ラリー・ラトビアの最終日は、サービスパークが置かれるリエパーヤの東側エリアが戦いの舞台に。2本のステージをミッドデイサービスやタイヤフィッテイングゾーンを挟むことなく各2回走行し、4本のステージの合計距離は64.08kmでした。デイ4は前日よりも空に雲が多く、午後は量は少ないながらも一時的に降雨もありました。それでも路面は概ねドライコンディションが保たれ、最終日に相応しい緊張感のある戦いが繰り広げられました。
前日のデイ3で6本のベストタイムを記録し、総合2位のオジエに42.5秒という大きな差を築いたロバンペラは、デイ4オープニングのSS17で2番手、SS18で3番手、SS19で2番手と速くも安定したタイムで走行。最終のパワーステージを6番手タイムで走り切ると、総合2位のオジエに39.2秒差をつけ、前戦ラリー・ポーランドに続く今シーズン3勝目、WRCキャリア14勝目を獲得しました。
Kalle Rovanperä
自分たちにとってもチームにとっても、本当に素晴らしい週末でした。ラトビアは自分にとって特別な場所で、ある意味ホームラリーのようなものなので、ここで初めて開催されたWRCイベントで優勝できたのは本当に素晴らしいことです。チームにはとても感謝しています。自分たちは今回、予想を上まわる強さを発揮できたと思います。セブも総合2位に入り、チームにとって非常に重要なポイントを獲得することができました。自分たちは週末を通して良い仕事ができたと思うので、ヨンネにも感謝しています。今はこの結果を楽しみたいと思いますし、次なるチャレンジであるラリー・フィンランドも楽しみです。
前日、総合3位のマールティンシュ・セスクス(Mスポーツ・フォード)に4.7秒差を築いていたオジエは、SS17でベストタイムを記録。SS18はセカンドベスト、SS19は3番手タイムと上位のタイムを並べ、最終のパワーステージを2番手タイムで走り切り、今シーズン3回目となる総合2位
Sébastien Ogier
1-2フィニッシュは、今週末チームとして達成したかった目標だったので、とても満足しています。マニュファクチャラー選手権において、非常にポジティブなステップを踏むことができたと思います。残念ながら、今日はサルディニアの時と同じように、コンマ2秒差で自分たちが求めていた結果には届きませんでした。それでも、自分としては全力を尽くしましたし、後悔もありません。カッレはこの週末、誰もかなわないような強さを示し、本当に素晴らしかったと思います。今回は運転を本当に楽しむことができましたし、自分のパフォーマンスにも満足しています。というのも、このような超ハイスピードラリーに出場するのは約3年ぶりだったのですが、まだスピードは衰えていないようだったので、安心しました。
タナックは、スーパーサンデーで復活を遂げ、序盤のトラブルを払拭、地元ドライバーのマルティン・セスクスがトラブルに見舞われたことで、表彰台争いに復帰することになったが、タナックはこの日のフルポイント獲得に集中。 SS20で見事な走りを見せた彼は、この週末4度目のステージ優勝を果たし、パワーステージとスーパーサンデーのボーナスポイント、そして総合3位を獲得。
Ott Tänak
少なくとも今日はいい日だったと言える。 結局、土曜日はペース的には悪くなかった。 タイヤの選択を誤り、セットアップに苦労した金曜日のあと、何とかリズムを取り戻すことができた。 金曜日の最終ステージでブレーキを失ってしまったことで、土曜日のスタートポジションが悪くなってしまった。 次はフィンランドで、私の好きなイベントのひとつだ。 トヨタはまたとても速いだろうけど、僕たちは全力を尽くすよ。
地元のスター、マールティオクシュ・セスクスとコ・ドライバーのレナーズ・フランシスは、今週ラトビアのホームラリーで素晴らしい走りを披露し、地元のファンだけでなく世界中の観客を驚かせた。 セスクスは、先月のラリー・ポーランドでノンハイブリッド車でデビューして以来、プーマRally1で初めてフルハイブリッド車に乗り、FIA世界ラリー選手権の新イベントの最終ステージまで表彰台争いを繰り広げた。
日曜日は、セスクスにとって初めての表彰台を確保することがすべてだった。 しかし、冷静さを保っていたにもかかわらず、小さなミスがいくつか重なり、その差はわずか4.6秒にまで縮まって最終ステージのパワーステージを迎えた。 セスクスは表彰台の座をキープするために懸命に戦わなければならなくなった。
しかしそれは叶わず、ラトビアのスターに悲劇が襲いかかる。 第1コーナーでトランスミッションにトラブルが発生し、初表彰台への望みが絶たれてしまったのだ。 完璧な週末に悲痛な結末が待っていたが、セスクスは母国でのフルハイブリッドデビューから、総合7位、WRC初ステージ優勝、そして世界中に新しいファンを獲得したことをポジティブにとらえることができる。
Mārtiņš Sesks
M-SPORTでの経験は素晴らしいものだった。 チームはもう家族のようなもので、結果を出すために本当に肩を寄せ合って働いていたし、僕たちはうまく溶け込めたと思う
WRC次戦は、8月1日(木)から4日(日)にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される第9戦「ラリー・フィンランド」です。ラリー・フィンランドは、第7戦ラリー・ポーランドから始まった夏のハイスピード・グラベル3連戦の最後を締めくくるイベントです。サービスパークがトヨタチームのヘッドクォーターのすぐ近くに置かれるため、チームにとってはホームイベントといえるラリーです。
Final Overall Classification – Rally Latvia
1 | K. Rovanperä | J. Halttunen | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | 2:31:47.6 |
2 | S. Ogier | V. Landais | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | +39.2 |
3 | O. Tänak | M. Järveoja | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | +1:04.5 |
4 | A. Fourmaux | A. Coria | Ford Puma Rally1 Hybrid | +1:31.5 |
5 | E. Evans | S. Martin | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | +1:42.7 |
6 | T. Katsuta | A. Johnston | Toyota GR Yaris Rally1 Hybrid | +2:07.0 |
7 | M. Sesks | R. Francis | Ford Puma Rally1 Hybrid | +2:45.4 |
8 | T. Neuville | M. Wydaeghe | Hyundai i20 N Rally1 Hybrid | +2:46.4 |
9 | G. Munster | L. Louka | Ford Puma Rally1 Hybrid | +5:23.1 |
10 | O. Solberg | E. Edmondson | Škoda Fabia RS | +8:37.9 |
Super Sunday Classification – Rally Latvia
1 | O. Tänak | 32:48.5 |
2 | E. Evans | +0.2 |
3 | K. Rovanperä | +3.5 |
4 | E. Evans | +11.9 |
5 | T. Neuville | +16.0 |
6 | A. Fourmaux | +18.6 |
7 | T. Katsuta | +24.5 |
2024 FIA World Rally Championship for Manufacturers’ Standings
After round 8
1 | Hyundai Shell Mobis World Rally Team | 351 |
2 | Toyota Gazoo Racing World Rally Team | 350 |
3 | M-Sport Ford World Rally Team | 177 |
2024 FIA World Rally Championship for Drivers’ Standings
After round 8
1 | T. Neuville | 145 |
2 | O. Tänak | 137 |
3 | E. Evans | 132 |
4 | S. Ogier | 117 |
5 | A. Fourmaux | 101 |
6 | K. Rovanperä | 86 |
7 | T. Katsuta | 65 |
8 | A. Mikkelsen | 29 |
9 | D. Sordo | 27 |
10 | E. Lappi | 23 |