全13戦で競われる2024年のWRCは、第7戦ラリー・ポーランドでシーズンの折り返しを迎えます。ラリー・ポーランド、ラリー・ラトビア、ラリー・フィンランドという6月から8月にかけて行われるハイスピード・グラベル(未舗装路)3連戦のうちの1戦となります。
1921年に初めて開催されたラリー・ポーランドは、非常に長い歴史を持つラリーであり、1973年のWRC初年度にシリーズの一戦として組み込まれました。その後2009年、2014年から2017年にかけての4年間と、これまで6回WRCとして開催されてきましたが、今回は7年ぶりのWRC復帰となります。ラリーの中心となるサービスパークは、以前と変わらずポーランド北東部の「ミコワイキ」に置かれます。マズールイ湖水地方のリゾートタウンであるミコワイキは美しい自然に囲まれ、周辺の森林地帯や丘陵地帯にグラベルステージが設定されます。ステージは全体的に非常にハイスピードで、そのキャラクターはフィンランドに似ています。ただし、フィンランドの路面が全体的に硬質であるのに対し、ポーランドの路面は砂状で軟らかいところが多く、道幅が狭いセクションも少なくありません。
ラリーは27日(木)の夕方にセレモニアルスタートが行われ、19時過ぎから競技がスタート。サービスパークのすぐ近くでスーパーSSが1本行われます。
本格的な戦いは28日(金)の朝から始まり、デイ2として3本のステージを「タイヤフィッティングゾーン」でのタイヤ交換および簡易的な整備作業を挟んで各2回走行。一日の最後にはSS1と同じコースでスーパーSSが行われます。
29日(土)のデイ3は、3本のステージをミコワイキでのスーパーSSおよびミッドデイサービスを挟んで各2回走行。7本のステージの合計距離は124.10kmと、4日間で最長の一日になります。
最終日のデイ4は、2本のステージを各2回走行。そのうち、SS17の再走ステージとなるSS19「ミコワイキ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。19本のステージの合計距離は303.16km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1375.64kmが予定されています。
Recent winners
2023 | Mārtinš Sesks/Renārs Francis | Škoda Fabia RS Rally2* |
2017 | Thierry Neuville/Nicolas Gilsoul | Hyundai i20 Coupe WRC |
2016 | Andreas Mikkelsen/Anders Jæger | Volkswagen Polo R WRC |
2015 | Sébastien Ogier/Julien Ingrassia | Volkswagen Polo R WRC |
2014 | Sébastien Ogier/Julien Ingrassia | Volkswagen Polo R WRC |
2018-2019年、2021-2023年はERCとして開催です