながらも青空も見え、一日を通して降雨はありませんでした。ステージの路面は全体的にはドライコンディションでしたが、一部湿っているところもあり、早朝は霜に覆われていたり、凍結している区間もありました。また、インカット走行により路面に多くの泥や砂利が掻き出されているコーナーも多く、路面のグリップレベルが頻繁に変化するなど、前日に続きトリッキーな一日となりました。

デイ2で首位に立ったオジェは、デイ3でも好調を維持。遅い出走順により、ライバルよりも不利なダーティな路面を走行することになりましたが、それでも安定して上位のタイムを刻み続け、総合2位の選手とのタイム差をじわじわと拡大。最終的には、アドリアン・フルモー(ヒョンデ)との総合2位争いに競り勝ったエバンスに対し、20.3秒の差をつけてデイ3を締めくくりました。
前日総合2位のエバンスは、2本目のSS11でフルモーに順位を奪われましたが、SS13で2番手タイムを記録し、1.7秒差をつけて総合2位に復帰。続くSS14ではフルモーと僅か0.7秒差の総合3位に後退しましたが、最終のSS15で2番手タイムを刻み、再逆転に成功。フルモーに4.3秒差をつけ、総合2位で一日を終えました。
フルモーは、首位との差はわずか24.6秒で、最終日は総合とスーパーサンデー両方のランキングでできるだけ多くのポイントを獲得することに集中する計画だそうです。
DAY1とDAY2の2日間、マシンとの一体感を得るのに苦労したタナクは、デイ・サービスで適切なセットアップを見つけ、土曜日のステージで印象的なパフォーマンスが改善。SS10では苦戦を強いられたものの、SS14で9秒差の圧勝を飾るなど、残り5ステージ中4ステージでステージウインを飾りました。 最終ステージではフルモー、エヴァンスと競り合い、1位との差を33.9秒から27.1秒に縮め最終日へ。
ヌービルは、フランスの舗装路で試練の1日を過ごすことになりました。 SS10で電気系統のトラブルが発生、ヒュンダイi20 N Rally1は約1.4kmでストップ。 クルーはマシンのリセットを余儀なくされました。 その後、ヒュンダイ勢はSS12とSS14でトップ3タイムを獲得し、ライバルとの差を広げ、スーパーサンデーに照準を移し、総合8位でフィニッシュしています。
競技最終日となる1月26日(日)のデイ4は、ギャップのサービスパークを起点に、木曜日の夜にSS1、SS3として走行した2本のステージを再走。その後、有名なチュリニ峠のコーナーを含む最終のパワーステージ、SS18「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/ペイラ・カヴァ」を経て、モナコでフィニッシュを迎えます。日曜日に関しては、前年に続き日曜日の合計タイムのみで順位を競う「スーパーサンデー」が採用され、パワーステージと同じように最大5ポイントを獲得することが可能です。3本のステージの合計距離は50.90km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は348.26kmとなります。
End of day three (Saturday):
1 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1) 2h42m48.2s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +20.3s
3 Adrien Fourmaux/Alexandre Coria (Hyundai i20 N Rally1) +24.6s
4 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +27.1s
5 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) +55.0s
6 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +1m43.7s
7 Sami Pajari/Marko Salminen (Toyota GR YARIS Rally1) +4m09.9s
8 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) +5m17.5s
9 Josh McErlean/Eoin Treacy (Ford Puma Rally1) +8m25.4s
10 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Škoda Fabia RS Rally2) +8m33.0s