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RallyFunJapan | WRC 2025 Acropolis Rally Greece プレビュー

6月26日(木)から29日(日)にかけてギリシャで開催される、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」。全14戦で開催される今年のWRCのシーズン前半戦最後のイベントとなります。

伝統のアクロポリス・ラリーは2021年にWRCのカレンダーに復帰して以降、9月の開催が定着していましたが、今年は開催時期が6月に移動。サマーシーズンのギリシャは気温が非常に高くなることが多く、ドライバー、クルマ、タイヤにとって厳しいラリーとなることが予想されます。ギリシャはこれまで、WRC全戦の中でもとくに荒れた路面で岩や石が多いステージを走行することが多く、南ヨーロッパで3戦続いたラフグラベル(荒れた未舗装路)ラリーの最後を飾るに相応しい、非常にタフなイベントです。

今年はラリーのスタートが首都アテネへと戻り、26日(木)の夜はアテネ中心部でのセレモニアルスタートに続き、オープニングのスーパーSSが市街地で行われます。その後、ドライバーたちはアテネから西に約80km移動し、シーサイドリゾートのルートラキでひと晩を過ごします。

グラベルステージでの本格的な戦いは27日(金)のデイ2から始まり、ルートラキを起点に、ラミアを目指しながら6本のステージを走行します。この日同じステージを2回走行するのはSS2/4のみ、残る4ステージは1回しか走らないため、出走順が早いドライバーたちにとっては非常に難しい一日となります。デイ2は日中ミッドデイサービスの設定がなく、SS4終了後にはリモートサービスが予定されています。なお、SS6「スティリ」は1997年大会以降初めて走行するステージとなります。

競技3日目、28日(土)のデイ3は中央ギリシャのラミアに置かれるサービスパークを中心に行なわれ、ラミアの南側で3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は123.44kmと長く、4日間で最長の一日となります。

ラリー最終日となる29日(日)のデイ4は、ラミアの北西エリアで2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS14/16「スモコヴォ」は新ステージであり、SS15の再走ステージとなる最終のSS17「タルザン2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に設定されています。

ラリーは4日間で17本のステージを走行し、その合計距離は345.76km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は、1422.04kmが予定されています。

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