
WRC初開催となった第10戦「ラリー・デル・パラグアイ」から約1週間のインターバルを経て、戦いの舞台は同じ南米ながら、太平洋に面したチリへと移動。ビオビオ州の州都「コンセプシオン」を中心に行われるRALLY CHILE BIOBÍO
は、今年で4回目のWRC開催となります。
チリは、パラグアイに続きグラベル(未舗装路)ラリーとなり、パラグアイとチリは、レギュレーションにより「リンクド・ラリー」として定義され、ギヤボックスやディファレンシャルなどのトランスミッションパーツは、封印された状態で両大会で使われなくてはなりません。パラグアイを戦い抜いた5台のGR YARIS Rally1は、エンカルナシオンのサービスで月曜日から3日間にわたりリビルドおよび整備作業を行った後、約2500km離れた、次なる戦いの地であるコンセプシオンに陸送されました。
2025年のラリー・チリは、過去3大会と変わらずコンセプシオンにサービスパークが置かれます。コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北ヨーロッパのグラベルラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続します。しかし、一部にはテクニカルなセクションや荒れた路面もあるため、幅の広いセッティングとドライビングが求められます。
ラリーのルートは昨年大会と変わらず、まず11日(木)の午前中にシェイクダウンが、夜7時からコンセプシオンでセレモニアルスタートが行われます。競技は12日(金)の朝からスタートし、デイ1としてサービスパークの南東エリアで3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。
13日(土)のデイ2と14日(日)のデイ3は、サービスパークの南、ビオビオ川の西側エリアが戦いの舞台に。デイ2は、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は139.20kmと、3日間で最長の一日となります。
ラリー最終日のデイ3は、一日を通してサービスが設定されず、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.80kmと短く、最終のSS16「ビオビオ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。16本のステージの合計距離は306.76km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1239.07kmとなります。
Recent winners
| 2024 | Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid |
| 2023 | Ott Tänak/Martin Järveoja | Ford Puma Rally1 Hybrid |
| 2019 | Ott Tänak/Martin Järveoja | Toyota Yaris WRC |





