9月26日(木)から29日(日)にかけて、南米チリのコンセプシオンを中心に開催される2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」。2019年の5月に初めてWRCとして開催され、昨年4年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したグラベルイベントです。
今回も戦いの舞台となるのは、南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州。その州都であるコンセプシオンに、今年もサービスパークが置かれます。コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北欧のラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続します。しかし、同時にツイスティなコーナーも少なくなく、昨年は多くの新しいセクションが加わりました。さらに、昨年は開催時期が5月から9月に移動した影響もあり、路面コンディションが大きく変化。タイヤをすり減らすようなざらざらとした路面が増えたことで、タイヤのマネージメントも非常に重要な一戦となりました。今年も引き続き開催時期が9月のため、天候次第では昨年と同じようなタイヤに厳しいコンディションとなる可能性があります。
26日(木)の午前中にシェイクダウンが、夜7時からコンセプシオンでセレモニアルスタートが行われます。
競技は27日(金)の朝から始まり、サービスパークの南東エリアでデイ1として3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走ります。
28日(土)のデイ2と29日(日)のデイ3は、サービスパーク南側、ビオビオ川の西側エリアが戦いの舞台になります。
デイ2は、これまで使われたことがないセクションも含む3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は139.20kmと、三日間で最長の一日となります。
ラリー最終日のデイ3は一日を通してサービスの設定がなく、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.80kmと3日間で最も短い一日となります。
全16本のステージの合計距離は306.76km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1239.23kmとなります。