RallyFunJapan > WRC > WRC 2025 > 6_ Sardegna2025 > WRC 2025 Rally Italia Sardegna DAY2
RallyFunJapan | WRC 2025 Rally Italia Sardegna DAY2

ラリー・イタリア サルディニアのデイ2は、オルビアの南西エリアで3本のステージを各2回走行。いずれもこのラリーの定番といえるクラシックステージで、6本のステージの合計距離は121.60km。3日間で最長のステージ距離を走る一日でした。天気は早朝こそ薄曇りでしたが、その後青空が広がり気温、路面温度ともに急上昇。気温は日中30度を越え、選手たちは荒れた路面だけでなく暑さとも戦いながらステージを重ねました。

デイ1の最終ステージ、SS6でベストタイムを記録して首位に立ったオジエは、デイ2オープニングのSS7でもベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を7.4秒に拡げました。続くSS8ではオィット・タナック(ヒョンデ)がベストタイムを記録。オジエは、パンクで大きく遅れたフルモーが巻き上げた土煙で視界を奪われ大幅にタイムを失いましたが、その後救済タイムが与えられ首位の座を堅守。ただし、総合2位に順位を上げたタナックとの差は4.5秒とリードはやや目減りしました。しかし、午前中のループ最後のSS9で、オジエは2番手タイムのロバンペラより10秒も速いベストタイムを記録。オジエとタナックの差は15秒に拡がりました。

オルビアでのミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ステージは、午前中よりも路面コンディションが悪化。パンクのリスクとクルマへのダメージをいかに抑えるかも重要な要素となりました。そのような状況下、SS10とSS11でタナックがベストタイムを刻み、オジエはいずれも2番手タイム。ふたりの差は10.7秒に縮まりました。そして迎えたデイ2最終のSS12では、オジエが2番手タイムのタナックと0.4秒差のベストタイムを記録。

12カ月前、サルディニアでの勝利をほぼ確実なものとしていたオジェは、最終ステージのパンクでオット・タナクにわずか0.2秒差で優勝を譲り、FIA世界ラリー選手権史上2番目に近いフィニッシュとなりました。今年は11.1秒と差を僅かに拡げ、首位の座をしっかりと守り抜き、日曜日の4ステージ合計77.78kmのフィナーレに臨みます。

Sébastien Ogier 

今日の自分たちの戦いかたには満足しています。昨日よりも荒れているセクションが多く、とくに午後はそうだったので、長く苛酷な一日でした。リードは決して大きくはありませんが、必ず守り抜きます。オィットとの戦いはいつだって楽しいですし、彼が常に全力でプッシュすることは分かっているので、明日勝つためには最大限の力を発揮しなければなりません。明日は新しく難しいステージが待ち構える長い一日です。きっと激戦になると思うので、可能な限りしっかりと準備をして臨む必要があります。ポイントを獲得するために全員がハードにプッシュすると思うので、きっと見応えのある戦いが繰り広げられるでしょう。

Ott Tänak

今日はタイヤの摩耗を管理することがすべてだったが、パンクのリスクもあった。 路面には石や岩盤が多く、驚きも多かった。 いいリズムをキープし、後ろのカッレとの差を広げようとしていた。 ラリーの性質上、次に何が起こるかを予測するのは非常に難しいが、明日もそれを続けることが目標だ。 明日はまったく違う一日になるし、簡単だとは思っていないが、ベストを尽くすつもりだ


トップ2台の後方では、カッレ・ロバンペラが静かに総合3位に浮上。 2度の世界チャンピオンに輝いたロバンペラは、5番手からスタートしましたが、他のクルーが失速するなか、フルモーとパヤリのトラブルに乗じて着実に順位を上げました。

パヤリはSS9ではらみ、ヤリスのリアを激突させましたがダメージは表面的なものだけでした。
しかしその後、ホイール交換でタイムをロス、
ランキングトップのエルフィン・エヴァンスに次ぐ5位に後退。しかし、エバンスもまたSS11でホイール交換のためにストップし、タイムを失っています。

シュコダ・ファビアRSラリー2をドライブするニコライ・グリャジンが、ホイール交換を行った勝田貴元を抜いて総合6位に。

オリバー・ソルベルグは8位ですが、WRC2ポイントノミネートしているドライバーの中での最上位はエミール・リンドホルムの9位。


ラリー最終日となる8日(日)のデイ3は、サービスパークの北側および南側エリアで、2本のステージを各2回走行。そのうち、オルビアでの最終サービスを経て行われる最終ステージのSS16「ポルト・サン・パオロ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は77.78kmと3日間で最短。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は265.27kmとなります。

End of day two (Saturday): 


1 Sébastien Ogier/Vincent Landais (Toyota GR YARIS Rally1) 2h32m38.9s
2 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +11.1s
3 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) +55.5s
4 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +4m33.3s
5 Sami Pajari/Marko Salminen (Toyota GR YARIS Rally1) +4m56.3s
6 Nikolay Gryazin/Konstantin Aleksandrov (Škoda Fabia RS Rally2) +5m59.6s
7 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +6m11.4s
8 Oliver Solberg/Elliott Edmondson (Toyota GR Yaris Rally2) +6m19.5s
9 Emil Lindholm/Reeta Hämäläinen (Škoda Fabia RS Rally2) +6m36.6s
10 Lauri Joona/Samu Vaaleri (Škoda Fabia RS Rally2) +7m48.1s