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RallyFunJapan | ハイスピードグラベル2連戦の初戦WRC 2025 Rally Estonia プレビュー

WRC 2025 シーズン後半戦、最初のイベントは、バルト3国の一国であるエストニアで開催される、第8戦ラリー・エストニアです。

2年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したこのラリーは、続く第9戦ラリー・フィンランドと共に「ハイスピード・グラベルラリー」に分類されます。第5戦から第7戦までの3戦は非常に荒れた路面も多く走行する「ラフ・グラベルラリー」であり、同じグラベルラリーであってもキャラクターが大きく異なり、選手とチームにとっては新たなるチャレンジとなります。

エストニアは全体的に道幅が広く、路面はフラットで、流れるようなコーナーが続く、WRC屈指のハイスピードなラリーとして知られています。また、ジャンプやクレスト(丘越え)も多いなどステージはラリー・フィンランドと多くの共通点がありますが、異なる点もあります。エストニアはフィンランドよりもツイスティでテクニカルなセクションが多く、路面はフィンランドよりも全体的に軟らかいため、同じステージを2回目に走行する際は路面が掘れ、深い轍がドライバーたちを苦しめます。

ラリー・エストニアは、今回も首都タリンの南東約180km、クルマで2時間ほどの場所に位置するエストニア第2の都市「タルトゥ」を中心に開催されます。サービスパークはこれまでと変わらず、ラーディ飛行場跡に設けられたエストニア国立博物館の敷地内に展開し、木曜日から4日間にわたり競技が行われます。

初日の17日(木)はタルトゥ中心部の歴史的な市庁舎広場でのセレモニアルスタートに続き、デイ1としてサービスパークのすぐ近くで、夜8時過ぎから全長1.76kmのスーパーSSが1本行われます。

本格的な戦いは18日(金)のデイ2から始まり、午前はサービスパークの北側で2本のステージを各2回走行。ラーディでのミッドデイサービスを経て、午後はサービスパークの南側で1本のステージを2回走った後、最後にエルヴァで全長1.72kmのスーパーSSを、SSS8として走行し一日を終えます。

競技3日目の19日(土)は、サービスパークの南側エリアが舞台に。午前は2本のステージを各2回走行し、ミッドデイサービスを経て、午後は別の2本のステージを各2回走行します。さらに、一日の最後には木曜日に走行したスーパーSSを、SSS17として再走。9本のステージの合計距離は125.76kmと、4日間で最長の一日となります。

最終日の20日(日)は、サービスパークの南側エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟むことなく走行。そのうち、SS19の再走となる最終ステージのSS21は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。

ラリーは4日間で20本のステージを走り、その合計距離は308.35km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1240.54kmとなります。

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