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RallyFunJapan | WRC 2025 Rally de Portugal プレビュー

5月15日(木)から18日(日)にかけて、ポルトガル北部で開催される、第3戦サファリ・ラリー・ケニア以来のグラベルイベントとなる、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・ポルトガル」。初開催は1967年という長い歴史を誇るこのラリーは、今年9月の第11戦ラリー・チリ・ビオビオまで続く、グラベル7連戦の初戦となります。

今季は既にサファリでグラベルラリーを経験していますが、アフリカとヨーロッパではステージの特徴に大きな違いがあります。特に今回のポルトガル、第6戦ラリー・イタリア・サルディニア、第7戦アクロポリス・ラリー・ギリシャの3戦は、荒れ気味の路面と高温という共通点があり、クルマ、タイヤ、選手には高い耐久力も求められます。

そのうち、ポルトガルは比較的ハイスピードなステージが多く設定されていますが、テクニカルなセクションも含まれます。グラベル路面は全体的に砂が多く軟らかめですが、その下には硬い岩盤があり、石も多く隠れているため、同じステージを1回目と2回目に走る時では路面のコンディションが大きく変わります。また、2回目の走行では深い轍(わだち)が刻まれるセクションも多くあります。

ラリーの中心となるサービスパークは、今年もポルトガル北部の大都市ポルト近郊の町「マトジニョス」に置かれ、その南側約120kmに位置する古都「コインブラ」で15日(木)の夕方にセレモニアルスタートが行われます。その後、大西洋に面するリゾート地「フィゲイラ・ダ・フォス」に移動。昨年同様、SS1として2.94kmのスーパーSSが午後7時過ぎから1本行われ、競技がスタートします。

本格的なグラベルステージでの戦いは翌日16日(金)のデイ2から始まり、コインブラの東側エリアで「モルターグア」「ロウザン」「ゴーイス」「アルガニル」という4本の定番ステージを各2回走行。その後さらに、SS10「アゲダ/セヴェル」、SS11「セヴェル/アルベルガリア」という、かつて1990年代に使われた2本のステージを走行。

デイ2はマトジニョスでのミッドデイサービスが設定されず、アルガニルの町で日中に2回行われる「リモートサービス」での各20分間の整備作業のみで、10本合計146.48kmという、4日間で最長のステージ距離を走りきらなければなりません。

17日(土)のデイ3は、サービスパークの東および東北エリアが主舞台となり「ヴィエイラ・ド・ミーニョ」「カベセイラス・デ・バスト」「アマランテ」という4本のステージを、マトジニョスでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。全長22.10km のアマランテは、今年も大会最長のステージとなります。その後、「ロウサダ」のラリークロスサーキットで名物のスーパーSSが行われデイ3は終了。7本のステージの合計距離は122.92kmとなります。

最終日、18日(日)のデイ4は「パレーデス」、「フェルゲイラス」、大ジャンプで人気の「ファフェ」の3本のステージを、日中のサービスを受けることなく各2回走行。最終ステージとなるSS24ファフェ2は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されています。ラリーは4日間で24本のSSを走行し、その合計距離は344.50km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1790.65kmとなります。

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