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RallyFunJapan | WRC 2024 RALLY POLAND DAY3 ロバンペラ優勝

ラリー・ポーランドの最終日は、サービスパークの周辺から西側にかけてのエリアで、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は63.06kmでした。最終日も天気は良く、4本のステージともドライコンディションでの戦いとなりました。

前日、首位に立ち総合2位のアンドレアス・ミケルセン(ヒョンデ)に9.4秒差を築いたロバンペラは、オープニングのSS16で2番手タイムを記録。また、ミケルセンと6.7秒差の総合3位につけていたエバンスは、3番手タイムを記録しました。

しかし、ミケルセンとコ・ドライバーのトースタイン・エリクセンの快進撃が終わりを告げたのは、グミナ・ムロゴヴォの最初のステージでした。 ミケルセンはラリーリーダーにプレッシャーをかけ続けようとしたとき、バンクに接触して右リヤタイヤがリムから外れて剥離、2位の座から滑り落ちてしまいました。 しかしすべてが失われたわけではなく、最後の3つのステージを安定した走りで走り抜き、ノルウェー勢は土曜日に暫定で獲得していた15ポイントを獲得しました。

このミケルセンのタイヤトラブルにより、エバンスは総合2位に順位を上げました。その後、SS18ではロバンペラが今大会9本目となるベストタイムを刻み、総合2位エバンスとの差を20.6秒に拡大。そして迎えた最終のパワーステージでロバンペラは3番手タイムを記録し、第3戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今シーズン2勝目を飾りました。ロバンペラはこれでWRCトップカテゴリーでの優勝回数は「13」となり、69号車をドライブするロバンペラにとって、WRC69戦目での勝利は特別なものになりました。一方、エバンスはパワーステージでタイヤから空気が抜け、7番手タイムと遅れをとりました。それでも総合2位の座はしっかり守り、今季4回目の表彰台を獲得しました。

そしてエイドリアン・フォルモーとアレックス・コリアは、ポーランドで今季3度目の総合3位を獲得した。 ここポーランドでの経験が少ないため、フルモーは暫定的に週末をスタート。 金曜日は経験豊富なライバルの中で順位を上げ、総合4位で終了。土曜日も、フルモーはライバルの後塵を拝することとなったが、高速ステージでのトラブルを避けながら安定したタイムを刻み、総合4位でフィニッシュ。日曜日にミケルセンがパンクで後退した事で、悲願の3度目の表彰台を目指した。 ミコワジキ・パワーステージの最初の峠でわずか0.7秒差の2番手タイムをマークしたフルモーの目標は明らかだった。そしてパワーステージで4番手タイムを記録し、日曜日の総合3位を確定させ、さらにチャンピオンシップ・ポイントを7ポイント獲得した。

最後に、この週末新たな才能を発揮したマールティショシュ・セスクスとレナーズ・フランシスは、ノンハイブリッドのフォード・プーマRally1のデビュー戦でサービスパークを驚かせた。 来月ラトビアで開催される彼らのホームラリーに向けて、フルハイブリッドシステムのサポートを受けながら、このペアはポーランドでスタートから並外れた週末を過ごした。金曜日のオープニング・テストで2番手のタイムを記録した24歳のラトビア人は、その後も好調なポジションをキープ。 チャンピオンシップ・リーダーと競い合いながら5位以内のタイムを記録し続けたセスクは、チームメイトのフォルモーに0.2秒差で総合5位となった。土曜日はポジティブなレースが続いた。 ヌービルを抑えるという課題を背に、セスクはポーランドでの長年のラリー経験を活かしてハードにプッシュし続けた。 午後のループでヌービルに迫られ、プレッシャーが高まる中、ラトビア人クルーによる記念碑的な努力により、わずか0.1秒差で5位をキープ。日曜日も冷静にドライブを続けたセスクは、ミュンスター、勝田、ミケルセンに対して競争力のあるタイムを出し続け、わずか1つポジションを落としただけで、WRC初出場で総合5位という驚異的な成績でラリーを終えた。 セスクは、2週間後のラリー・ラトビアでのフルハイブリッド・デビューに向け、合計9ポイントを獲得した。

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Kalle Rovanperä

とても素晴らしい一週間であり、同時に非常に厳しい一週間でもありました。ハードに仕事をこなしてきたので、今は非常に疲れています。準備期間が限られていたので、常にプッシュし続けなくてはならない、このようなハイスピードラリーでは楽ではありませんでした。限られたスケジュールの中で常に作業を行い、事前に決めた計画に従ってステージを走り、自分たちにできる限りのことをやったことが、最終的に報われました。日曜日は、走行距離が長くテクニカルなステージもある重要な一日でした。自分たちは昨日と同じようなペースで走り、勝つために十分安全を確保しながらも、さらに多くのポイントを獲得しようと試みました。そして、 フィニッシュではチームのために多くのポイントを獲得することができました。火曜日にチームから連絡を受けた時、そうすることが自分たちの目標だったので、ポーランドに出場したのは正解だったと思います。

Elfyn Evans

自分たちの最終的な総合順位には満足しています。日曜日のポイントは、前日までと同じくらい重要なので、今日はできるだけ多く獲得しようと頑張りました。すべて順調でしたが、残念ながら最後のパワーステージでパンクを喫してしまいました。コーナリングライン上に石があり、私たちにできることはあまりなかったと思います。失ったタイムはほんの数秒でしたが、このポイントシステムでは、このような小さな問題でも大きな損失に繋がってしまいます。このような形でラリーを終えるのは残念です。今週末のスピードは悪くありませんでした。金曜日は出走順を考えれば良かったですし、土曜日もタイヤの問題が起こるまでは順調でした。これまでのラリーよりも、クルマのフィーリングが格段に良くなっているのは間違いありません。この調子で、今回ここで学んだことを活かし、次のラトビアで良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

Adrien Fourmaux

初めてのポーランドでのレースはとても楽しかった! ここのステージは本当に素晴らしくて、信じられないほど速い。ラトビアとフィンランドが楽しみだ。 今年はすでに3位を3回獲得しているので、目標は上位2位を目指すことだ。

Mārtiņš Sesks

信じられないような週末だった。 この機会を与えてくれたMスポーツ、WRCプロモーター、ラリー・ラトビア、そしてパートナーに感謝しています。 5位でフィニッシュできるとは本当に思っていなかった。 でも、このアクティブラーニングの1秒1秒を楽しみました


WRC次戦は、7月18日(木)から21日(日)にかけて開催される、第8戦「ラリー・ラトビア」です。バルト3国のラトビアでWRCが開催されるのは今回が初めてであり、ここ数年WRCが開催されていたエストニアと入れ替わる形でシリーズに加わります。ラリーは首都リガからスタートしますが、サービスパークはバルト海に面する西部の都市「リエパーヤ」に置かれ、その周辺のグラベルロードが戦いの舞台となります。ステージは全体的にハイスピードで、ラリー・ポーランドと同じように路面はやや軟らかめで、轍ができやすい道が多いことが特徴です。

Final Overall Classification – Rally Poland

1K. RovanperäJ. HalttunenToyota GR Yaris Rally1 Hybrid2:33:07.6
2E. EvansS. MartinToyota GR Yaris Rally1 Hybrid+28.3
3A. FourmauxA. CoriaFord Puma Rally1 Hybrid+42.7
4T. NeuvilleM. WydaegheHyundai i20 N Rally1 Hybrid+1:10.8
5M. SesksR. FrancisFord Puma Rally1+1:47.0
6A. MikkelsenT. EriksenHyundai i20 N Rally1 Hybrid+2:16.6
7G. MunsterL. LoukaFord Puma Rally1 Hybrid+2:18.0
8T. KatsutaA. JohnstonToyota GR Yaris Rally1 Hybrid+2:26.7
9S. PajariE. MälkönenToyota GR Yaris Rally2+7:50.7
10O. SolbergE. EdmondsonŠkoda Fabia RS+8:12.7

2024 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 7

1Hyundai Shell Mobis World Rally Team311
2Toyota Gazoo Racing World Rally Team301
3M-Sport Ford World Rally Team156

2024 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings 
After round 7

1T. Neuville136
2E. Evans121
3O. Tänak115
4S. Ogier92
5A. Fourmaux91
6K. Rovanperä63
7T. Katsuta58
8A. Mikkelsen29
9D. Sordo27
10E. Lappi23